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スタバとアップルの提携が見せてくれるメディアビジネスの将来

Appleが最近申請した特許出願には、iPhoneユーザーを対象にした未来におけるキラー機能のヒントが垣間見える。コーヒーショップやその他小売店舗での商品注文をiPhoneから行うことで、(店舗内の)順番待ちの行列をバイパスできる、と言ったものだ。【TechCrunch Japanese アーカイブ » Apple、長い行列での順番待ち回避方法を特許申請より引用】

 この特許そのものに有効性があるかどうかはいささか疑問だが、この特許やアップルが現在スターバックスでしていること(「店の中で流れている曲」を購入できる機能)を良く見れば、今後iPhone(iPod touchを含む)を利用したラテの注文および電子決済に進むのはほぼ間違いないだろうことが分かる。

 スターバックスとアップルは、わずか数ヶ月前にスタバという実店舗とiTune Storeを連携させることを発表したばかりだが、「スタバのiTune Store化」はちゃくちゃくと進んでいる。

 スタバ本社のあるシアトル近辺のスタバの大半はすでに「iTune Store化」が済んでいるが、このおもてなしの高さは絶品である。スタバでラテを飲んでいて、「ちょっと気になる曲」がかかることはしばしばあること。そんな時には、iPhoneをポケットから取り出してiPod->iTunes Storeと2クリックで今流れている曲の題名とアーティストの情報が得られる。そのアーティストのアルバムについて色々と調べることもできるし、視聴もできれば、購入もできる。

 ワイアレス業界では、ワイアレス端末のlocation-based serviceへの応用が数年前からさんざんに「語られて」来た訳だが、実際に「使えるサービス」として先にローンチしてしまったのは、新参者のアップルだったということになる。GPSも3Gネットワークも使わずに、WiFiで実現してしまったところがコロンブスの卵である。

 しかし、最近のスタバを見ると、中長期での成長戦略が「実店舗」をテコにしたメディア・ビジネスにあることが良く分かる。「CD/DVDの物流」という既得権をたてにアーティストから搾取する大手レーベルの中間マージンを排除し、スタバという実店舗を利用して、アーティストとユーザーを直結させようという試みである。

 日本の着メロ・着うたビジネスを見ても分かるが、「その場で買える」便利さにかなうものはない。今は「家のパソコンから」が大半なiTunes Storeの売り上げが、パソコンとiPhoneの両方を持っているユーザーに限って言えば、「スタバにいるときのiPhoneから」の売り上げの方が高くなる可能性は十分にある。

 こうなってくると見えてくるのがiPhoneを使ったラテの注文と電子決済。スタバとしては、レジの前の行列を排除することにより今以上のおもてなしが提供できれば願ったりだし、iPhoneを日常生活になくてはならないデバイスにしたいアップルとしては、当然のサービスだ。

 スタバとアップルがそんな話をしているだろうことを想像することは決して難しくはないのだが、この特許の申請でそれが現実的なものであることがより多くの人に明らかになったと言える。

 日本は携帯電話による電子決済に関しては先進国ではあるわけだが、放送業界やメディア産業の既得権の破壊に関しては後進国。iPhoneという黒船が何をしてくれるのか今から楽しみである。

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