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外山恒一、ブロガー向けアフィリエイトプログラムを発表

 日本政府の転覆をたくらみ、党員確保のためだけに東京都知事選に立候補した外山恒一が、日本時間の4月1日未明、党員確保のためのアフィリエイトプログラムを開始することを発表した。発表資料によると、ブロガーは新規党員を一人確保するたびに、「外山ポイント」を得ることができ、めでたく政府の転覆に成功した暁には、ポイントに応じて政府の保有する霞ヶ関の土地の一部を受け取ることができるとのこと。

 この発表を受け、対立候補の間からは早くも、「選挙違反ではないか」「空手形にすぎない」(某保守系候補)などの声が上がっている。東京都選挙管理委員会は、NHKの取材に「今までにないケースなので、慎重な検討が必要とされる。今の段階では、(違法性に関して)コメントはできない」と答えた。

 ちなみに、対立候補の一人である自称「フロッピーディスクの発明家」ドクター中松が、同じく4月1日に「あっと驚くような発明」を発表するとのうわさがネットに流されている。「Web2.0の技術を使ってカラスを全滅させる方法で、すでに特許は申請済みらしい」、「使用済みのフロッピーディスクを使って東京湾に浮島を作るらしい」などの情報が入り乱れている。


ビルゲイツの面接試験-ジャンケン編 別解

 「ビルゲイツの面接試験-ジャンケン編」、私なりの回答は昨日のエントリーに書いたが、この手の問題の面白いところは、必ずしも正解が一つに定まらず、答える人によって個性あふれる回答が得られる点だ。

 個人的には、

  • 手のひらに「山分けしよう!」と書いておいて、最初にパーを出す(笑)

なんて回答は結構好きだし、

  • この問題に関して私は驚くべき答えを発見したが、100文字でそれを書くn(ry

には笑った(「フェルマーのメモ」のパロディだ^^)。

 私が想像もしていなかった回答としては、

  • ひたすらグーを出し続けて終了後に半額25,000円もらえるようB君に交渉

があるが、試合後にもめそうなのが怖くて、私には使えない。

 一番賢いと思ったのが、

  • 主催者にあらかじめ主催者が払わなければならなくなる賞金の期待値(どちらか一方が全てパーで勝った場合、どちらか一方が全てチョキで勝った場合、どちらか一方が全てグーで勝った場合、全てアイコの場合/4パターン=17.5万円)を伝え、「10万(もしくは15万くらい)私に払えば賞金はいらないよ。」と言っておいて本番でチョキを1000回出す。Bさんとは交渉せず、賞金をくれる主催者と交渉する。

だ。これを応用して、主催者に私の「グーパー戦略」を説明して賞金の総額が最悪の場合50万円になることを説いた上で、30万円ぐらいで手打ちをする、というのが考えられる限りで利益が最大になる。


ビルゲイツの面接試験-ジャンケン編 解説

 たくさんの方たちからさまざまな回答をいただいた「ビルゲイツの面接試験-ジャンケン編」。気が付いた人も多いようだが、この問題の面白さは、単なる数学の問題ではない点にある。中途半端な「ゲーム理論」の知識が逆にじゃまになったり、「数式を使って解けるはず」だとか「正解は一つだけあるにちがいない」などといった思い込みが答えの幅を狭くする。

 「ゲーム理論」に基づいて解いて「グーとパーを50%ずつの割合でランダムに出すのが良い」という答えにたどり付いた人が何人かいたが、この方法は最適解とは言いがたい。その戦略で得られる期待値、125000円よりも多くの賞金が期待できる戦略が他にもあるし(後述)、相手がこちらがその手法を取っていることに気が付いて全部パーを出して来たときにどうしようもなくなる。

 注目すべきなのは、これがゼロサムゲームではなく、二人で結託してパーとグーを交互に出し合って250000円ずつを得ることができる「協力することによって利益を最大にできるゲーム」だという点である。こうなると、問題は、相談することも相手の表情を見ることのできない環境でどうやってコミュニケーションを取るか、にかかって来る。つまり、この問題を解くのに必用なのは、高度な「ゲーム理論」の知識ではなく、「コミュニケーション・スキル」なのである。

 そこで私なら、まずは「グー、パー、グー、パー」としばらく出し続けることにより、相手に「協力して互いの賞金を最大化しよう」というメッセージを送る。ここで気が付いてもらえれば、250000円にちょっと欠けるぐらいの収入は得られる。寄せられた回答を見る限り、7~8割の人にはそれで通じるはずだ。

