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iPhoneのビジネスモデル

Money  Appleの株価がすごい勢いで上昇しているが、それもこれもWallstreet(日本で言う「兜町」)のiPhoneへの期待の大きさゆえのもの。世界の携帯電話出荷量のわずか1%の「年間一千万台販売」が目標であるにも関わらずに、なぜこんなことになるかを理解するには、携帯電話業界のビジネスモデルの理解が必要だ。そこで、今日はそのあたりの解説。

 注目すべきなのは、$499(4GBモデル)、$599(8GBモデル)という「コストを反映したまっとうな」値段で売られているという点。

 この点に関しては、日本も米国も同じだが、普通の携帯電話は「コスト以下」で売られるのが一般的である(「1円ケイタイ」が良い例)。どうしてそんなことが可能になるかというと、月額課金からの収益を見越した「販売奨励金」というものが小売店に渡されるからである。米国の場合で平均$250(約三万円)、日本では3万円から4万円とも言われるこの「販売奨励金」があるからこそ、3万円で仕入れた型落ちのケイタイを1円で販売する、などが可能になるのである。

 この業界の常識を覆すようなiPhoneの「コストを反映したまっとうな価格」の意味することは、AppleはiPhoneを一台売るたびに「二度おいしい(double-dip)」思いをするということである。

 iPhoneそのものの粗利益率に関しては、50%という極端な予想もあるが、少なく見積もっても一台あたり$100~$150の粗利益をAppleにもたらすと考えて間違いない。それに加えて、AT&Tからの販売奨励金に相当するものが約$250。つまり、トータルで、少なくとも$350~$400の利益がAppleにもたらされることになる。

 もし、Appleが予定通り年間一千万台のiPhoneの販売に成功すれば、それだけで$3.5~$4billion(4千億円強)の利益(売り上げではなく、利益である点に注目!)をAppleにもたらすことになる。この利益率のすばらしさは、年間2億台の携帯電話を売りながら携帯電話機事業が赤字に転落しそうな業界二位のMotorolaと比べてみれば明確である。

 これをWallStreetが好感するのは当然。iPhoneの販売にともなってiTunes、iTunes Storeのユーザーが増え、そしてWindowsパソコンからMacへのシフトがごくわずかでも進めばなおおいしい、というのがストーリーである。

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Comments

『AT&Tからの販売奨励金に相当するものが約$250』とありますが、これに何かソースとかありますか?

http://www.usatoday.com/tech/news/2007-01-28-verizon-iphone_x.htm

にあるのが本当ならば、Cingular (現AT&T)は 1 unit につき $250 と、月々数パーセントを Apple に支払って、ほとんどのユニットを Apple Store で売られて、データは使われ放題で、あまりにおいしくないように思えます。加えて Apple としても、今の所結果はよさそうであるとしても、アメリカは携帯電話に $500 もつかう国ではなかったし、その部分は大きなリスクだったはず。どうなんでしょう。どれも噂レヴェルでしかないですが。


それより、RIM の株価が急上昇している方が、僕は気になりました。

>『AT&Tからの販売奨励金に相当するものが約$250』とありますが、これに何かソースとかありますか?

 $250というのは米国でのごく一般的な販売奨励金の額で、AT&TとAppleの間でどんな契約が交わされているかについては、直接・間接的にも聞いてはいません。iPhoneを使うには2年契約をしなければならないこと、その契約を途中で解約すると$175の罰金を取られることなどを考えれば、妥当な線だと思います。とにかく、の二年契約で$59.99x24=$1440がAT&Tに入ることが保障される、という点が重要ですね。

そういえば最近(お遊び)ソフトウェア書いてないようだし、iPhoneの話題で持たせているようだし、何か悪巧み考えているのでしょうかw

 「悪巧み」ってことはないですが、色々と作って遊んでいます。iPhone用のアプリも一応作ってあるんですが、まだ一般公開できる段階にはなってなくて…。あと、シアトルの夏は色々と忙しいんです、夏しかできないことがたくさんあるんで。

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