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「ロングテール的な地デジ批判」の呼びかけ

051009_124037  先日の「アップルにして欲しい次の革命」というエントリーで、「地デジが大変な税金の無駄遣いだということをおおっぴらに指摘する人は少ない」と書いたが、本当にそうなのか少し調べて見た。すると、2002年の時点で、「通信と放送研究会」というかなりまっとうな組織が、「地上波デジタル放送への国費投入に反対する」という声明を発表していたことを見つけた。

 …数万円の基地局でテレビ番組を流せる時代に、1兆円以上の経費をかけて行われる地上波のデジタル化は時代錯誤であり、民放連の氏家斉一郎会長も認めるように、事業としても採算は取れない。ここで既成事実を認めると、今後はデジタル放送設備への公的資金(財政投融資を含む)投入の要求が出て、さらに国民負担がふくらむおそれが強い。…

 「まともなことを発言する人もいるんだ」と安心する反面、これだけ明白に間違っていることをストップすることが出来ない日本の官僚システムが本当に悲しい。マスコミまでもが、これを既成事実として受け入れてしまって、「アナログテレビに”放送終了告知シール”」などと他人ごとのように報道するだけだ。アスベストの件でもそうだったが、「問題が顕在化する前に政府の間違いを指摘して修正を促すのがマスコミの役目ではないのか?」とツッコミを入れたくなる。

 ちなみに、親しい知人に「テレビを買い替えようと思うんだけど、地デジ対応のテレビの方が何万円も高いんだけどどうしたらいいかな?」と尋ねられたら、私は迷わず「高いお金を出して地デジ対応のテレビを買う必要はないよ。2011年までには、たぶん面白いコンテンツはほとんどが地デジではなくてインターネット経由で配信されるようになっているだろうから、その時になってから、IPセットトップボックスという今のチューナーに相当するものをテレビに外付けすれば良いんだよ」と言う。

 こんなことを書いてしまうと、総務省の人は相当憤慨するかも知れないが、総務省にさからうことの出来ないマスコミが黙っているのなら、総務省に遠慮なく発言できる私のようなブロガーがロングテール的に政府の間違いを指摘して修正をうながすというのも、いかにもネット時代らしくて良いのではないだろうか。

 この呼びかけにご賛同いただけるブロガー、ブックマーカーの方々には、ぜひとも積極的な引用やブックマークをして、出来るだけ大勢の方に「地デジへの国費投入がいかに馬鹿げているか」、「地デジチューナー付きのテレビに高いお金を払う必要はないこと」を知らせるお手伝いをお願いしたい。

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Listed below are links to weblogs that reference 「ロングテール的な地デジ批判」の呼びかけ:

» [いろいろ]Point of no return from dede’s external memory
「ロングテール的な地デジ批判」の呼びかけ http://satoshi.blogs.com/life/2005/10/post_5.html 上の意見に対して、ちょこっと思ったことを。 僕も地上波ディジタル放送は、放送側も消費者側も、投資に対して 得ることが出来るメリットが少ないと思います。 ただ、テレビ局、大手家電メーカー、携帯キャリアが絡んで巨大な投資を 行っているので、無駄だとか、無意味だといまさらに言っても、もう後戻りは 出来ないと思います。 方向転換できないのは、大きな問題だとは... [Read More]

» 「ロングテール的な地デジ批判」の呼びかけについて from 今日という日をナニゲに強く生きるためのblog
記事へのリンク 私はこのまま下手に規制のかかった(B-CASやらIP送信の可否、放送免許の問題など)... [Read More]

» [思うこと]地デジ from 今を生きる
[http://satoshi.blogs.com/life/2005/10/post_5.html:title=Life is beautifulさんのこの記事]を見て地上デジタル放送の 行く末が見えたような気がした. 地上デジタル放送ってあまりピンとくるものではなかったけど, その間隔はあながち間違ってないのかもしれないなんて思った. 世間の人はどうなのか知らないけど,環境のせいもあってか 今の自分はテレビというものをほとんど見ず,情報の収集は もっぱらパソコンとなっている.全員がそんな環境... [Read More]

» 2011年:インターネット放送へ from WHITE FANG
地上波デジタル放送の解説(D-WEB) 地上波デジタル放送が開始となり、今のアナログ放送が2011年には終了する。 こんな話しを、なーんとなく耳にした人は多いと思うが、自分にそれがどう関係するかをあまり考えたことは無いと思う。... [Read More]

» 地デジ対応する必要性は? from Thinking on the Midair
 ちょっと地デジに関するニュースを聴いたので調べてみた。 批判記事が色々……。千里山一里:そんなに簡単に行くんでしょうか?http://blog.so-net.ne.jp/MizunoYutaka/2006-03-06Life is beautiful: 「ロングテール的な地デジ批判」の呼びかけhttp://satoshi.blogs ...... [Read More]

