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シアトル住宅事情、今はやりの「メディア・ルーム」

 今月の初めにラスベガスで開かれたCES(Consumer Electronics Show)での主役は、「HDTV」だったのことは各メディアが既に報じたところだが、プラズマ対液晶(そしてSED)の戦いばかりが目に付く日本と違い、米国で意外に重要な役割を果たすのが実は家庭用プロジェクターである。

 アメリカの昨今の住宅事情を理解していない日本人からしてみれば、「プロジェクターなんて部屋を暗くしなければ見れないし、プラズマTVや液晶TVで十分じゃん。アメリカの家はでかいから、50インチとか60インチのTVが売れるに違いない」と思っても仕方がないところだ。

 しかし、今アメリカの富裕層に売れているのプラズマTVのサイズは、実は42インチぐらいなのである。富裕層向けに「良いものを安く売る」ので定評のあるCostcoに行くと2000~3000ドル程度(20万円から30万円ぐらい)のTVが飛ぶように売れている。日本よりはるかに住宅事情が良く、広い家に住んでいるはずのアメリカ人が、なぜ42インチのプラズマTVで満足してしまうのだろう。

 それには二つの理由がある。一つは、日本の住宅で言う「茶の間」もしくは「LDK」に相当する、ファミリー・ルームの構造である。そこにはアメリカ人にとっての「暖かい家庭」の象徴、暖炉がかならずと言って良いほどあるのである。私の家でもそうなのだが、ファミリールームの一番TVを置きたい壁の真ん中に暖炉がデンと構えているため、意外とTVを置けるスペースが狭いのだ。私の家の場合、しかたがないので暖炉の上にプラズマTVを取り付けることにしたのだが、そこにはちょうど42インチのプラズマTVしか収まらなかったのだ。

 もう一つの理由が、映画・TV鑑賞専用の部屋、メディア・ルーム(media room)の普及である。普及とは言っても、まだまだ1ミリオンダラー(一億円強)を越すような大きな家にしか付いては来ないのだが、景気のけん引役である富裕層にはものすごい勢いで広まっている。そうなると、逆に50インチや60インチではぜんぜん不足で、80インチとか100インチのスクリーンが欲しくなり、結果としてプロジェクターを使うことになるのだ。CESでは、InFocus という会社が家庭用のHDTVプロジェクターに力を入れているのがとても印象に残った。

 ちなみに、下の写真はシアトルの不動産広告(参照)で見つけた今販売中の家のメディア・ルームの写真。オーナーの遊び心で、あたかも映画館のような入り口を作ってあるが、あくまで個人用の住宅のメディア・ルームである。

Media_room1Media_room2

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Comments

Takanori Kido

少し前にちょうどそんな話題の新聞記事を見てスクラップ
していました。日本の話です。これを読むと日本でも
重要性を増していきそうな気もします。

自宅が映画館に : 連載 プロジェクター人気 :
企画・連載 : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/net/feature/20051226nt06.htm

Maki

Satoshiさん、世界最大の消費者市場である米国は、TVを例にとっただけでも大きな違いがあることが理解できました。マーケットの現場では、様々な変化が起きているわけですね。すると、いかに『Think Global, Act Local』を実現することが神業に近いものであり、難しいことなのか、とてもよく理解することができました。そういえば、元インテルCEO Andrew S. Groveは、自身の著書の改訂版のなかで、次のように述べておりました。『製品やサービスの大半がお互いにほとんど区別できないようになると、そこでの競走上の優位性は唯一、時間だけになる』。このフレーズから、最近よく耳にする言葉『アジリティ』、また、『オンデマンド』などとの共通性が理解されます。そして、一番気になった言葉が次になります。『時間が枢要な競争上の武器となるにしたがい、米国の企業組織の方が日本の競争相手よりも、しばしば有利な立場に立つようになった』。それはなぜか・・・・? 彼らは日本人よりも、ツール活用が上手であるという。かつて、日本人が得意としてきた『摺り合わせ』はどこへ行ってしまったのか・・・? この差を取り戻すにはどうしたらよいのだろうか。間違いなく言えることには、『世の中は加速度的に変化している、しかも、世界規模で・・・水平的に・・・』。Satoshiさん、いま、現場の観察、および、センサーの感度を高めることがこれまで以上に大切になってきているのですね、きっと。『事件は会議室で起きているわけじゃない・・・(現場であると)』。

Satoshi

 Makiさん、『時間が枢要な競争上の武器となるにしたがい、米国の企業組織の方が日本の競争相手よりも、しばしば有利な立場に立つようになった』という指摘は私も実感しています。ただし、原因に関しては、「ツール活用が上手」というよりも、「優秀な人が転職したり起業したりする環境が整っている」「ベンチャー投資が盛んである」など「人や資金」面での米国企業の有利さの方が大きいのではないかと考えています。

Maki

Satoshiさんのご意見に賛成です。やはり、いまの米国には、シリコンバレーな文化や自己実現に対する畏敬の念などが根付いていると思います(Steve JobsはDisney幹部?)。やはり、間違いなく『プロフェッショナルな時代』『個人としての競争優位性』が求められてきているのかもしれません。また、組織と個人の関係についても、これまで以上に新たな意味を持ってきていると実感しております。マーケット・リサーチ(お客様&技術)に精通した経営トップが増えてきていることも、新しい傾向と感じております。

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