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Googleに就職面接に行く前に知っておくべきこと

Gas  CNet Japanを見ていて気がついたのだが、Googleが積極的に日本でエンジニアをリクルートし始めた(参照)。優秀なソフトウェアエンジニアがハードウェア企業にばかり就職してしまう日本の現状を打破するのには、良い特効薬かもしれない。

 そこで、マイクロソフト本社でエンジニアの面接をしてきた経験を生かし、「私がGoogleの面接官だったら」という設定で、どんな人を採用したいかをGoogleの立場に立って述べて見たいと思う。

 まず何よりも大切なのは、「Googleで働きたい」、という強い気持ち(Passion)である。「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるが、その仕事にどのくらい夢中になれるかがエンジニアの生産性を考えた上で最も重要なファクターの一つであることはどの面接官も知っている。すると、「今の仕事がつまらない」、「上司がいやな奴だ」、「今の仕事がきつい」などのネガティブな理由ではなく、「Googleがあんなに面白そうなことを自分抜きでやっているのは許せない」、「今起こっているウェブのイノベーションに関わらずにはいられない」、「私だったらもっとすごいことをやってやる」という意気込みで面接に来たエンジニアを採用したいのは当然である。

 次に大切なのは英語でのコミュニケーション(Communication)である。GoogleやMicrosoftは「アメリカの会社」ではなく「グローバルな会社」である。そういった企業は、世界中のトップクラスのエンジニアを採用して、世界一のもの作ってをグローバルな市場に向けてビジネスをしようとしているのだ。当然、アメリカ人だけでなく、インド人、中国人、イスラエル人など世界中の人たちと仕事をしなければならないので、共通語である英語は必須である。どんなにエンジニアとして優秀であっても、英語で満足なコミュニケーションが出来ない状態でこういったグローバルな企業に入っても、会社全体にインパクトを与えるほどの良い仕事をすることはとても難しい。

 最後に絶対はずせないのが 生の知性(Intelligence)である。GoogleもMicrosoftと同じく、面接の際に「あなただったら富士山をどう動かしますか」のような難問を出すことで知られているが(参照)、面接官の求めていることは「正しい答え」ではなく、答えにたどり着こうと努力をする過程で見せる知性や論理的な思考のプロセスである。この手の質問をされた時に、じっと黙ってしまったり、「できません」と答えるのは得策ではない。とにかく何でも良いから頭に浮かんだことを素直に口に出して、そこに面接官が知性を読み取ってくれることを期待するしかない。例えば、この問題を出された時に、「少しずつ崩して移動したらどうかな?」と思ったら、そう口に出すべきである。正しい答えにたどり着こうとするばかりに「でも、それじゃあ原型をとどめないからダメだろう」と勝手に思い込んで押し黙っていては、面接官には何も伝わらない。

 つまり、Googleは、「プログラミングが大好きで、ウェブのイノベーションに関わりたてしかたなく、英語でコミュニケーションが出来て、ものすごく頭の良いエンジニア」を探しているのである。キーワードは Passion、Communication、Intelligence である。こう書いてみると、この条件は私の会社(UIEvolution)の採用条件とまったく同じであるが、それは偶然ではない。世界のIT企業は、どこもこんな人材を探しているのである。

 どの条件も一夜漬けで身に付けられるようなものではないが、日本人が一番不得意なのが英語でのコミュニケーションある。ラッキーなことに、努力さえすれば誰でも習得できるのも英語である。理科系の学生であれ、転職を考えているエンジニアであれ、自分のグローバルな人材市場での価値を高めるためには英語が必須だということを今こそはっきりと自覚すべきである。そのためにだったら、1~2年休学や休職してでも勉強する価値があるのが英語である。

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» 英語勉強中 from ピッツバーグ留学日記
無事一週間を終え、金曜日の夜になった。課題をやりつつ、課題図書になっているxeroxの歴史について書かれた本を読んでいる。もともと英語の勉強を始めたのは英語で情報収集をするためだった。約10年前、社会人になった僕の週末の楽しみは、本を読み、街へ出かけて行き、人の...... [Read More]