» 今すぐ地上デジタル放送を止めて、国営YouTubeをやるべき from nokunoの日記
という衝撃的な煽りタイトルを考えたのですが、映像配信分野の知識不足を感じる次第。助太刀求む。 関連リンク:インフラ関係 提言:地上波デジタル放送への国費投入に反対する 地上デジタル放送の行動経済学 「ロングテール的な地デジ批判」の呼びかけ これらを読んでいて... [Read More]

Comments

小松菜かじる

電波法が改正されようとしていた2001年頃には、デジタル地上波に反対する意見はたくさん出ていました。それでも地上波のデジタル移行が強引に推し進められたのは、あなたの会社も所属している「ケータイ業界」が「電波をくれ」と主張したからではないのですか?

総務省に甘い見通しを吹き込んだであろうケータイ業界の責任も問うたらいかがかと思います。

幸之介

わたしも2003年から何度も地上デジタルについては批判的に書き続けています。ちと論は浅いですけど…。
http://knoa.jp/memo/?k=%92n%8F%E3+%83f%83W%83%5E%83%8B

isrc

池田信夫さんは以前からデジタル放送自体に反対派ですね。
(こちら)http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo
また、経済産業省系の組織は以前からデジタル放送政策には批判的です。

ま、放送のデジタル化は世界的な流れで、それ自体は悪くないと思います。それよりも、ハイビジョン失敗を隠蔽したいのか、HD化を強いているとか、いまだに県などという狭い地域単位で放送免許を出しているとか、無料放送のくせにコピー管理がきつすぎるとか、規制や指導が時代遅れであるほうが問題かと。

ところでデジタル放送反対派の方はすぐ「FTTHで流せるから」と言われますが、本当にそうなんですかね。

Webみたいにバーストではトラフィックがあるけど平均したらたいしたことない使い方と、常時映像を流すTVの使い方とでは大分差があります。

少なくとも一世帯あたり10Mbpsを常時使います、と言われたら
・ユニキャストではバックボーンの帯域はぜんぜん足りません
・マルチキャストなんて、エッジルータでのパケットのコピー数が多すぎて無理
だと思うんですが。
とりあえずワールドカップとか紅白歌合戦とか、現状では絶対無理。

韓国みたいに放送とブロードバンドのハイブリッドなのが、いいと思うんですがね。
http://arena.nikkeibp.co.jp/trend/zoom/20050624/112613/

satoshi

小松菜さん、「地デジへの以降が強引に推し進められたのは、ケータイ業界が電波をくれと主張したから」という点は、私の理解と一致しています。そもそも、数千億円かそれ以上の価値のある3Gの電波帯が競争もなしに無料で3社に割り当てられたこと事態、競争原理がうまく働いていない日本を良く表しています。その業界のために、さらに税金をつぎ込み、テレビの視聴者に地デジチューナー代を負担させて、再び電波を無料で割り当てるなんていうことはどう考えても変ですね。ただし、次の電波の割り当てでは、ソフトバンクもライブドアも黙っていないでしょうから、もう一度「限られた電波をどう有効に使うか」を携帯・放送の枠組みを乗り越えて考える時代が来ていると思います。

幸之介さん、コメントありがとうございます。私は今になってやっと「地デジ行政の異常さ」に気が付いたので、幸之介さんのように以前からその問題点を指摘されている方がいると安心します。今後ともよろしくお願いします。

isrcさん、コメントありがとうございます。ご指摘の通り、今の段階でテレビ放送全てをネットで置き換えるのは無理だというご指摘は理解できます。当然、この手のシフトは、見る側のライフスタイルの変化、インフラの進化、コンテンツを提供する側の変化が相互に影響を与えながら徐々に起こるものだと思います。今までは、コンテンツを提供する側(放送局)が、「割り当て電波」という参入障壁で守られてきたために進化のスピードが遅かったのですが、そろそろ参入障壁がなくて進化のスピードの早いネット配信側のビジネスの影響力が避けられないところまで来ていると思います。このままその進化が続くことを想定すれば、2011年以降のワールドカップなみに高い価値のあるコンテンツが地デジで配信されるとは私にはどうしても思えないのです。

isrc

確かに通信業界の進歩の速度からすると2011年は遠い未来ですから、何が起こっても不思議はないと思います。

でもワールドカップに限っては、私は地デジもしくはアナログ地上波で配信されるのではないかと思います。ライブで大量の視聴者へ配信するには、視聴者が多ければ多いほど放送の方が有利だからです。

いくらアマゾンが利用されるようになっても、少年ジャンプをアマゾンで買う人はいません。発売日の早朝に皆が買いたがるコンテンツを大量供給するには、それ相応のシステム(キヲスクとか)が必要です。

放送は情報キヲスクとして今後も生き延びるような気がします。一方、ネットの役回りは「比較的少数の人しか見ないコンテンツを大量に供給」ではないかと思います。それでも儲かる、というのがロングテール論ですよね。

