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Aクラスの人はAクラスの人を採用したがるが、Bクラスの人はCクラスの人を採用したがる

051128_123229  連休のしめくくりは、DVD「The Incredibles」(日本での題名 Mr.インクレディブル)の鑑賞。Pixar の映画は全て見たと思いこんでいたのだが、これだけを見ていなかったことに「スティーブ・ジョブズ・偶像復活」を読んでいて気が付いて以来、見たくて仕方がなかったのだ。

 既に知っている人も多いかも知れないが、「The Incredibles」以前の Pixar の作品、「Toy Story」、「A Bug's Life」などは全て John Lasseter 自らが監督した作品。それを、あえて外部から Brad Bird を招き入れて作らせたのが 「The Incredibles」である。他の Pixar 作品と少し毛色が異なるのも納得できる。

 「スティーブ・ジョブズ・偶像復活」を読んでいて、この映画を見たくなった理由は、Brad Bird をこの映画のために Pixar に招き入れたことに関する Ed Catmull (Pixar)のコメントが目に止まったからだ。

"In all respects, we are looking for people who are better than we are, who do things that we don't do. You aren't looking for somebody who echoes what you're going to say." (p.313-p.314)
【意訳】「なんといっても、(Pixarでは)僕らより優秀な人、僕らがしないことをする人を探しているんです。自分が言うだろうことをそのまま繰り返すだけの人を見つけてもしかたがありませんよね。」

 私は、この「自分より優秀な人を採用して会社を強くする」という発想が大好きだ。米国のVC(ベンチャー・キャピタル=ベンチャー企業専門の投資家)が起業家たちに良くするアドバイスの一つに「Aクラスの人はAクラスの人を採用したがるが、Bクラスの人はCクラスの人を採用したがる」という格言(一流の人は、一流の仲間を増やして良い仕事をし、かつ自分を伸ばすことを重視するが、二流の人はライバルを作らないように自分より能力が下の人を採用したがる、という意味)があるが、まさに「Aクラスの人がAクラスの人を採用」を実戦しているのが Pixar である。超一流の監督である John Lasseter が、あえて自分と異なる才能を持つ Brad Bird を仲間にすることにより、Pixar という会社を一層強いものにしたのである。Pixar がすばらしい作品を作り続けることができるのも確かに納得できる。

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Comments

白髭

大いに同意するところです。

この同じロジックで、「部下からの指摘を受け入れない人・使いにくい部下を干そうとする人はBクラスの人である」と言えるでしょう。そういう組織はBクラスの人ばかり、上を見る人ばかりが集まって、回復不能に陥ります。Aクラスの人なら、部下からの指摘の不備を合理的に説明し、出来ない時は素直に認めて採用します。大きな組織だと、AもBも混ざっているものですが。よく人を見てAかBか見極めて話をしないといけませんから面倒です。

部下のほうも、有限実行が求められると思うのを追記しておきます。

乙木一史

本当にその通りです! これをベンチャー企業に教えるというアメリカのVCは凄いなぁ……。個人的には自分より出来る後進を育てるというのが、最近の目標です。

gani

でも本当は能力のない人がAクラスの真似をすると、追い越されていってリストラされるから救えない。Bクラスの人も自分をわかっているんでしょうね。

過去に2つのベンチャー会社を創業した者ですが(マジレス)

そいういうような、人間のレベルとか徳とか、そういう話じゃないと思いますよ。単に、インセンティブストラクチャーの話。

たとえば、アンドリューカーネギーの意思により、彼の墓に刻まれた碑文。
「自分より優秀な人間を自分のために働かせた人間、ここに眠る」。

ようは、自分より優秀な人間を採用した方が得なインセンティブ構造になっているか、あるいはそれを作れるかどうかであって、Aクラスだから、Bクラスだから、という話ではないと思いますよ。たとえば、Bクラスの創業者で大株主が構成されているベンチャー会社の場合、創業者たちは、Aクラスの人を、どんどん雇うでしょ。その方が得だし、自分の立場は脅かされないもん。
むしろ、会社組織・システムを、Bクラスの人が、自分より優秀な人を採用すると、そのひとの損になるようなインセンティブ構造にしてしまっている、会社の組織デザイナーにセンスも力量もないだけじゃないですかね。それをBクラスの人のせいにするのは、お門違いという気がします。なので、会社を作るたびに、モチベーションアーキテクチャやインセンティブアーキテクチャの設計には、かなーり時間とエネルギーと創意工夫を注いできました。そこがミソだもん。

satoshi

 確かに、インセンティブストラクチャーは大切ですね(私はストックオプション派ですが)。ただし、米国のVCが口を開けるたびに投資先のCEOに向かって「Aクラスの人を採用しろ」と言い続けるのは、結局のところ、彼らが投資しているのは「人」だからなんだと解釈しています。どんなにすばらしいアイデアや技術があっても、それをビジネスとして成立させる能力のある人達を集められない限りベンチャー企業は成功できませんからね。

Maki

『失われた10年』がいまや『失われた20年』になろうとしている。
また、最近のNHKスペシャルのタイトルも『再起をかけた人々の・・・』に変わりつつある。戦後、右肩上がりで成長遂げてきた経済モデルや企業のビジネスモデルは大きな変革を求められているのは否定できないだろう。大抵、理想的なマネジメントモデルとして紹介されるのは、米著名企業のハイパフォーマンスである。しかし、これら米国企業でさえも、グローバル規模に拡がってしまったネットワーク社会にあっては、大きな変革を求められてきている。確かに、優秀な人材ばかりが集まって『team』を組めたならば組織のアジリティやシナジー効率は高いだろう。すると、大企業のメリットとは何かという課題に直面する。組織としての『simplicity』や『全体最適』『シナジー創出』する・・・。米IBMのガースナー元CEOは自身の体験を『巨像は踊る』のなかで紹介している。あたかも、大企業にとっての理想的なマネジメントとは『免疫的な組織』であるかのように・・・。現在、組織に求められているマネジメント・スキルのひとつして、"先を見通す能力"や""構想力"が挙げられるのではないかと思われる。過去のビジネス延長線とは異なった発想力は、組織の規模問わずに重要な資質ではないだろうかと・・・・。

yas

はじめまして。いつも楽しく読ませていただいています。

Brad Bird の「Iron Giant」はご覧になりましたか?あまり価値観の押し付けみたいなのはよくないと思いつつ彼の名前が挙がっていたので思わずコメントしました。Brad Bird が Pixar に招き入れられたのはこの作品があってこそだと思っていました(The Incredibles は、私はちょうど1年くらい前に公開と同時に映画館で観ましたが、彼の作品だというのは後から知りました)。映画の中のシーンを思い出すだけで今でもじーんと来る作品は他にないです。この作品はアマゾンにある各人のレビューの通りだと思っております。

http://www.amazon.com/gp/product/B00009M9BK/103-8052756-1367063?v=glance&n=130&%5Fencoding=UTF8&v=glance

satoshi

「Icon Giant」はまだ見たことはありませんが、このコメントを読んでからどうしても見たくなってしまいました。情報ありがとうございました。

AKTK

いつも楽しく読ませて頂いております。
Aクラスの人間をいかに初期費用を抑えて、インセンティブ報酬型にして仲間にできるか?交渉も醍醐味ですね。ベンチャー企業が苦しくなるのは社長とその取り巻きの人件費、、USではそんなことは無いのでしょうか?日本では大企業出のベンチャー社長に多いそうですが。

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