 問題は、このメッセージが伝わらなかった場合(もしくは、伝わっても協力してもらえない場合)である。その場合には、相手がどんな手を出しているのかを良く観察した上で、それぞれに応じた手を打つ必用がある。

(1)パーとグーをランダムに出してくる場合
 相手は「ゲーム理論」を知っている人だ。しかし、これに付き合っていては、125000円ぐらいの賞金しか得ることができないので、もうしばらく「グー、パー、グー、パー」と出して、相手が気が付いてくれるのを待つ。それでもどうしても気が付かないのであれば、パーを連続して出すことにより、「それじゃだめだよ、交互に出せよ」というメッセージを送る。相手がそれに気が付いて、グーとパーを交互に出し始めれば、それに会わせる。もし乗ってこない場合には、パーをひたすら出し続けて、こちらだけは250000円に出来るだけ近い賞金を得る。

(2)パーばかり出してくる場合
 これは怠惰な人だ。この場合は、チョキを連続して出して懲らしめる。相手がそれに反応してパーばかりを出すのをやめたら、(相手が何を出しても)すぐに、「グー、パー、グー、パー」のシーケンスに戻して、こちらの意思を明確にする。

(3)こちらのグーにはパーを、パーにはチョキを出してくる場合
 これが最悪の相手。こちらの意図を察していながら、自分だけ得をしようとする人だ。世の中はそんなに甘くないことを教えてあげるべきだ。まずはチョキを連続して出して懲らしめて様子を見る。しばらくしてから、再び「グー、パー、グー、パー」と出して、相手が乗ってくるかどうか見る。再び「パー、チョキ、パー、チョキ」と来たら、チョキの連続でまた懲らしめる、を続ける。

(4)チョキばかり出してくる場合
 ジレンマに陥っている人だ。この場合は、しばらく「グー、パー、グー、パー」を出し続けて、相手が気が付いてくれることをひたすら祈る。それでも気が付かなければ、仕方がないので、グーを連続して出して懲らしめる。相手がパーを出したところで、すかさず「グー、パー、グー、パー」のシーケンスに戻して、説得を試みる。

(5)グー・チョキ・パーを適当にまぜて来る場合
 普通にジャンケンをすれば良いと考えているのだろう。この場合も、しばらく「グー、パー、グー、パー」を出し続けて、相手が気が付いてくれることをひたすら祈る。それでも気が付かなければ、パーを連続して出す。相手がそれに気が付いてチョキばかりを出してきたら、今度はグーを連続して出し、相手がパーを出すのを待って、「グー、パー、グー、パー」のシーケンスに戻す。

 結局のところ、この戦略の成否は、ジャンケンを通してこちらの意図を相手の伝えることができるかにかかっている。出来る限り早く意思の疎通ができれば、それだけ互いの利益を最大値に近づけることができる。

 考えてみると、実社会でも「お互いに少しづつ譲歩し合えば互いの利益が最大化できる」にも関わらず、「お前が先にグーを出せよ」と言い争いながら双方がパーを出し続けてしまうのに相当することをしてしまうことは良くあることだ。そんなときは、この問題のことを思い出してみるのも良いかも知れない。


ブログ読者アンケートのお願い

 昨日の「ビルゲイツの面接試験-ジャンケン編」、予想以上に好評だ。この手の問題は、簡単すぎてはつまらないし、難しすぎても解く気にならない。ヒントの出し方も含めて、ちょうど「良いあんばい」の問題だったのだろう。答えはまだまだ寄せられているので、解説はもう少し後にするが、直感で私と同じような回答に即座にたどりついた人から、「ゲーム理論」の知識を駆使した人まで色々といるが、必ずしも過去の知識が良い回答に結びつくとは限らないところがこの問題の面白いところ。「『知識』より『考える力』」が大切、と常日頃から言っている私としては、喜ばしい限りだ。まだ解いていない方がいたら、ぜひともチャレンジしてみていただきたい。結構奥が深くて面白い問題である。

