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ギャンブルの心理学:攻略法と必勝法

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 私はギャンブルを自分でするのはあまり好きではないが、ギャンブル・ビジネスにはとても興味がある(子供のころに映画「スティング」を見て以来かも知れない)。特に、人々を破産にまで追い詰める心の動き、そしてそれを巧みに操るギャンブル・ビジネスのマーケティングにはとても興味がある。もし私が心理学科の学生だったなら、「ギャンブルの心理学」というタイトルで卒論を書くだろう。

 ギャンブルをする人には大きく分けて2つのタイプがある、勝つためにする人とそうでない人である。私は後者の典型で、「一人では決してギャンブルはしない」、「する場合には負けることを前提に予算を決めてする」タイプである。コンファレンスなどでラス・ベガスに行くと、たいてい夜は仕事仲間とカジノに出かけることになるのだが、私にとってのギャンブルは社交でしかない。まず「今日は100ドルまで」などと予算を決め、できるだけレートの低いブラック・ジャック・テーブルに仲間と座る。そして、冗談を言い合いながら、「その100ドルで出来るだけ長く遊ぶ」ようにするのである。その100ドルが無くなれば観客に徹するだけだし、たまに勝ってしまった日でも、眠くなった時点で部屋に帰って寝る。私みたいな客ばかりだったら、カジノのビジネスは成り立たないだろう。

 心理学的に考察する価値のあるのは、前者の「勝つため」にギャンブルをする人々である。彼らはたいがい掛け金が多く、賭け事には「運の波」のようなものがあると信じている。波に乗れないときは、「波に乗れるまでじっと我慢し(必要であれば追加投資もする)」、一度波に乗り出すと、「大きく賭けにでる」のである。私のように、最初の100ドルが無くなった時点でやめてしまうのは、「運の波」がやってくる前にやめてしまうことに相当し、「もったいない」のである。パチンコ好きの友人に誘われてパチンコに行ったことがあるが、私が1000円スったところでやめると、「それでは勝てない。パチンコは少なくとも最初に5000円ぐらい突っ込むつもりでやらないと駄目だ」と言う。全く同じ論理である。

 彼らに共通するのは、「ギャンブル攻略法(もしくは必勝法)」が存在すると信じていることである。もちろん、カジノもパチンコ屋も商売でやっているので、必ず「テラ銭」というものが存在し、マクロにみれば必ずギャンブラー達が損をし、お店側が儲かる仕組みになっていることは誰にでも理解できる。その意味で言えば、誰がやっても必ず儲かるギャンブルなどは存在しないはずである。しかし、ミクロで見た場合には、勝率を高めるある特殊なギャンブル攻略方が存在したとしても、それを使うのがごく限られた一部の人たちだけであれば、店側が得る「総テラ銭」への影響は少ないので、店が容認するはずである。それが、一部の人だけが習得できる「攻略法」があるに違いないという幻想を生み、ギャンブラーたちを夢中にさせているのだ。

 彼らは、攻略本を読む、過去の出玉情報を調べる、開店前からパチンコ屋にならぶ、絵札の数を数える、などのさまざまな努力をすることにより、(トータルでは店が儲かったとしても)自分だけはギャンブルで儲けることが可能だと信じているのである。それでも負けてしまった場合には、「まだ修行が足りない」と、さらなる努力をするのである。

 私はそうやってギャンブルを楽しんでいる人々に、「そんな攻略法なんて存在しないからギャンブルをやめなさい」と言うつもりも義理もないが、ギャンブル・ビジネスを経営する側に立って、この心理状態をどう利用するか考えるのはなかなか楽しい頭の体操だと思っている。つまり、「攻略法が存在する」という幻想を故意に作り出して、そういったギャンブラーを一層煽(あお)る方法を考えるのである。例えば、「パチンコの台は数日おきに大当たりの確率が変化するように作られているため、行きつけのパチンコ屋のパチンコ台それぞれの過去の出玉情報を日記につけて解析すると、次にどの台の大当たりの確率があがるか分かるらしい」という噂をインターネットや雑誌を使って流すのである。そんな噂を流すだけで、「自分だけが知っている攻略法」に飢えているギャンブラーが食いついて来て、ますますパチンコに励むのではないだろうか。

