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組み込みソフトをXMLが変える

050813_010637  このブログで「愛読書は日経エレクトロニクス」とさんざん言ってきた私の愛が通じたのか、遂に日経エレが UIEngine を取り上げてくれた。「組み込みソフトをXMLが変える。開発効率向上の切り札に」という解説記事(7月18日号51ページ)。

 携帯電話や各種家電AV機器などを含む組み込み機器のソフトウェア開発コストは上昇の一途をたどっており、ムーアの法則とともに急激に下がっているハードウェアコストとの兼ね合いから、危機的な状況にある(端末一台あたりの製造コストが下がると、固定費であるソフトウェア開発費の比率が相対的に上がるので、実質的なソフトウェア開発費のトータルコストに対する比率の上昇をさらに加速させることになる)。そのソフトウェア開発を、XML と スクリプトを使って効率化し、かつOSやCPUに依存しない形でライブラリー化して再利用可能にしようという動きがある、という記事である。

 2000年の設立時から UIEngine をさまざまなOSの上に移植し(BREW、DoJa、MIDP、μiTron、Palm OS、Windows CE、Symbian OS、Linux、VxWorks、J2SE、P-Java、…)、XML と スクリプトを使ったユーザーインターフェイスの開発のメリットを訴えてきた私としては、「やっとマーケットのニーズが高まってきた」と喜こばしい限りである。新しいテクノロジーを元にしたビジネスは、タイミングが大切で、遅すぎるとだめなのはもちろん、早すぎるてもビジネスが立ち上がる前に息切れしてしまう。2000年の設立はある意味で少し早すぎたのだが、我慢強い投資家のサポートと、立ち上がり始めた携帯電話市場でのビジネスのおかげで息切れせずに生き残れたのが幸いである。

 記事は8ページに渡って UIEngine も含めて5社から提供されている技術を、ほぼ適切な指標で比較しているのだが、一つだけ大切な指標をポッカリと見逃している。AJAX などに代表される、「非同期メッセージ型ウェブ・アプリケーション」の組み込み機器市場での重要性である。組み込み機器がネットワークに繋がって来ると、デバイスにあらかじめ組み込まれた「組み込みユーザー・インターフェイス」と、ネットワーク側から提供される(音楽・映像・ゲーム配信などの)「サービス・ユーザー・インターフェイス」のシームレスな融合が必須になってくる。その部分を掘り下げてもらえれば、非同期通信に重点を置いて設計された UIEngine の良さが際立ったはずなのだが、取り上げてもらっただけでも良い宣伝になるので、贅沢は言えない。次の記事に期待しよう(それとも、「ユビキタスネットワーク時代の組み込み機器用アプリケーションのアーキテクチャー」という論文でも書いて投稿してしまおうか?)。

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