 ところで別件だが、私の参加しているAgile Media Networkのアンケートに御協力をいただけるとありがたい。実は二週間前ほど前に、ここでの告知を以来されていたのだが、すっかり忘れていたのだ(申し訳ない^^;)。今月末で、一度アンケートの集計をするとのことなので、今日にでも告知をしなければ間に合わない。アンケートは、5分で終わるような簡単なものなので、ぜひとも御協力のほどお願いしたい。アンケートフォームは、下記のURLの先にある。

 https://www.formassembly.com/forms/36215

Sakura_4


ビルゲイツの面接試験-ジャンケン編

 大槻ケンヂの「グミ・チョコ」を読んでいて思いついたのが、今日のクイズ。単なる数学の問題ではないので良く考えてみて欲しい。

 あなた(=Aさん)とBさんにジャンケンを連続で1000回してもらいます。あなたもBさんも、パーで勝つたびに500円、チョキで勝つたびに200円の賞金を主催者からもらえます。グーで勝ったり、アイコになった場合には一円ももらえません。この条件で、あなたの賞金を最大化するために、どんな戦略を採りますか?ただし、Bさんと前もって相談することはできないし、試合中はしゃべったり身振りで合図を送ってはいけません。表情も見えないように、ミラーガラスのヘルメットを被ってもらいます。試合中に見えるのは相手が何を出したかだけです。

 回答は、コメント・トラックバック・ブクマコメントなどで送っていただきたい。

 ちなみに、この問題には面白いパラドックスが隠されている。普通に考えると、グーを出しても期待値はゼロなので、出してもしかたがない。と、いうことは、相手もグーは出して来ないので、パーを出しても決して勝つことはできない。そうなると、チョキを出すしかないが、相手も同じロジックで考えてくるとチョキ同士のアイコになってしまう。

Sakura_3


タミフル雑感-インフルエンザにかかっているのを知りながら満員電車に乗るのは軽犯罪!?

Mumin

 ここのところ、このブログへ「タミフル」で検索して来る人が増えて、「親子丼」で検索する人の数を超えたので、調子に乗って追記記事(こうやって、このブログは「料理ブログ」から「医療ブログ」へ進化するのか?^^)

 タミフルに関する政府の方針変更を受けて、鬼の首をとったように騒ぎ立てるマスコミは相変わらずだが、本来マスコミがすべきことは、タミフルの危険性を必要以上に煽り立てることではなく、そもそも薬に頼りすぎた日本の医療システムの批判。

 タミフルに限らず、どんな薬にもある程度の副作用があるわけで、インフルエンザの症状をわずか1日ばかり早く回復させるだけのタミフルをこれだけ大量に処方していた日本の医療システムそのものが問題。

 今みたいな報道をしていては、タミフル騒ぎが収まり、新たなインフルエンザ治療薬が開発されれば、再び「薬づけ」治療が再開されるだけのこと。それよりも、「体力のある人は、風邪やインフルエンザにかかっても、医者には行かず、会社・学校を休んで家でゆっくり寝て直す」という生活習慣を国民に植え付けることが大切。特に東京のように人が密集している地域では、自分がインフルエンザにかかったことを知りながら満員電車に乗ることは、軽犯罪にしても良いぐらい迷惑だ(立小便よりずっと迷惑)。強毒性の鳥インフルエンザが突然変異で人→人感染能力を取得する前に(強毒性鳥インフルエンザに関しては、このエントリー参照)、この悪習慣だけは直しておかないと悲惨なことになる。

 ちなみに、タミフルに関する過去記事は以下の二つ。

日本のタミフル消費量が突出している理由
タミフルを普通の人にどんどん処方しているのは日本だけ


RE:会社と個人

近藤さんの

会社に搾取されずにいかに会社を搾取するかというノウハウに磨きをかけている時間は全く無意味だと思う。【jkondoの日記より引用】

を読んで、彼も経営者として色々と悩んでいるのかな、と思った。深読みしすぎかも知れないけど…

 ちなみに、私にとっての「会社と個人」は「ギブ・アンド・テイク」。個人は時間を提供し、その見返りとして給料・ストックオプション・達成感・もの作りの喜び・経験・人脈などを得る。どちらかが搾取しようとすれば取引が成立しないだけのこと。

 しかし、最近はチープ革命のおかげで、会社などに頼らなくても同じようなギブ・アンド・テイクが市場と直接できるようになって来たから面白い。たとえばこのブログ、金銭面ではまだまだ「ブログで食って行く」のは無理だが、それ以外の部分では、すでに会社で得られるものを超えているような気がする。ここ4~5年でこれほど変わったのだから、これから10年たったらいったいどうなっているのかとても楽しみだ。

Sakura_2


「個人」に蓄積しているCGMマーケティングのノウハウ

 先日、ネタフルのコグレマサトさんと会う機会があったのだが、その時にいただいたのがこの「クチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティング」。前から薄々と感じていたことで、この本を読んではっきりと確信できたことが一つある。

 これからますます重要になるであろうCGMマーケティングのノウハウの蓄積に関しては、「企業」ではなくて、コグレさんのような「個人」がすごく重要な役目を果たしている、ということである。