 ギャンブルに関する「怪しい」攻略法は数多くあるのだが、その中でも明らかにカジノ側が仕掛けたと思える攻略法の典型が、「優秀なルーレットのディーラーは、0や00を狙って玉を入れること多いので、ミスした場合を想定してそのすぐ隣にある数字に賭けると良い」というものである(写真では26と32)。このまことしやかなデマが、本来ならやればやるほど負けるはずのルーレットに「攻略法」が存在するという幻想を与え、ギャンブラーから日夜テラ銭を吸い上げるのに大きく貢献していると私には思えてしかたがないのだが…

[参考文献]
ツキの法則―「賭け方」と「勝敗」の科学 谷岡一郎
ギャンブル依存症 田辺等
確率・統計であばくギャンブルのからくり―「絶対儲かる必勝法」のウソ 谷岡一郎
ギャンブルに人生を賭けた男たち マイケル・コニック
悪魔のマネーメイキング―濡れ手で粟がとまらないギャンブル心理戦術  内藤 誼人

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おもしろい記事を見つけたので始めてのトラックバックなんぞしてみる。 いきなり結論 必勝法があるギャンブルは存在する ただし現実的には難しい場合が多い といっても、��... [Read More]

Comments

774

ネタだと思うが、敢えてマジレスしてみる。

ビジネスとして考えた場合破産覚悟の一発屋を相手にするより、小額の負けでも懲りずに(?)来てくれるリピーターの方が重要だと思いますが?
もちろん非合法の賭場の場合は短期間に資金を回収するために、一発屋が歓迎されるのも事実ですが。

ルーレットのディーラーも0や00を狙いに行く必要があるかは疑問ですが、狙いにいくにしても毎回ではないのは明白です。
いったいいつ0や00を狙いに行くのかという前提条件を考慮しない上、ディーラーがミスする確率というこれまた不確かな条件を鵜呑みにしている例を持ち出されても、それが適切だとでも?
それはそんな噂を信じる人の技量が低いことの証左というより、ギャンブル以外でも負け組みつまり吸い上げるほどの資産を持っていること自体疑問なのですが?

かたりイタチ

どうでもいいですが、774氏はもう少し落ち着いて 読み直したほうがいいのでは?見当はずれなことを言ってますよ。
読解力や理解力に欠けてるようには見えないので。

意味もないので匿名

攻略法があるとかないとか、そんなん関係ないっス。

はまってるのは、病気。
タバコが止められない人と一緒。


後、少なくとも、パチスロには、”絶対勝てる”というものではありませんが
少しでも金の消費を減らすためのテクニックは存在します。
ようは、子役の取りこぼしをなくすための打ち方ですが。
そういう類の情報集めるためにいわゆる攻略本とか見たりしますね。
攻略本見たから勝てるってわけじゃなくて
攻略本見て、少しでも取りこぼしをなくすため。
まぁ、スロットやらない人には何の事だかわからないでしょうけど。


なんにせよ、勝つためにギャンブルやる人間はアホです。
それだけは間違いない。
ギャンブルってのは、どんなものであれ、それ自体がゲームです。
スリルを楽しむものです。

774

書いてて途中で面倒になったけど、論理を再組み立てするのがもっと面倒。
だけど折角書いたから投稿しないのももったいなくてグダグダのまま書き込んだわけですが。
(それを迷惑と承知でやるのが一番悪質ですが)

ギャンブルに嵌っているというのはどちらかと言えば特殊な人だと思うのですが、それを一般化して論を進めること自体問題があるのじゃないですか?と言いたかっただけ。
正直論旨を明確にして議論するだけ無駄だろうから、ウダウダのままに留めました。>かたりイタチさん

通りすがり

古い記事に対するコメントで申し訳ないですが少し。

一時期、いわゆるプロスロッターをやってました。月収は大体30万前後。ですが、おそらく皆さんイメージとは違う生活だと思います。

まずは自分が行く店の全台の情報を、毎日閉店前に取って分析(スロットは店が設定が可能なので、何曜日に出す、どんな天気の時に出す、出すときはどの台など)、行きつけの店の店員とは仲良くなり細かな情報を教えてもらう、新装やオープニングの情報を金を払ってでも手に入れて絶対に行く、等です。
簡単に言えば、店が播き餌として出す部分を掠め取ってやろうというやり方ですね(笑)

こういう方向性でやれば意図して播き餌を出すタイプのギャンブルなら結構勝てます。でも楽しめなくなります。私は1年弱が限界で普通の仕事に戻りました。

jam

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