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誰のための携帯電話か?

 このブログでも、日本の携帯電話と比べてiPhoneがどう違うかという話をさんざんと書いて来たが、結局のところ一番本質的な違いを生み出しているのは、「誰のために携帯電話を作っているか?」という点。

 日本の携帯電話メーカーが「NTTドコモに育ててもらった」ことに関しては誰も否定できないわけで、その意味では消費者よりもキャリアの意向を優先して作らなければならない。足並みがそろいやすい分「お財布ケータイ」みたいなことはやりやすいことは確かだが、iPhoneのような不連続的な進化はさせにくいのも事実。

 これは、日本以外の国でも言えて、

"The larger handset manufacturers had gotten really good at developing products that the wireless carriers want," said Jonathan Hurd, a director at consulting firm Altman Vilandrie & Co. "Apple developed a product that the consumer wanted."【Smart Phones Challenge Firms - WSJ.comより引用】

を読んでいただければ、NokiaとかMotorolaもやはり「キャリアの顔色をうかがいながら」物作りをしていることを理解してもらえると思う。

 私のようにアプリケーションを作る立場に立つ方としても、「世界各国のキャリアとそれぞれ交渉してアプリを配布してもらう」なんてまどろっこしいことはしていられないわけで、その意味でもiPhoneは本当に破壊的。色々な面で、Appleが他の携帯電話メーカーの手がとどかないところを独走中なのも当然。

 「必ずしも消費者のことだけを考えて物作りができない」既存の携帯電話メーカーは、これからも苦しい戦いを強いられることになる。

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Comments

vtake

iPhoneが他の携帯と違うのはよくわかります。それが「開発者のため」であればよくわかるのですが、「消費者のため」と考えるとどうもしっくりきません。少なくとも日本では消費者に圧倒的に支持されているとはいえませんから「消費者のため」と言いきってしまうと、独りよがりな感じがしてなりません。現実をふまえ、なぜ日本では売れないのかを分析されたうえで、真に消費者が満足するような携帯は何かを再考されてはいかがでしょうか。

ud

iPhoneは「新しい食材」と言ってはどうでしょうか。味わわなければ理解できないが、一度味を知れば好きになるようなモノ。今の売上は普及するための切っ掛けが必要な状態にあるのだと思っています。

yoshifumi1975

日本では20万台でしたっけ?それって十分売れていると思いますよ。こうしている間にも世界中から面白いアプリがどんどん開発されていて勝手にパワーアップしていく不思議な携帯。いつの間にかワードやエクセルの添付ファイルも見れるようになってますし。
世界中同じハード、ソフトで出ている以上、日本市場での成否に関係なく継続してOSのバージョンアップ、新規アプリのリリースが数年間続く、そのうちキラーアプリも出る、消費者は十分ハッピーだと思いますよ。

hip

これまでのケータイにはない可能性を感じますが、これまでのケータイより基本動作が不安定。タッチスクリーンも長短があります。どちらを優先するかは消費者でしょう。
全ての消費者が同じウォンツである訳ではないので、携帯電話製品において「Appleが他の携帯電話メーカーの手がとどかないところを独走中」かどうかは疑問です。
少なくとも、私の中では独走中ですが。(通話が途中で切れるとかは駄々っ子というレベルじゃないですけれど)

ps

>Appleが他の携帯電話メーカーの手がとどかないところを独走中なのも当然

他の携帯電話メーカーにもユーザにも手が届かないところを独走しているように見えます。
先駆者は孤独、であれば良いことだと思います。
Macは僕も好きなんですが。

vtake

他のキャリアに比べて電波の入るところが狭い、通話が途切れる、電池がすぐ切れるなど、電話の基本性能が悪い。最近ソフトウェアアップデートが出たようですが、
「コピー&ペーストについての言及はなし。日本語入力でキーを押してから画面に表示されるまで平気で10秒かかったり、アプリが起動した途端に落ちてホームに戻るような挙動、快適に使うにはWindows Mobile並みに頻繁な再起動が必要になる点が改善していることを祈ります。 」
これが今のiPhoneの現実です。以下に違和感を感じると思うのは私だけでしょうかね。

「必ずしも消費者のことだけを考えて物作りができない」既存の携帯電話メーカーは、これからも苦しい戦いを強いられることになる。

ふつつか者

買って数日日本語入力がまったりになり、泣きたくなりました。
アップルのビデオ、あれは誇大広告も甚だしいです。
必死でネットでさがしまくり、いまはフルキーボードでなんとか、です。
safariもよく落ちます。
でもappleはなにもいいません。
見切り発車もいいところの欠陥商品を数十万の日本人が買わされました。
これが消費者の事を考えているといえますか???
upgradeについてもappleは日本語環境には一言もふれません。
ひどいとおもいますよ。

