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Palm Preの苦戦とAppleのiPod touch戦略

 今朝、最初に目についたのがZDNetの「Sales of Palm Pre have slowed, could drag down company」という記事。Palmとしては社運を賭けた商品だけにこれが失敗すると会社の存続そのものが怪しくなる。

 この記事によるとローンチした6月には20万台を売ったものの、7月の売り上げが10万台に落ち、今四半期の売り上げ予想40万代の達成が難しくなったという。

 ビジネス向けにやたらと強いBlackberry、セクシーさで消費者の心をすでにつかんでいるiPhone、という二強がいる米国のスマートフォン市場にかかんにチャレンジしたわけだが、やはりかなりきつかったようだ。ポジショニングとしては、かなりiPhoneに狙いを定めたマーケティング戦略にでたのだが(下に貼付けたのTVコマーシャルを見るとよくわかる)、これまた社運を賭けてiPhone/iPod touchのマーケティングに力を入れているアップルの横綱相撲に片手で土俵の外にはねとばされた感じだ。



 しかし、PhotoShareユーザーの動向などを見ていると、今年になってiPod touchのユーザーが急激に増えていることが分かる。それもほとんどがティーンエージャーで、さまざまなiPhoneアプリに触れるうちに、彼らの間には「いつかは私も(WiFiがなくともネットにいつでも繋がれる)iPhoneに切り替えたい」という思いが強まっている。つまりiPod touchユーザー全員がiPhoneの潜在ユーザーなのだ。数年後に彼らが自分で携帯電話料金を払う年齢になった時に、iPhoneを選ぶ可能性はかなり高いと予想できる。

 iPhone 2Gの発売以来、AppleがiPhoneを2600万台以上売ったことはいろいろな所に書かれているが、それに加えてiPod touchも1800万台売ったことにももっと注目すべきだ(参照)。わずか二年で4500万台というのはプラットフォームとして驚異的な数字。Nintendo DSが持つ2年と10ヶ月で5000万台達成という記録を上回るペースだ(PS2やNintendo DSと比べてどうなのかを一度グラフにしてみると面白いかもしれない)。

 例年のようにこの時期になると「新学期に向けてMacBookを今買うとiPod touchがおまけでついてくる」という"Back to the school"キャンペーンを繰り広げているアップルだが、そこには単に「MacBookを学生にたくさん売ろう、iPod touchの在庫を一掃しよう」という短期的な戦術だけでなく、「将来のiPhoneユーザーを増やそう」という長期的戦略が見える。

 それもこれも、アップルがMacBook, iPod, iPod touch, iPhone という数が少ないながらもみごとに調和のとれたラインナップを持っているからこそ取れる戦略で、PalmやMicrosoftが簡単にまねできる戦略ではない。

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Comments

Isaac

このコマーシャルを見て、フィリピンの刑務所で行われている、矯正の一環としての集団ダンスパフォーマンスを思い出すのは私だけ?

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