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NHKにこそやって欲しいiTunesによるコンテンツ配信

051009_122149  米国ではディズニーが先頭を切って乗り出したビデオ配信だが、日本で最初にそれをやって欲しいのは、そしてやるべきなのは実はNHKなのではないかと私は思っている。

 スキャンダル続きでイメージをすっかり悪くしてしまい、受信料の不払い問題で苦しむNHKだが、私は正直言ってNHKのコンテンツが大好きである。古くは学生時代にお世話になった「通信高校講座」から、「NHKスペシャル」、「プロジェクトX」、そして私の妻が大好きな「大河ドラマ」と、NHKのコンテンツにはクオリティの高いものが多い。我々の受信料で作られたそういったコンテンツは日本国民の貴重な財産であるし、NHKには今後ともクオリティの高いコンテンツを作り続けて欲しいと願っているのは私だけではないはずだ。

 そんなNHKに今必要なのは、「NHKは生まれ変わった」という姿勢を国民にはっきりと見せることと、受信料収入に代わるビジネスモデルの確立である。そのためには、単なる番組編成の変更などという生易しいものでお茶を濁すのではなく、「え、NHKがそんなことしていいの?」と日本国中を驚かし、同時に、今までとは全く異なる方法・ビジネスモデルでのコンテンツの配信に真剣である姿勢をはっきりと表すことをする必要がある。

 答えはiTunesによるコンテンツ配信しかない、と私は思う。

 ABCがしたように、いきなり放映中の朝ドラや大河ドラマが次の日にダウンロードできるようにする必要はない。とりあえず、NHKの持つ膨大なビデオ・ライブラリーの中から何度も見る価値のある教育コンテンツなどをデジタル化し、iTunesにより配信するだけで良いのだ。とりあえず、「100語でスタート!英会話」とか「今日の料理」などを一話100~300円ぐらいで配信して日本の消費者が乗ってくるかどうか試し、それがうまく行くことを確かめてから、朝ドラ、大河ドラマ、プロジェクトXなどの大物コンテンツの配信に乗り出せば良いのだ。

 「そうは言っても、NHKが民間を差し置いてそんなことをするわけにはいかない。まずは総務省と相談せねば」という答えが聞こえてきそうだが、そろそろ「なんでもかんでも総務省と相談してやらなければならない」時代は終わったということに気が付いて欲しい。総務省の許可なんか取らずに、iTunesにコンテンツ配信を始めてしまうような型破りなプロデューサーの一人や二人はNHKにもいることを切に願う。慣例なんて破るためにあるんだ。

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» 抵抗勢力は総務省ではなく文化庁 from さまざまな憂鬱とわたし
NHKのコンテンツがネットに開放されれば,総務省の通信畑の人々は涙を流して喜ぶんじゃないかな.放送で認められている包括許諾がネットで認められていないという問題なので,これを実現するには著作権法改正が必要で,重い腰を上げる必要のある主務官庁は総務省ではなくて文化庁. 総務省の放送畑の人々は微妙な立場だろうけど,NHKの経営問題は炎上する前に手をつける必要があるし,民放もネット配信に対して前向きになりつつあるし,英国BBCのような海外事例もあるので,ひょっとすると手をつけるインセンティブはあるかも知れな... [Read More]

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アップル アイチューンとは?Apple itunes(アップル アイチューン)とはmachintosh(マッキントッシュ・マック)でおなじみのアップル社からリリースされた、今、 [Read More]

Comments

oamia

 僕は「そのとき歴史が動いた」はなるべく見ています。あれはなかなか面白いです。ナレーションの口調に過去形が目立つのも徹底しているのかわかりませんが、癖になります。
 NHKがコンテンツ配信とは思いつきませんでした。確かに今まで体制を変えずにやってきたNHKも発想を転換する時期に差し掛かっているのかもしれませんね。NHKらしさは失わないでほしいです。

snowbees

NHKTVの「今日のおしゃれ」も女性視聴者に好評のようですね。I-PODによるABCとアップルの共同配信は、未だ実験的ですが、業界に大きなインパクトを与えるので、注目です。(ロイターの記事)
http://go.reuters.com/newsArticle.jhtml?type=technologyNews&storyID=9963926&src=eDialog/GetContent

hirofmix

個人的には朝のニュースなんかさっくりやってほしいですね。朝5時30分ぐらいの配信で(そうしたら通勤列車の中で見られる)。
…といいつつ、自分は前々代のiPodなんで当然画像は見られません。しかも自動車通勤なんで見るのがそもそも出来ないんですが、でも「朝知っておくニュースはこれだけ」って感じで紹介されれば、パソコンでさっくり見ちゃうものな。

snowbees

テレビのドラマなどの番組に関する著作権料金について。経団連の斡旋で、民放は、ネット側との間で、暫定合意として、1.35-3%を決めた。交渉開始から暫定合意まで、4年以上掛かった。ドッグイヤーで技術革新の激しいネット企業に対して、民放側は、放送免許で、年商数千億円を保証されているので、危機感は無い。地上波デジタルの2011年を乗り越えるまで、著作権料の問題を先送りしたい意向だ。楽天によるTBS買収は、ネット側の危機感が背景にあると。以上、サンデー毎日10/29より。

satoshi

>民放側は、放送免許で、年商数千億円を保証されているので、危機感は無い。

民放に危機感が無いのは本当でしょうね。放送免許の不要なネット配信の時代は、すぐそこに来ているというのに。だからこそ、色々な意味で危機感を持っているNHKに期待してしまいます。がんばれ、NHK!

Baatarism

現在TV局の下請けをやっている番組制作会社が、直接番組配信を手がけると良いと思います。
実際にほとんどの番組を作っているのは彼ら番組制作会社なのに、放送免許を握っているTV局に利益を奪われ、過酷な経営や労働条件に喘いでいます。
番組制作会社がiTunesで自分で番組を配信して直接利益を得られるようになれば、日本のメディア業界も良くなるでしょう。

番組制作会社の実態については、このブログの記事が参考になります。
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2005/09/post_3f6c.html

また、このブログではNHKの内部実態もいろいろ紹介されてますが、それを見る限りではあまり危機感があるとは思えないです。危機感を持った人は逃げ出そうとしてるようですし。

ゾフィ

とりあえず世界初(らしい)iPod専門TV局(?) というのが出来ました。 
 -PodTV
http://www.podtv.jp/
自分は発表日にオンラインのアップルストアに行ったら衝動的に注文してしまい、今週末五代目が届くのを待ってる組ですが、何で買ってしまったかを後から冷静に(?) 考えてみると、それはPodcastingのようなおもしろいことが始まった時に、すぐにやれないのはつまらないからだったと思われます。で、五代目に期待したのはVoDcasting。単純に電車の中でニュースを見たいもので(音楽ビデオは音に集中できないからあまり興味ない)。だから日本のTV局にも地味にニュースあたりから始めてほしいなあ、と。米国では料理番組で始まったそうですが、ITconversationsみたいのも絵を観ながら聴きたいなあ。
ともあれ、PodTVにも期待します。:)

tomo

私の場合、リクエストしたいのはNHKラジオの語学講座。あれをPodcastしてほしいと切望しています。
あれはNHKの制作番組で権利関係もスッキリしているし、既にラジオで放送しているものをそのままPodcastするのはそれほど大変ではないような気がしています。
で、さらに現在発売している番組のダイジェストCDをオーディオブックにしてiTMS-Jで販売すればいい。
リスナーからすると、Podcastしてもらえるといいことばかりなんですよ。いろんな事情でラジオを聴けないことが多いので、結局CD買ってお勉強するしかないのが現状なんです。

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