Halion

「ユーザのためを思って・・・」
と力説するならこのblogのエントリ以外(このblogのコメントや他のblog)で挙げられている短所もきっちり言うべきです。でないと、いくら「iPhoneがいいんです」と言われたって説得力に欠けます。

何より短所を挙げず、長所(と推測でしかない可能性)ばかり挙げても、ユーザのためにはならないと思います。

あまりにもiPhoneの長所しか言わないんで辟易してしまいます。

たろう

まさにこのタイミングで、2.1が出ましたね。

UtilityとWarrantyのアンバランスさがiPhoneの欠点でありながら、その欠点を補って余りある「使って楽しい」官能的な操作感が(少なくとも)イノベーターやアーリーアドプターといわれる人たちに支持された所以だと考えています。

で、今回の2.1で、かなりWarrantyの部分の質の悪いところを潰してきていると見受けられます。発売2ヶ月足らずでこのスピードで改善してきているところも含めて、Appleの強気と本気を感じます。分かっていて、それでも勝てると思って戦略的に活動しているのだと思います。

まあ、2.1の評価はもう少し使い込んでみないと断言はできませんが。

通りすがりのAppleファンの戯言でした。

eakas

メーカーは利便性の「選択肢」を提供しているだけですよね。

iPhoneは選択肢が増えただけの話で、いつのまにか日本の携帯電話VSアップルの携帯電話みたいな話ばっかりになっているのは「どちらかに強制的に右にならえ」的な感じでとても違和感を感じます。

iPhoneは携帯電話+iPod+半分オープンプラットフォームなネット端末ということで良いのでは。

イギリスでは、最低限実用的でリーズナブルな携帯電話(各社諸々)、ビジネスユースの携帯電話(ブラックベリー)、ラグジュアリーな携帯電話(iPhone)みたいな住み分けになっています。

WindowsMobileのXDAは消費者の琴線に触れることなく、フェードアウトしそうですが・・・。

vtake

iPhoneを2台目として使っている人が多いのはなぜでしょう?iPhoneは携帯電話としては求められる基準に満たなかったからだと私は思います。(中島さんご自身、きっとiPhone以外に携帯電話をお持ちではないでしょうか)
 でもよく考えてみれば、携帯電話としての「おもてなし」は携帯電話メーカにかなうものではないことは当然です。日本の携帯は、より使いやすく、より高機能になるように、長年ずっと進化してきました。携帯電話メーカは肥えてしまった消費者の目を欺くことはできませんし、キャリアの意向を優先して作るなんてことしたら自殺行為だということぐらい知っています。ガラパゴス化したとはいえ長年凄まじい開発競争が行われて生き抜いてきたのですから、消費者を無視しているなんて考えられません。
 でもiPhoneは携帯として並べると見劣りしますがPDAとして見るとなかなかのものです。携帯は携帯としてもっておいて、PDAとして使えばよい。以下の文章も、携帯電話をPDAに置き換えれば、違和感なく読むことはできそうです。

「誰のためにPDAを作っているか?」
日本のPDAメーカーが「NTTドコモに育ててもらった」
消費者よりもキャリアの意向を優先して作らなければならない。

あ

>世界各国のキャリアとそれぞれ交渉してアプリを配布してもらう」なんてまどろっこしいことはしていられないわけで、その意味でもiPhoneは本当に破壊的。

本当だ。そのうちウィルスが蔓延しそうだ。ウィルス対策ソフトが必要になったりして。

「世界各国のキャリアとそれぞれ交渉してアプリを配布してもらう」なんてことをしていることには、理由があります。批判の仕方が短絡的!

vtake

>批判の仕方が短絡的!
そうなんです。短絡的かつ、開発者の一方的な批判だと思いますよ。めんどくさいのは開発者であって消費者ではないんですね。だから、「必ずしも消費者のことだけを考えて物作りができない」既存の携帯電話メーカーとの批判には違和感があると指摘させていただいているのです。
 だけどiPhoneの批判はしない。不満があってもそれがかわいいとさえいう。本心なのかもしれませんが私には理解できませんし、あさましい部分が垣間見えてくるのが嫌でしょうがありません。
 あさましい?だってそうでしょう。開発者は自分が作ったアプリを簡単に世界同時に発信できるのですから、iPhoneが流行れば流行るほど開発者の市場が大きくなって大変おいしいわけです。

