PhotoShareは入場料無料のテーマパーク
最近、こちら(米国)のメディアの人たちからインタビューされる機会が多いのだが、そんな時に必ず聞かれるのがBig Canvasのビジネスモデル。
確かにソフトウェアは作っている会社だが、明らかに「ソフトウェアで勝負している会社」ではない。サーバー側にしろ、iPhone側にしろ「良いソフト」を作ることは絶対に必要だが、それは必要条件でしかなく、決して成功のための十分条件にはなり得ない。
じゃあ、「ウェブ・サービスの会社か」という話にもなるが、それもどうもしっくりと来ない。確かにウェブ・サービスは提供しているが、問題の本質は「ネット上でどんな商売をしているか」という話なので、これもビジネス・モデルに対する答えにはなっていない。
そこで最近使い始めたのは、「ネット上のテーマパークのような商売」という言葉。
PhotoShareという「場(=テーマパーク)」を無料で提供することにより、たくさんのiPhoneユーザーに集まっていただき、そこにPhotoArtistやらSmallCanvasという「遊びのネタ(=アトラクション)」を有料で提供することによってビジネスとして成り立たせようというものである。
10月に初めての売り上げをたてたばかりのところなので、まだまだ黒字化までは時間がかかりそうだが、少しづつだが「iPhoneユーザーがどんなものにどのくらいのお金を払うのか」が見えてきたような気もするし、逆に「Big Canvasという会社がどんなサービスを提供する会社か」ということもユーザーの方々に理解していただけるようになってきたように思える。
今週も、月曜日にBIg Canvasとして5つめのアプリ、「HolidayFrames」をアップルに審査のために提出したところ(審査にスムーズに通れば今週末か来週の頭にはApp Storeに並ぶ)。上の画像はそれを使って、日本各地で開かれるPhotoShareパーティの告知画像を集めてHoliday Card化したもの。クリスマス・正月という今の時期に向けたアプリだが、そんな「季節商品」が成り立ってしまうところが、いかにもテーマパーク・ビジネス。めざすはディズニー・ランドのおもてなし。
なんか、楽しそうですね^^
Posted by: UIEngineda | 2008.12.11 at 06:11
はい、私自身がとても楽しんでいます。やはり直接消費者とやりとりをするビジネスというのはフィードバックが直接返ってくるのでそれが楽しいですね。
Posted by: Satoshi Nakajima | 2008.12.11 at 06:25
ディズニーの入場料は有料ですよね。
それでも、皆、ディズニーに行きます。
そこには付加価値があるから。
ソフトの世界でも、そんな世界は作れないでしょうか。
Posted by: peko | 2008.12.11 at 21:27
入場料を有料にするか無料にするかは、とても大切な経営判断ですが、ケース・バイ・ケースだと思います。ディズニーの場合は有料でうまく回っていますし、PhotoShareの場合は無料の方が適していると判断しました。テーマパークで入場料が無料のところもありますし(アウトレットに隣接したテーマパークとか)、ソフトウェア・サービスでも入場料に相当するのもが有料のものもあります(たとえばiモード)。
Posted by: Satoshi Nakajima | 2008.12.11 at 23:34
確かにケースバイケースですね。
ユーザにとってテーマパークは無料で、アトラクションは場所代を出せば第3者も参加できれば楽しそうです。
もちろん、場所代を払った人は、テーマパークが持つ付加価値(DB)を共有できる。
テーマパーク側は、第3者の参加により、DBが拡大する。
Posted by: peko | 2008.12.12 at 06:55
たしかに面白い発想ですね。コンセプトとしては楽しめそうです。ですが、テーマパークということであれば、(なかには熱狂的なファンも多いのも事実ですが、基本的には)"daily"というのではなさそうですね・・・
私にとってPhotoshareを使い込みたいポイントは、日常の些細な、でもとても”美しい”時、というものを写真を通じて他のユーザーと”わかちあう”ところにあります。ですので、”お手軽美術館”という感じです。日本では美術館はなにか敷居の高い感じがありますが、欧米では無料のところが多いでしょうし、利益というよりアートの共有のなかで人や文化、価値観を社会に還元することが優先されていますよね。ですから、僕にとってPhotoshareはそんな感じのところです。
Posted by: MK | 2008.12.14 at 09:08