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アップルはnanoでキャズムを超えるか?

Nano   「作る側」の人間としては「飽きっぽくて新しい物好き」な私だが、一消費者としては、結構慎重な私である。ITマーケティングの良書「キャズム」で使われている用語で言えば、私は新しいものには何でも飛びつくアーリー・アダプターではなく、新しいものがある程度市場に受け入れられた段階で購入に踏み切るアーリー・マジョリティなのである。その私が、ついに購入に踏み切ったのが iPod nano

 初代のiPodが出た時からものすごく気になってはいたのだが、どうも使う気にはなれなかった。iPod miniが出た時にも「そろそろかな」とは思ったが、まだ少しギャップを感じた。そして今回のiPod nano、製品発表と同時に「今だ」と感じた。大きさといい、デザインといい、値段設定と言い、文句の付けようがない。

 何よりも感心したのが、アップルの「本気度」である。発表前から、ウォールストリートでは「アップルはSamsungのNAND型フラッシュメモリーのラインの40%を押えたらしい」と話題になっていたが、Samsungが世界のNAND型フラッシュメモリー市場の55%を生産していることを考えれば、この数字はすごい。つまり、アップルは世界のNAND型フラッシュメモリーの22%をiPod nanoだけのために確保したのである。

 ちなみに、アップルは今年の4-6月期に620万台のiPodを出荷したが、SamsungのNAND型フラッシュメモリーの四半期ごとの生産能力は約1100万個であることを考えれば、その40%(つまり440万個)を押えたのも十分うなずける。アップルがフラッシュメモリーを1チップ幾らでSamsungから仕入れているかは公表されていないが、かなりの量をコミットすることにより、通常の価格よりもかなり安い価格で仕入れることに成功した、との見方が一般的である。

 このアップルの絶妙な一手により、フラッシュ型の携帯音楽端末の市場がキャズム(=アーリー・アダプターとアーリー・マジョリティの間にある狭間)を超えて一気に立ち上がる可能性はとても高く、そうなれば、フラッシュメモリーの供給不足や一時的な価格高騰が起こる可能性も十分あり、フラッシュメモリーの安定的な供給ラインを確保出来ない中小メーカーが淘汰されて寡占化が進むこともほぼ確実である。この市場でやっと巻き返しをかけ始めたソニーですらかなり苦しい戦いを強いられることになるだろう。

 ちなみに、今日は、iPod nano を満喫するために徒歩で会社に行った。残暑の中、40分ほどの徒歩通勤だが、好きな音楽を楽しみながらなら、あっという間である。そこで発見したのだが、宮崎アニメファンの私には、ユーミンの「ルージュの伝言」が徒歩通勤には最適だ。妙に足取りが軽くなる。

【参考文献】
Analysts: Apple to Buy 40% of Samsung's Flash Chips

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» [IT]iPod nanoの値段のからくり又はAppleの本気度 from himazu blog
iPod nanoの値段(Amazon.co.jpで4G版が2万7800円)はフラッシュメモリの値段を考えると(kakaku.comでの2Gバイトのブランド品SDメモリカードの最安値が2万2724円)すごいと思っていた。[http://satoshi.blogs.com/life/2005/09/nano_3.html:title=Life is beautifulのエントリ]を読んで納得できた。 発表前から、ウォールストリートでは「アップルはSamsungのNAND型フラッシュメモリーのラインの... [Read More]

Comments

shun

日本語が表示されていますが、こっちで買ったものですか?それとも日本?

satoshi

 シアトルで買ったものです。ただし、インストール時に「使用する言語を選ぶ」というところで日本語を選んだから使えるのか、もともと全てunicodeなので使用する言語がなんであれ使えるのか、は不明です。

mahiran

私はCA在住者で、先日Newport Beachのアップルストアへ行って4GBを購入しました。これまでのモデルもそうですが、設定メニュー内の言語オプションのリストで日本語を選択することができます。アップル製品はこういうところが素晴らしいですね。(やはりこちらで購入したFuji FilmのFinePix F10というデジカメは、言語オプションに中国語はあるのに日本語はありませんでした。残念・・・)

YamaPing

 Mac は米国で買ってもコンパネから日本語モードに変更出来ますね。Windows の米国版は日本語は読めるけど、日本語の入力は出来ないとかで CA の友人とのメールのやりとりは英語です。もっとも先日帰国した時に日本語版の Windows を買え、と迫ったら やだ、と言っていましたから、最初から日本語を使うつもりが無いのでしょう。
 昨年 Maryland で Canon のデジカメを買ったら日本語モードが付いていて、帰国した今でも便利に使っています。特にアジアのメーカーさんにはこういうところへの配慮をして頂けるとうれしいですね。

satoshi

 YamaPingさん、実は米国で入手したWindowsマシンでも日本語で入力できるようにする方法はあるのですが、発見しにくいので出来ないと思い込んでいる人が多いようです(私のマシンは米国で入手したソニーのVaioです)。

 たぶん、以下の手順でうまく行くはずです。

 コントロールパネルの、Reional and Language Options で、Languages のタブをクリックし、Details... ボタンを押す。

 すると、Text Services and Input Languages というウィンドウが開くので、Setting のページ上の Add... ボタンを押します。そこで、Input Language と Keyboard/IME の両方を Japanese を日本語にして、OKボタンを押します。

 これで、日本語入力のサブシステムが追加されるので、Default input Language として Japanese - Microsoft IME Standard 2002 ver. 8.1 を選び、OKボタンを押します。

 まっさらなマシンがないので、確認が難しいのですが、こんな手順が必要です。

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