HiGi

iPhoneがすごい製品であるところは同意します。
iPhoneがいい製品とは思えないところに共感を感じます。
そこをかわいいとは全く思っていません。
情報コントロールに力とお金を使いすぎて
製品の詰めが甘いように見えてすごく嫌です。だから当分は買いません。

>めんどくさいのは開発者であって消費者ではないんですね。
消費者なのでそのマンパワーを新たな開発かバグつぶしに注いでほしいと願います。
業者間のやり取りに消費されるお金が最も生産的でないと思います。

あさましくてもいいんです。いいものができれば。
それがいいものを作る人への直接の支援になって新たないいものを作る基盤になれば。
あさましくなくて使いにくいものばかりの世の中に
あさましいけど使いやすくて楽しく使えるものがあれば
後者を選択した方が自分の時間を有効に楽しく使えると思います。
今既に使いやすいものばかりあると思われているのであれば
iPhoneもAppleも関係ないともいます。

Appleはフリーで配布する手段も用意しているので
同様の機能のものは時間が経てばフリーで提供されるでしょうし
早く欲しい人からだけお金を取る構図にすでになりつつあるのはないでしょうか。
本体にしても iPhone3Gではなく iPhoneは既に値下げしていますし
早く欲しいその衝動にお金を払うというのは
消費者としても企業としても正しい姿勢だと思います。

windows Mobileでは以前トロイが出回ったことがあります
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/02/27/18596.html

ポップ

基本的には携帯電話なんかなくてもいいですし、iPhoneにしたってただの道具のひとつ
だと思います。いわゆる機能満載の携帯電話もIPhoneも使用してますが、必要なときに
必要な方を使ってるだけです。国産車と外車の違いみたいなものは感じますが、、、。

ぶらりん

「AppleはAppleのために携帯電話を作っている。」

だと思います。所詮は私企業です。消費者に目を向けているフリを見せるのも、それが商売でマーケティングで大きなプラスになるからです。消費者にAppleが携帯キャリアから得ている利益全てを還元しようとかしません。社会奉仕をやっているワケではありませんから。

SDKを提供して開発者を引き入れるエサをばらまき、キャリア審査を通さずにApp Storeで無料・有料で世界に頒布できる、と宣伝しておきながら、Appleが開発するiTunesなどのアプリと重複するアプリ、Appleの利益に相反するアプリは徹底して拒絶、もしくは突然Storeから削除。

現在注目を浴びている(笑)どこかの写真共有サービスクライアントソフトなどもAppleがひとたびMobileMeでの機能拡張対象となれば、削除対象になりかねません。そのようなビジネスリスクを契約条項や事後の説明では一切せずに開発者を騙してアイディアを出させつつ、自社の競争優位になる機能・サービスの開拓、テストマーケティングをさせているとも言えます。

そして彼らは言うのです。「ユーザーからの声に応えて、この機能を組み込んだ。」そして彼らは言わないのです。「この機能に競合する他社は全て排除した。」

iTunesとApp Storeという要をコントロールしている限りはこの覇権は揺るぎません。

どこかのレッドモンドのソフト会社に似た図式がまざまざと。

angry man

よくも悪くも、「オレが作ったアプリが楽に売れるからiPhoneは素晴らしい」って言ってるだけなんですよね。
そして、日本では売れないので、「だから、日本はおかしい」と言ってるような気がします。

iPhoneに関して何か言いたいのであれば、日本語で日本のサイトで言うのではなくて、外国語で外国のサイトで
言えばいいと思います。

日本は日本、外国は外国です。
それを考慮せずに、
”「必ずしも消費者のことだけを考えて物作りができない」既存の携帯電話メーカーは、これからも苦しい戦いを強いられることになる。”
というのは、愚の骨頂です。

日本人から見れば、都市部でしか使えない電話&ネットワーク、不安定なOS、堅牢さが無い筐体、メールを
一々取りに行かなければならない不便さ、日本人間の他社とのメール時には互換が無い、
こんなものを消費者に売りつけるアップルの方がおかしいと思います。

兎角、iphoneに関しては凶信者の様にまくし立てていますが、日本でどの程度の人が安定して使えてるのでしょうか?
超限定された区間に住む人だけのような気がします。

