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「時間に余裕があるときにこそ全力疾走で仕事し,締め切りが近づいたら流す」という働き方

 かれこれ30年以上もこの業界でプログラムを毎日のように書いて来た私。当然、自分なりの働き方のノウハウみたいなものも会得して来たつもりだ。以前ここに「私のとっておきのプログラミングスタイル」というエントリーを書いたので、まだ読んでいないプログラマーの方にはぜひとも読んでいただきたい。

 ちなみに、そんな中でも後輩とか部下に教えるのが一番難しいのが、「スタートダッシュでできるだけはやくめどをつける」という仕事スタイル。どのエンジニアも、ちゃんと説明すればこの働き方の効用は理解してもらえるのだが、実際の現場でちゃんと実行できる人は100人に1人もいない。

 「人はみな怠惰だから、締め切りに迫られなければがんばれないんだ」と言ってしまえばそれまでだが、「まがりなりにもプロとして仕事をする限りは、ペース配分ぐらいはちゃんと考えて仕事をすべき」というのが私の主張。トップクラスのマラソンランナーでペース配分がデタラメな人はいないのに、プロとして仕事をしているプログラマーの大半が、明らかに弊害の多い「ラストスパート型」だというのはあまりにも情けない。

 そんな思いを込めて書いたのが、今回の「WEB+DB PRESS Vol.57」に書いたコラムー「『締め切りは絶対に守るもの』と考えると世界が変わる」(リンク先に全文が公開されている)。

 たぶん、いつものように100人中99人の人は実行に移すことはできないだろうが、一人でも二人でもこのコラムに影響を受けて、プロとしての自覚を持って「スタートダッシュ型」で仕事をする人を増やすことができれば幸いである。

[追記] 特に学生の人たちにぜひとも実行していただきたいのが、このコラムの最後に書いた「授業の前の予習に8割の時間を割き,残りの2割の時間を授業直後の復習に使う。そして,試験前は一夜漬けなどけっしてせずに,体を十分に休めてフレッシュな頭で試験に臨む」という勉強スタイル。この手のリズムは、出来るだけ若いうちに体にしみ込ませておくことが大切。学生時代に「試験前日の一夜漬け」スタイルで勉強をする癖がついてしまうと、そのスタイルが社会人になってまで尾を引き、このコラムで書いたようなラストスパート型のだらしない仕事スタイルで毎回苦労することになる。「いつも締め切りに追われていて仕事が辛い」と愚痴をこぼす社会人プログラマーに知り合いがいたら、学生時代にどんな勉強の仕方をしていたか質問してみると良い。ほぼ確実に「一夜漬け型」か「学生時代には勉強なんかしていなかった型」だ。

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Listed below are links to weblogs that reference 「時間に余裕があるときにこそ全力疾走で仕事し,締め切りが近づいたら流す」という働き方:

Comments

sisi

似たような事を先輩に教わって5年くらい実践してきました。
--------
打合せの段階で、8割程度の完成物をイメージできないと
リスクを回避できない。
--------

また、追い込まれるのが嫌な性格も相まって、先手必勝(早めにプロトタイプを完成させる)が自分の仕事スタイルになってました。

@

わたしはデザイナあがりのウエブディレクタをやっている者ですが
おっしゃってることにはヒジョーに共感します。

「スタートダッシュでできるだけはやくめどをつける&早期リスク発見する」
ために、わたしなんかは要件を聞きながらHTMLでモックを作り
ざっくりゴールまでの導線を作ってしまいます。
エラー画面だ入力制限仕様だといった詳細仕様はそのあとに作っていく。

ユーザ側画面だけでも見れれば全体のボリュームが把握でき、
エンジニアとデザイナの認識共有もはかりやすいので
とても効率的だと思ってるんですが、パワポ信者の社内のほかの
ディレクタにはその効果が理解されません。

たしかにチマチマチマチマ詳細仕様を積み上げて、紙印刷を前提に
仕様書を書いている人にはスケジュール感覚が希薄な人が多いように
思いますね。。。(リリース直前になって慌てる)

garlic

この人は相当レベルの低い環境下で学生時代を過ごしてきたものと推測される。
私の学生時代は普段勉強するのは勿論だが、定期テストで能力別クラスが上下するため
それこそ必死になって一夜漬けで詰め込んでいた。もし能力別クラスが落ちると
必然的にレベルの低い先生が担当となってしまうため、自習するしかなくなる。
チャンスを掴むために一夜漬けなど当たり前という感覚であったし、周りもそうだった。

また仕事についても直前で上司の考えが変わる、コンセプト自体が変わることなど
当然の如くあるし、それに対応していくためには締め切り直前のオーバーワークなど
当たり前だろう。

ルーチンの仕事や事務の方は本ブログの考えが当てはまるのかもしれませんね。

eakas

さすが、素晴らしい比較図ですね。

常に心がけていますが、たまに抜けが・・・Orz

eakas

さすが、素晴らしい比較図ですね。

常に心がけていますが、たまに抜けが・・・Orz

line

すごい正論で優等生なエントリーだと前置きして一言コメントさせていただきます。
中島様のような影響力のある方がこの手の話をする際に一つ気をつけておいて欲しいのが、
「プロのプログラマー」はいないということです。野球選手やサッカー選手などのようにプロ契約をしてプログラミングをしているプログラマーはいないでしょう。
大半が会社員/労働者としてプログラミングをしているプログラマーのはずです。中島様もその例外ではないはずです。

