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Web2.0を活用する10の方法、その3

 「Web2.0を活用する10の方法」その3は、"Encourage Unintended Uses" (想定外の使い方を奨励しろ)。筆者は幾つかの意見をまぜこぜにして述べているので少し分かりにくいが、コアとなる意見は「『このサービスはこう使うべき』と決め付けて作らずに、ユーザーが自分なりに工夫して使えるようにした方が良い」ということである(ちなみに、筆者はこれに加えて、mash-up や remix しやすいようにサービスAPIを用意した方が良いとここで言っているが、その点に関しては「その5」でも触れているので、ここではスルー)。

 「ウェブ・サービスを作るときは、あまりきっちりと型にはめずに、少しルーズに作っておいた方が、ユーザーがクリエイティビティを発揮できる」という話は、前回のWeb2.0カンファレンスでも話題になっていたが、「もの作り」に慣れた人の方が逆に見落としやすいコンセプトなので要チェック。

 この「想定外の使い方を奨励する」という考え方を分かりやすく説明するために、仮に「家計簿」をウェブ・サービスとして提供する立場になったと考えてみよう。

 従来型のパッケージ・ソフトウェアの作り方に慣れた人であれば、「一般の主婦がどうやって家計を管理しているか」を調べて、それに基づいて入力してもらう項目を決めたり、入力したデータからどんな情報を引き出せるようにするかを決めて行き、最終的には「家計とはどうやって管理すべきか」というノウハウまでも含めたソフトウェアを作るのが成功への道だと考えるだろう。

 しかし、ユーザー同士がブログなどを通じてコミュニケーションを持つことがこれほど容易になった今の時代にウェブ・サービスとして家計簿を提供するのであれば、あえて「家計とはどうやって管理すべきか」という領域には踏み込まずに、その部分に関してはユーザー自身がかなり自由度を持って使いこなせるようにして設計しておく方が大切なのである。その結果、上手に使いこなしたカリスマ主婦たちがそれぞれのブログで「家計簿サービスの使い方」のノウハウを公開し始めたりすればこっちのものである。ひょっとしたら、このサービスを家計簿ではなくてサークル活動の予算管理に使ってしまう人たちまで出てきてしまうかも知れないが、それでもぜんぜんかまわないのである。

 今までのパッケージ・ソフトウェアが「市場調査に基づいて、ユーザーが何を必要としているかを探り出して、そのニーズにマッチした商品を作り込んでから市場に出す」方式であったのに対して、ソフトウェアがサービスとして提供される時代には、「そもそもユーザーがどんなものを必要としているか、どんな使い方をするかを予測するのは難しいのだから、できるだけ自由度の高いサービスを提供して、ユーザー自身がその上でクリエーティビティを発揮できるように設計しておく」方式の方が有効なのである。

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Comments

ぶらぶら

こんばんは。確かに、ユーザーが何に使うか決め付けない方がいいと思う。ナショナルに、電気バケツなる商品がある。これは、バケツに水流を回転させる機械をつけた簡単なもの。ナショナルは、これが一部のよごれものなどの分け洗いに使うだろうと、予想していた。しかし、実際はけっこう、多様な使い方がされているようだ。例えば、電気バケツを使って、タコを水洗いしている所があった。

WADANHO

こんにちは。CNETの連載と共に、いつも楽しく拝見させていただいております。
文中に変換ミスと思われる箇所がありましたので、コメントにて失礼します。
「これほど用意になった」→「これほど容易になった」
ではでは。

こなつ

 初めてコメントします.
 Webアプリだけではありませんが,プログラムにこだわりすぎると,つい機能の幅が狭くなっている気がします.
 視野や発想がまだまだ狭いからでしょうが…応用できるようにするより、狭く浅い機能として実現した方が「楽」と考えてしまいます,つい.

コウゲツ

はじめまして。「本日の一言」ブログに貼らせていただきました。非常に面白いと思いました。みんなで一つのものを作り上げるというのは、すごいと思います。何かインターネットの新しい局面を見たような気さえします。
ところで「本日の一言」はあの色だけなのでしょうか…? 青っぽいのがあるとブログのカラーにマッチするのですが。
なんて、わがまま言ってすみません。とにかく有難うございました。

favorite cd.com webmaser

はじめまして。いつもブログ読ませていただいています。中島さんのアイデアをちょっと発展させて、このようなものを作ってみました。
http://favorite-cd.com/

ご感想、コメントありましたら、是非お願いしますー!

akion

家計簿、紙のものが見直されているんですよね。こまめに分類する人にも対応できるし、それが嫌な人はただ食料品ならそのページに金額に応じた位置にレシートを貼るだけ(2千円買った後に3千円買うと、2枚目は5千円の位置に貼る...と最終的には1ヶ月の食費が管理できる)って風にも使えると、怠け者でも途中で投げないようになってて感心しました。

Satoshi

ぶらぶらさん、電気バケツでタコ洗いとは笑えますね。

WADANHOさん、ご指摘ありがとうございます。この手の変換ミスはどうしても見逃してしまう私です。

こなつさん、自由度と使い勝手(シンプルさ)は確かに相反する部分があります。そこがもの作りの難しいところですね。

コウゲツさん、色指定ですか。他の方からも指摘されたので、そろそろ実装しようかな…。

favorite-cdさん、私も同じものを次に作ろうとしていたのですが、先を越されてしまいました。今更同じものは作れないので別のものにしますね。

akionさん、レシートを張るだけって画期的ですね。それよりすぐれたソフトウェアは作るのが難しそうですね。

okada

はじめまして。
偶然にも、例に出されていた家計簿サービスを先月末に公開しました。
http://www.3zai.com/
ユーザー自身に自由度を持たせた設計ではありませんが、ソーシャルブックマークに近い仕組みを取り入れることで、今までにない面白さがあると思いますので、よろしかったらご覧ください。

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