ここのblogでは、特にiphone関連だけ吐き気がします。

661

レスと中島さんの指摘の内容の根本的なズレがあるきがしたので。。。

中島さんの主張はきっと、
商品開発の第一歩そのもの違いを指摘
していると感じます。

抽象的なので具体的に言い換えますと、
私はメーカで企画開発を行っています。開発のときはいろいろなオファーがきます。
新しいChip、ディバイス、ビジネスモデルなどの提案のことです。また大型のパワーユザからの要望です。私の経験からいうと、
"製品開発のデシジョンメーカは本当に使うユザーではなく、取り巻きの声の大きい業者たちです"
(*この声の大きい人々は自身が抱える問題を解決したいだけで、本当にユザーのことを理解していないと感じることがほとんどです。)
さらに言うなら、このケースでは既存の技術や市場の延長の範囲で思考が停止しており、本当のお客様の要求に気がつかないことがほとんどです。使わない機能が満載されているデジタル機器はこの代表格かと。。。

中島さんの”iPhoneだれのためにつくったか?”
という問いに私の考えでは、
 AppleはMACユザーのための電話を作った
ということになると考えており、そこによけいな外野の雑音が混ざっていない点、すばらいいと思います。愛用のMACがポケットに!そんな喜びがiPhoneオーナには与えられるのです。

この考えのもとそもそもの出発点が異なり、いままでのマーケットとはカテゴリ自体が違うなと感じます。きっと正しい企業活動にもとづきマーケティング等の活動を行うと、iPhoneのような製品は生まれないでしょう。これが中島さんが不連続と言われた点かと思います。(携帯電話マーケットの延長という意図です)

従来の携帯マーケットと同じ物差しで考えることに私は違和感を覚えてしまうのです。

vtake

また根本的にずれてしまったら申し訳ありません。
「商品開発の第一歩そのもの違い」を強調しすぎるのは、製品そのものより開発プロセスが大事というようにどうしても聞こえてしまいます。現時点のクオリティでそれをいってしまうと本末転倒のような気がします。こんなオープンですばらしい開発プロセスで作ったのだから、使いにくくても我慢して使えといわれても困りますよね。逆に取り巻きの声の大きい業者の声が反映されたものでも使いやすければ私は買いますよ。
 また開発プロセスという点でいえばAndroidの方がよりオープンな気がします。なぜiPhoneだけがすばらしいのかよく分かりません。
 iPhoneは、これから加速度的に改善されていくのでしょうが、私は「本当のお客様の要求」はマーケットの要求だと思いますので、いくら開発プロセスがすばらしいiPhoneでも、そこを無視しては生き残らないだろうなあとは思います。
 なので、日本で売れない理由をよく分析されて、消費者の支持を得るように改善していかなけらば説得力はないし、逆にそれができなければ競争力とはならない開発プロセス、といわれてもしかたがないですよね。
 日本固有の製品に比べ、カスタムしにくいといわれるiPhoneでどう対応していくかは興味深いです。絵文字や赤外線通信でメアド交換などは結構重要らしいですよ。

<iPhoneが日本で売れない理由>
http://kensei.jugem.cc/?eid=2415

higekuma3

というより、
一番違うのは、
通常のケータイ製造会社が、
「こういう製品を扱ってください」とお願いするのに対し、
iPhoneだけ、
「こういう製品を扱いたいですか?」と募集した
というだけじゃないですかね。

企画の主体が、
どっちにあるかで、
決して、消費者側に向いてるわけじゃないですし。


何度も、言ってますように、
ここのところの超MS化を見ると、
消費者というよりAppleのためのほうが
でかいです。


tyantyako

iPhoneが日本にくると分かったとき、日本の携帯電話キャリアやメーカーが慌てた理由は、

今まで、基本的に、ユーザの「慣れ」と「保守性」だけを前提に新規端末やサービスを開発してきたからではないでしょうか? 

ある意味、何度かの失敗で冒険をする気が無くなっていたとも言えるかもしれません。

そこに、iPodの成功イメージと日本国内の携帯電話への「慣れ」を期待せずに開発された新しい価値観の端末が入ってきたときに、既存ユーザが「保守性」を捨てるのでは? という不安が市場の関係者たちに襲いかかったのでしょう。

現時点では、Appleとしては、日本ユーザの「保守性」を崩す足がかりを作るのには成功しているように思います。 後は、ユーザが端末を買い替えることなくできる、ソフトウェアによる継続的な機能改善(使用感の改善でもある)をくり返し、iPhoneという携帯への信頼を深めていけば、日本国内の携帯市場で大きなポジションを築くことができるように思います。


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