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Appleが打つべき次の一手

 先日、宿題の形にしてあえて私の意見を書かなかった「Appleが打つべき次の一手」。さまざまな意見が集まって私自身にとってもとても良い勉強になったが、やはり戦略として重視すべきなのは

・iTunes storeという武器をいっそう強力なものにして誰も追いつけないところまで持って行く
・iPhone 向けのアプリの開発者が増えていることをアップルにとっての最大の武器にする
・$200〜$300という低価格のnetbooksがMacBookに与える値段圧力に対する戦略を立てる

の三点である。

 現在のAppleを見る限り「(Apple TVとかiCameraのような)新しい市場を開拓してビジネスを広げる」という戦略よりも、まずは「世界最大のデジタル・コンテンツ・ストアであるiTunes store」と「急激に増えつつあるiPhone向けのアプリの開発者」という二つの強みを徹底的に強化し活用して行くという戦略をまずは優先すべきように思える。

 しかし、そのためには稼ぎ頭であるMacのビジネスが他のパソコンメーカーの値段競争に巻き込まれないように細心の注意を払いつつ、パソコン業界のBMW(ルイビトンでも良い)の位置を確固たるものとして、キャッシュフローを生み出し続けるように保つことがとても大切である。

 上の三つの戦略に基づいて戦術レベルまで掘り下げるとこんな感じになる。

iTunes storeの強化
  • 映画の品揃えをNetFlixやAmazonに対抗できるレベルまで増やし、本気で「ビデオレンタルビジネス」の市場を奪いに出る
  • 米国のスタバでやっているような「無料WiFiを通して今流れている音楽をその場でiTunes storeから買える」というサービスを全世界の人の集まる場所で展開する (「iTunes store in the air」戦略)。
アプリの開発者の支援・活用
  • アプリの開発者の収益をさらに増やすような仕組みを次々に追加して行く(iPhone OS3.0がアプリ内課金や月額課金をサポートするのはこれが理由)
  • xCode/Cocoaに慣れたアプリの開発者がiPhone以外の端末でもビジネスが展開できるような仕組みを作る (↓下記参照) 
netbooks対抗
  •  MobileMe専用端末としてのnetbookを発売する
  • 「MobileMeを通じてMac本体とデータを共有する」 というシナリオに特化して設計する
  • CPUはIntelのATOM、OSはiPhone OSを元にしたものにする
  • キーボードはBluetoothでの外付け。 キーボードなしでも使える。 
  • 本体価格は$300程度に抑え、その代わりMobile Meの年会費$99を必須とする
  • この端末向けのアプリの販売をiTunes storeから行う
  • Amazonと提携し、Kindleの代わりにAmazonにこの端末を販売してもらう 
 ちなみに、これは「もし私がApple内部にいたらこう考える」というだけの話なので、決して「これが正解」と言っているわけでも、実際にAppleがこういう戦略を取るだろうと予想しているわけでもないので注意していただきたい。この業界で働く誰もが常にしておくべき「頭の体操」の一つだと思っていただければ良いと思う。

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» 中島聡の回答- 「Appleの次の一手」は地盤の強化 from ぺってぃブログ
Life is beautiful: Appleの将来について考えてみる 次の一手は?  ではこのSWOT Analysisの結果、私がたどりついた「アップルが打つべき次の一手」はなんだろうか。せっかくなので、「宿題」としてこのエントリーではまだ書かないで置こうと思う。ぜひともコメント欄なり....... [Read More]

Comments

Isao

iTunesでMac用アプリの販売も行うべきですね。
1本99セントでも収入が入れば開発者のやる気が違ってくると思います。
また、シェアウェアで数十ドルなんてアプリもiTunesで販売なら99セントなんてこともできるかもしれません。


masamitsu

考え方。展開方法。
「頭の体操」になりました(・∀・)!!

Dyun

Netbookを出すのでしたら、外部3G通信モジュールとして機能するシンプルな携帯電話なんていかがでしょうか?
位置づけとしてはモバイルコンピューティングにとってのAirMac。

形状はペン型でスタイラスとしても使用可能。
単体での機能は音声通話、ボイスメール、SMS閲覧のみ。
万年筆の様な高級感を持たせて、2台目としてiPhoneを買い求める様なユーザーや、日本のラクラクホンを買い求める様なユーザーにも訴求します。
もちろんiPod touchはじめ他のモバイル機器と組み合わせることも可能。
他のメーカーさんだと、ただのペン型携帯電話で終わってしまいそうですが、Appleのブランドイメージと、UIセンスをもってすれば、魅力的な製品に仕上がりそうな気がします。

YAM梨

Win機で動くOSXの販売、インテルマックでwinが動くのだから同条件にするのが
あたりまえであり、iPhone、iPod、Pod touchが売れた今が最大のチャンス

世の中良い物が売れる時代になってきてます、WinつかってるユーザーにOSXを
使かって貰うチャンスです、時限つき無料配布かな?

上記をやって潜在的ユーザーを増やさないとWinのiTunes下のiPhoneでしかなく
OSXの存在価値がなくなりWinの子機になってしまう

たこやき太郎

>Kindleの代わりにAmazonにこの端末を販売してもらう

Kindleはまだ製品を見ていないのでなんとも言えませんが、あまり期待はしていません。
やはり魅力あるソフトウェア・コンテンツの品ぞろえと価格と操作性じゃないかなあと思います。

そういう観点でみてどちらが優位にあるかなと考えます。

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