 既存のメディアを通したマーケティングに関しては、それを専門に研究している学者やコンサルタントはたくさんいるし、電通や博報堂などの広告代理店には、過去の失敗や成功事例から学んだ数多くのノウハウが蓄積されている上に、新しい情報も彼らのところに集まって来るようにできている。組織に属さない一個人がいくら努力したからと言って、決して追いつけるものではない。

 しかし、ネットを通したCGMマーケティングには、今までのマーケティングとは大きく異なる点が一つある。自分自身がブログなどを通してコンテンツの発信元になりさえすれば、自分の所に直接、それもすぐにフィードバックが返ってくる点である。

 既存のメディアを通してのマーケットからのフィードバックは、メディアに双方向性が欠如しているために、間接的で、かつ即時性がない。雑誌のコラムを書いている作家に読者から投書が届くことなどめったにないし、そもそも自分のコラムを実際に読んでいる人が何人いるか知るすべすらない。広告代理店が製作するCMも、その効果は間接的にしか測定できないし、「DVDレコーダー」が普及し始めた今の時代には、いったい何人の視聴者に見てもらえているのかすら知りようがない。

 それと比べて、CGMの代表であるブログの場合、読者からのフィードバックの密度とそのスピードが尋常ではない。たとえば私が先週書いたエントリー「「半分空っぽのコップ」を「半分水が入ったコップ」に見せるテクニック 」、ブックマークコメントを含めると300以上のなんらかの形のフィードバックが直接的に寄せられているし、読んだ人が約2万人いることもアクセス記録を見れば分かる。2万人という数は、80万部とかの発行部数を持つ週刊文春や週刊新潮のコラムの読者と比べたらはるかに少ないが、このメディア特有の密度の濃くて即時性のあるフィードバックから学べることは、実はその手の週刊誌にコラムを書くことよりも遥かに多いのではないかと私は感じている(つまり、読者一人あたりから得られるフィードバックの密度が、雑誌と比べて数十倍以上あるということ)。

 つまり、コグレ氏のようなブロガーは、毎日にようにエントリーを書いてはそのフィードバックを受けることにより、この最も新しいメディアに関して毎日のように学び、ノウハウを蓄積し続けているのである。テーマの選び方、分かりやすい文章の書き方、読んでもらえるタイトルの付け方、クリックしてもらえる広告の配置のしかた、買ってもらえる書評の書き方、炎上しにくいエントリーの書き方、コメントをたくさん書いてもらえるエントリーの書き方、適切な問題提議の仕方、ページビューの稼ぎ方、リピーターの獲得のしかた、などなど。それも教科書から教わった付け焼刃ではなく、自らの失敗・成功体験に基づいた本当の知識である。

 すなわち、今後ますます重要になってくるだろうCGMマーケティングのノウハウが蓄積している場所は、企業の広報宣伝部でも広告代理店でもなく、ブログを日々書いている「個人」の頭の中なのである。ネタフルというブログを書いている「個人」であるコグレさんの方が、「企業」よりもCGMマーケティングに関してのノウハウを遥かに多く持ち合わせている…今はそんな時代なのだ。何とも痛快な時代になったものだ。


「純文学アレルギー」な人にオススメの青春小説、「グミ・チョコレート・パイン」

 最近どうも'70~'80年代をノスタルジックに描いた青春小説や映画が目に付くが、それは単にそのころに青春時代を送った人たちが、作る側では作家や映画監督として業界でそれなりの地位を築き、消費する側としてはそれなりに生活も安定してきて可処分所得が増えて来た、というだけの話なのだろう。

 そんな中で、普段は青春小説や純文学などは読まない私がたまに「東京タワー、オカンとボクと、たまにオトン」みたいな小説を読むと、そのあまりの健全さに消化不良を起こしてしまうのが常である。少し昔の「一杯のかけそば」もそうだったが、あの手の「いい話」に全く素直に感動できない私は、「感動した、涙が出た」と声高々に褒める人たちを見ると「いい人症候群」と呼んでしまいたくなるぐらいの「あまのじゃく」である。

 そんな私が、あまり期待せずに読み始めた「グミ・チョコレート・パイン」。これには笑えた。文部科学省の推薦図書には絶対してもらえないような煩悩にあふれた小説だが、一切の美化をせずに思春期の少年をそのまま描ききった大槻ケンヂに拍手。「純文学アレルギー」な体質の私としては、「東京タワー」の書評は書く気にはなれなかったが、「グミ・チョコレート・パイン」なら素直に推薦できる。