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他社はiPhoneクローンを作れるのか?

 今朝のWSJにWalter MossburgによるLG Voyagerの評価が出ていたが、予想通りソフトウェアとユーザーインターフェイスに関しては厳しい評価。

Most importantly, the Voyager suffers badly in the area where Apple's phone shines: software. Whether Verizon considers it a direct iPhone competitor or not, the LG product tries to do many of the same things, and it generally falls short.

 Mossburgは、これをアップルのソフトウェア資産(OS、開発ツール、ライブラリ)のたまものと言う。

This is the true challenge that the iPhone poses to established phone makers like LG. Apple has managed to build into its phone a real PC-grade operating system with a breakthrough user interface and elegant programs, something that has eluded the major cellphone makers.

 これは確かに言えること。ここまでソフトウェアが複雑になってくると、莫大な開発費が必要で、個々の携帯電話メーカーが投資できる規模ではなくなってきている(なぜアップルが投資できるのか、という話は別途の機会に...)。

 そうなると、本来ならソフトウェア専業メーカーである、Microsoft、Symbian、UIQなどにチャンスが巡ってくるはずだが、それはそれでハードウェアメーカーとしては、「パソコンに続いて、携帯電話でまでソフト屋に一番おいしいところを持って行かれるのは不愉快」、というのが正直なところだろう。

 その意味では、Googleのandroidは面白いところをついている訳だが、メーカーや通信事業者にとっては、androidに乗ったところで、一番おいしいところをGoogleに持って行かれる可能性は大なので、結局のところ同じ。

 ソフトウェアへの莫大な投資はリスクが高すぎるし、だからと言って、MicrosoftやGoogleに頼るとおいしいところを持って行かれてしまう。これが現在、携帯電話メーカーが対面しているジレンマだ。今、10社以上ある国産の携帯電話メーカーの数が、撤退・買収・統合で5年ぐらいの間に1〜2社になっている可能性は高い。

 ちなみに、Voyagerに限った話ではないが、この手のクローンものに良くあるのは、「なぜそう作られているのか」を理解せずに表面上のユーザーインターフェイスのみ真似ること。そうやって作られたものは、一見似てはいるのだが、実際使ってみると全然違う。

 まあ、考えてみればWindowsもMacのクローンと酷評されていた訳で、他人のことをとやかく言える立場にはないのだが、結局は「魂を吹き込むかどうか」という話だったのか、と今なら言える(「ソウルのあるもの作り」参照)。

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