Comments

snowbees

http://softbridge-s.com/sbs_design/crop_Testimonial.htm
話題は少し変わりますが。東芝は、ソフトの外注を従来、国内の関連会社を相手にしていたので、世界標準の仕様書を書く人が社内に少ない。社内研修はOJTだけだが、生産性が悪い。従って、新入社員をインドのIT研修企業であるソフトブリッジに2ヶ月派遣して、英文仕様書の書き方を基礎教育させていると。週刊ダイヤモンド9/17号より。

オヤカタ

こんにちは。
初めまして。
以前、アフィリエイト式の無線ネットサービスを
お書きになっておられましたが、そのとき、
“つながる時に広告を表示するようにしたら、ご当地ものの名物など、広告を仕込んだアンテナを商店街や振興団体が無料で配ったりして一気に広まるかもしれないなー、でも線を持っているところとは、なんとか話をつけなくちゃならないな”
などと思っていたらgoogleがやるようですね。

そのままでは悔しいので自分なりにタクシーに置き換えて考えてみました。
屋根に載っける“あんどん”の部分を広告用掲示板にしてみます。
映画“ブレードランナー”に出て来た、飛行船型掲示板?のタクシー版
と思っていただければ幸いです。
目的地までしっかりとネットにつながって仕事をこなしたいビジネスマンには受けるかもしれないし、差別化を図りたいタクシー会社にも好感触を得るかもしれません。渋滞時には前後のドライバーにもアピール出来るでしょうし。
で、そんな大げさなものをくっつけたくない一般の自家用車ユーザーでも、カーナビならすんなりと付けたり交換する気になってくれるかも知れません。地図情報と絡めて広告を展開出来るので、パソコンの画面以上に訴求力を持つでしょう。そうする事によって時間的な変化はかなりありますが、都市部では広範囲でどこでも無料でネットにつながるようになるでしょう。電波は放射状に進むわけですから何も線的な考えは必要ないわけです。
しかし、地図と付加する情報も持っているgoogleにいずれ駆逐されそうですが・・・。
と、ここまで考えて来て、
“そんなにいいなら、なぜgoogleがやらない?”
という、ベンチャーキャピタルの皮肉とも脅しともつきかねる一言が現実味を帯びて感じられました・・・。

長文失礼いたしました。

satoshi

snowbeesさん、確かに外注を使うのにも英語が必要な時代が来つつあるのですね。ますます英語の重要性が増します。

オヤカタさん、確かに「そんならいいなら、なぜGoogleがやらない?」というのは、米国のベンチャーキャピタルが投資案件を没にするときにに実際使われている言葉だそうです。しかし、それにめげずにビジネスプランを考えてこそ起業家として認められて投資がもらえるのです。タクシーの看板のアイデア、悪くないかも知れませんよ。特に東京のタクシーは、売り上げが下がっているそうなので、彼らの収入が増えるような方向で考えてあげれば見方になってくれますよ、きっと。

がめら

こんちわ、初めての書き込みになります。

僕は今年情報系の修士卒で3ヶ月ほど前、Googleのインターンの面接に行き残念ながらだめだったのですが、その前に、このエントリーを読んでいたらなー、と思いました。面接では、とても日本の企業ではうけないようなおもしろい質問をされた後、Googleの現在の具体的な改善点についてかなりつっこんだところまで質問されました。

解像度の高い具体的な意見を求められることを想定していたらと思う反面、このあたりのことをとっさに考えながら答えることの出来る実力を要求されているのかと、このエントリーを読んで合点した次第です。

いつも、大変おもしろく読ませていただいております。今後もおもしろいエントリーを期待しています。

satoshi

がめらさん、Googleの件は残念でしたね。あの手の面接は、気をつけないと普段通りの実力が出せないので、心してかからなければなりませんね。少し実力を高めてから再度トライする価値のある会社です。頑張ってください。

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