「プロのプログラマー」という誇大表現こそが体育会的な姿勢で少々問題があると思いますがいかがでしょうか。

foobar

>「プロのプログラマー」はいないということです。野球選手やサッカー選手などのようにプロ契約をしてプログラミングをしているプログラマーはいないでしょう。

中島さんが言っているのは普通に「プロフェッショナル」ということであって、プロ契約みたいな意味合いがあるはずがないですよ。まったく、どこまでひねくれてるんだか。

hiroki

僕もアメリカでプログラマーとして家族を養っています。

プロフェッショナルのプログラマーとは、いったい何なのか?
を考えさせてもらいました。ありがとうございました。

一言:
ゴールが常に変わっていく中で、スタートダッシュ型で仕事をしていた僕は、今(スタートから2年後)になってどっと疲れが出てきました。スタートダッシュ型もラストスパート型も場合によると思います。

acchan

こんにちわ。いつも楽しく拝見しています。非常に興味深いエントリーだったので、コメントさせて頂きます。

>「スタートダッシュでできるだけはやくめどをつける」
日本の会社組織での開発では、PLやPMに実質的な人事権がないことが多くあり、スタートダッシュでプロジェクトに余裕ができた途端に、人員を削減されることがよくあります。特にエースプログラマが他のプロジェクトに持っていかれた日には・・・。

悲しいことにスタートダッシュに成功しても、結局ラストスパートをする運命になるのが、今の日本のソフトウェア業界の現状ではないかと思います。

line

>中島さんが言っているのは普通に「プロフェッショナル」ということであって、プロ契約みたいな意味合いがあるはずがないですよ。

プロ契約みたいな意味合いが無いのであれば「プロのプログラマー」という非現実的な表現は避けるべきと言っているのです。反対意見だからと言って熟考せずに頭ごなしに批判するのではなく、論点を整理してコメントしていただきたです。

何より、私が言いたいのは(中島様の本エントリーへの批評というよりは)著名人による曖昧な表現によって間違った観念が世間に浸透する危険性についてのみです。

hatesateking

なるほど、これは鋭い指摘ですね。
プログラマにプロのマラソンランナーがいない。
私はプロを目指したい。ペース配分ができる人間になりたい。

hatesateking

なるほど、これは鋭い指摘ですね。
プログラマにプロのマラソンランナーがいない。
私はプロを目指したい。ペース配分ができる人間になりたい。

hatesateking

なるほど、これは鋭い指摘ですね。
プログラマにプロのマラソンランナーがいない。
私はプロを目指したい。ペース配分ができる人間になりたい。

foobar

>プロ契約みたいな意味合いが無いのであれば「プロのプログラマー」という非現実的な表現は避けるべきと言っているのです。

「プロのプログラマー」って普通に使いますけど?もちろんプロフェッショナルって意味でね。

「間違った観念」というような言葉が出てくる事自体、出発点が間違っている証拠です。

グラスオニオン

どんな仕事でも「やる気」があれば自然にスタートダッシュ型になってると思います。
やる気のない人は仕事やりたくないわけだから追い込まれるまでやらない、という話だと思います。

人から言われてやらされている仕事ではなく、たとえば「自分のアイデアを早く形にしたい」とかそういった動機付けがあれば自然とスタートダッシュ型になると思います。

仕事スタイル云々ではなくまずはやる気出せ、やりがい見つけろ、と言うことではないかと。頭ではわかっていてもなかなか実践できないのがつらいところです。

グラスオニオン

どんな仕事でも「やる気」があれば自然にスタートダッシュ型になってると思います。
やる気のない人は仕事やりたくないわけだから追い込まれるまでやらない、という話だと思います。

人から言われてやらされている仕事ではなく、たとえば「自分のアイデアを早く形にしたい」とかそういった動機付けがあれば自然とスタートダッシュ型になると思います。

仕事スタイル云々ではなくまずはやる気出せ、やりがい見つけろ、と言うことではないかと。頭ではわかっていてもなかなか実践できないのがつらいところです。

E46

「どうやってやる気・やりがい見つけるんですか」という問いは愚問なんでしょうね、きっと。

bakus

人生は大きなラストスパート型グラフに例えられる
中期ぐらいの定期的なスパンでスタートダッシュ型のグラフを描くのは
非情に良い事だと思う。

色々使い分けだと思うが、プログラマーという縛りから見たトータル効率は
明確に私達の問題を示してくれていると思います。


bakus

やる気は脳内麻薬の獲得以外にないんじゃない?

to-ri

通りすがりですがとりあえずhatesateking さんの発言にイラっとしました。
邪魔だったらこのコメ消して下さい

に

似たような永田豊志氏の記事2010年6月25日付 「理想の時間割は大事なものから“トップオフ”」
http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1006/25/news047.html

kuma_hati

「プロのプログラマ」って、単純にアマチュアじゃないプログラマでしょう?

9046

先に言われた。
職業としてやってるのをプロと呼ぶんですよ、本来。
「プロ=プロ契約」なんて関連付けは普通ありません。
lineさんは一度辞書を引いてください。

BO

>私の学生時代は普段勉強するのは勿論だが、定期テストで能力別クラスが上下するため
それこそ必死になって一夜漬けで詰め込んでいた。

それは一夜漬けの定義に反するでしょ。
一夜漬けってのは普段勉強しないで前夜に焦って詰め込むこと。

この記事を単なる「前の晩にサボる術」としてしか読めなかったんですね。

Account Deleted

> この人は相当レベルの低い環境下で学生時代を過ごしてきたものと推測される。
とか、

> 大半が会社員/労働者としてプログラミングをしているプログラマーのはずです。中島様もその例外ではないはずです。
とか、

Wiki でもいいから中島さんの略歴くらい見たのかな?

私は職種も違うしプログラムも全く書かないけど、
このエントリーは為になるし、いろいろ考えさせられました。

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