ま、上記の話と地デジの話を重ね合わせると、地デジはキヲスクを青山ブックセンターのようにしましょうと言っているようなもんで、アホらしいことに違いはありません。

放送のデジタル化の方向を高画質化の方へ振ろうとしているのが間違いの元ではないかと思います。利便性向上の方へ振るべきだったのです。全国どこでも同じ放送が見られるとか、見逃した番組は後からVoDで見れるようにするとか。

今のままだと、放送番組全体の平均視聴率は低落傾向になり、ドラマやアニメなどはネット配信になるかもしれません。

放送のメイン番組はニュースとオリンピックとワールドカップと野球/相撲中継になって、それ以外の時間帯は再放送と下らない暇つぶし番組ばかりになるんじゃないでしょうか。

snowbees

http://www.post-gazette.com/pg/05286/587978.stm
CATV最大手コムキャストはすでに400人のソフトウエア技術者を雇用して、ネット放送に乗り遅れまいと必死だと。ヤフーなどのネット企業がビデオを制作しコンテンツの用意まで始めた現在、ネットワークテレビ局やCATVなどのビジネスモデルの考え方が急速に変化している様です。

satoshi

isrcさんの指摘されている、「沢山の人が生放送を見たがるコンテンツは電波でのブロードキャストの方が良い」という点は確かにそうですね。でも、それなら今のアナログ放送で十分なわけで、高画質だとか、双方向放送のために地デジを導入する理由は無いように思えます。

snowbees さん、リンクありがとうございます。ちなみに、米国のスポーツコンテンツ最王手のESPNは、所有するスポーツのビデオライブラリをIP配信の時代に備えて、全てデジタル・アーカイブ化し始めたそうです。近いうちに、「2001年のワールドシリーズの第5戦の9回の裏が見たい」と指定して見れる時代が来るのかと思うとワクワクしますね。

Baatarism

そもそも2011年に地上波アナログを廃止できるのか、僕は疑問に思っています。
一人1台のレベルで地上波アナログテレビが普及している現状を考えれば、それを全部2011年までに地上波デジタル対応にするのは難しく、非対応テレビがかなり多く残るでしょう。
2011年になっても面白いコンテンツを地上波アナログテレビだけでしか見ることのできない人が多く残り(特に高齢者には多いでしょう)、彼らの反対によって地上波アナログ放送廃止がずるずる延期されていくというのが、一番ありそうなシナリオだと思うのですが。

satoshi

Baatarismさんの予想シナリオ、確かにありそうですね。すると、今のアナログ放送で使っている周波数帯を他の用途にも使えなくなるわけで、本当に地デジは意味なしになってしまいます。

 だからこそ、総務省は一生懸命になって地デジ対応テレビへの買い替えを勧めているわけですが、「地デジでしか楽しめない魅力的なコンテンツ」がない限り消費者は動かず、視聴者が増えない限りコンテンツ投資は出来ない、という典型的な「ニワトリと卵」状態になっていますね。

らららら

地デジ反対。

利権やくざは、官僚、政界、業界、本物のやくざ。
全部からんでいる。

損するのは、貧しい国民。

スペインでは、デジタル放送を国民の意思に従って辞めた。

地デジ反対です。

このブログ頑張れ!

管理人偉い!

URL380147

地デジであろうと地アナであろうと、見たいコンテンツ、それを価値あると認識するのは放送局でもなければ、政府でもなく、一般市民である。無理な強制や多額の税金を使わなくても見たいものを用意して競争原理で誘導すべきです。それと大災害の時には アナログの方が有利でしょう世界中で共通の緊急放送や通信、航空機、船舶相互の通信に、いつまで経ってもアナログやモールスが残っているのが、その証明でしょう。 地方局にアナログを残し、そこに非常放送の義務を課して税金を補助する。地方局のサービスエリアの免許条件を外して、デジタルでのCATV局への有料配信を認めて特色あるコンテンツ作成を促せばよい。アナログはビル陰の微弱でもゴーストがあって、ノイズが多くてもナントか見れたらデジタルのように全く見れなくなる範囲は少ないのでこの特性は残す価値があると思います。
皆さんどんなものでしょう?。

今井

著作権保護といって、結局は著作権保護したあげた大企業から献金を堂々と受け取ることが自民党の目的。もちろん裏ルートで。

デジタル技術が利権に利用されているだけ。

地デジ、コピワン、ワンセグの移行に疑問をもてる人が少ないのが残念。大手マスコミは絶対に問題として扱わないよね。

日本のジャーナリズムは死んでいる。
完全に政府の犬と成り下がった。

こんな政府に税金払って、社会保障削られて、もうこんな日本は嫌だ。

皆さん、選挙で日本を変えましょう。

自民党以外に票を入れましょう。

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