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neu.Draw ベータユーザー若干名募集

Drawing-8  8月から猛烈な勢いで開発してきたiPad用のイラスト描画ソフト neu.Draw。ようやく「feature complete」を達成し、ベータテストの正式開始だ。 

 機能面だけ見れば十分に商品価値はあると思うのだが、初めての人でもすぐに簡単に使っていただけるように仕上げるには、やはり実際のユーザーに使ってもらってフィードバックをもらう、というフェーズが必須。

「1日も早くiTunesストアに並べたい」という気持ちを抑えてのベータテストだ。

 既に日米会わせての十名ほどのベータテスターがいるのだが、もう若干名、このブログで募集しようと思う。条件は、

  • iPadを持っている
  • イラストや絵を書くのが趣味・仕事
  • 作った作品をiTunesストアにサンプルとして掲載してもかまわない

の三つを満たす人。Adobe Illustratorの使用経験はあってもなくてもかまわない。

 希望する方は、satoshi(アット)neupen.comまで、(1)iPadのUUID(参照)、(2)自分の作品を載せたブログなどへのリンク、(3)普段はどんなソフトを使ってイラストや絵を書いているか、を送っていただきたい。


SVGで少し遊んでみた

 HTML5/CSS3の重要性に関しては、ここでも何度か取り上げているが、ちょっと見逃しなのがSVGの重要性。IE9がサポートすることになって、ようやくSVGを活用したサイトの構築が現実的になって来た。HTML5のCANVASがJavaScriptで動的に「描く」ことを前提にしているAPIであるのに対し、SVGはHTMLとの親和性のよいマークアップ言語である点はちゃんと認識した上で使い分ける必要がある。特に、モバイルデバイスでは、CANVASでのアニメーションはやたらと電池を消費するので、ある程度までのアニメーションならば、CSS3アニメーション+SVGの組み合わせの方が適している。

 とうことで、今回は勉強も兼ねて、SVGを生成するプログラムを書いてみた。開発中のiPad向けのベクター・エディタ、neu.Drawから直接SVGを書き出すというモジュールだ。

 グラデーションの扱いと、グループ化したベクターデータの座標変換に少し苦労をしたが、そこそこのものが動くようになったので、それで作成したサンプルSVGをココhttps://satoshi.blogs.com/raw/drawing-26.svg)に置いておく。

 お手持ちのブラウザーで見ていただきたい。ブラウザーがSVGをサポートしていれば、下に貼付けた図(下の図はPNG)と同じようなものがブラウザーのウィンドウ一杯に表示されるはずだ。それも、ブラウザーを拡大縮小すると、それに応じてきれいにベクターで再描画してくれるはずである。

 ちなみに、これはテストも兼ねているので、もし不具合を見つけた場合には、ブラウザーの種類とバージョンをコメント欄なので教えていただくと、とても助かる。特に、最近はWindowsマシンを持ち合わせていないので、IE9でもちゃんと表示されるかにとても興味がある。

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「公共投資」が生み出した日本のITゼネコンビジネス

 以前にもここで触れた、WEB+DB PRESS Vol.58に書いた「なぜ日本のソフトウェアが世界で通用しないのか」というコラム、全文が公開されたのでぜひとも読んでいただきたい。

 この問題の根底にあるのは、本来ならば「知識集約型産業」として成長すべきだった日本のIT産業を、道路工事やビルの建築と同じように「労働集約型産業」として育ててしまった一点にある。

 景気が悪くなると「公共投資」という名目で、税金でやたらと高速道路やダムを作ったりすることにより地元の企業にお金が流れる(そして結果として雇用が促進される)仕組みになっていることは良く知られているが、それとほぼ同じような形で、「国内のIT産業を育てる」という名目で政府や特殊・公益法人からメーカー(特に、旧電電公社の傘下のメーカー)やITベンダーにお金が流れる仕組みができてしまったために、そこに土木建築業界とまったく同じような「ITゼネコン」が作られ、そこが下請け・孫請けに仕事を丸投げし、そこで雇用が促進される、という産業構造が確立してしまったのだ。

 この弊害が、IT産業にだけとどまっていればまだ良かったのだが、それが携帯電話メーカーや家電メーカーにまで波及しているから始末が悪い。ハードの時代からソフトの時代に急速に移行しつつあることは火を見るよりも明らかなのだから、メーカーにとっては、社内にソフトウェアがバリバリと書ける人材を育成することが最優先。「社内の人間は仕様書だけを書き、コーディングは下請けに任せる」などというソフトウェアの作り方では、絶対にアップルには勝てないということを日本のメーカーの経営者は認識するべき。せっかく理系の大卒エンジニアを毎年何十人も何百人も採用しているのだから、彼らを「ソフトウェア作りの精鋭部隊」として育てるべき。


iPadアプリ開発日誌:neu.Draw グラデーションのテスト

 開発中の neu.Draw、当初は neu.Notes にベクトル編集機能を付けただけのものをサックリと作って出そうと考えていたのだが、「でも、少なくともこれは欲しいよね」などと機能を少しづつ追加しているうちに、かなり本格的なアプリになって来た。

 現在苦労をしているのは、「グラデーション」の処理。きれいなイラストを描くには必須の機能ではあるのだが、グラデーションを指定してもらう部分のUIを「誰にでも直感的に使える」ように仕上げるのは容易ではない。いろいろと試行錯誤を繰り返しながら一歩ずつ前進して行くという忍耐力のいる作業だ。

 下の二つのイラストは、その過程でテストのために作ったもの。このぐらいの品質のイラストが、絵心がない人でもさくさくと簡単に描けるツール、というのがneu.Drawの目指すところなので、ご期待いただきたい。

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 ちなみに、ここでは何度も繰り返しているが、この手のUIの設計には、「作っては壊し、作っては壊す」という過程が必須。紙の上で仕様書を作って、下請けにコーディングを丸投げする「ゼネコン・スタイル」の開発体制では、良いものが作れない理由がここにある。

 アップルのiPhoneやiPadを見て、「あんなのうちにも作れる」とライバル意識を燃やしているメーカーの人も多いだろうが、実際のコーディングを下請けの開発者にまかせているようでは決してiPhoneのような品質のソフトは作れないことを良く認識してから開発にとりかかることをお勧めする。


iPadアプリ開発日誌:neu.Drawのマスコット・キャラクター発表

 iPad向けの開発中のイラストアプリ(名前は neu.Draw に決定)。開発は順調に進んでいるが、今日はそのマスコット・キャラクターの紹介。まだちゃんとした名前はないのだが、neu.Drawで簡単に描くことができる角が丸くなった星形がそれ。

 ちなみに、IllustratorにしろPhotoShopにしろ、四角、星形、多角形などさまざまな図形を書くことが出来るのだが、角が丸くすることができるのは四角のみ。三角形だって星形だって角丸にしたいことはあるだろうに、なぜ四角のみが特別扱いというのは手抜きとしか思えない。

 ということで、「あれだけ高価なAdobe Illustratorでも簡単に描くことが出来ないものが、neu.Drawなら簡単に描ける」という点を強調するためにも、マスコット・キャラクターをこの形にした。

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iOSアプリ開発日誌:ベクター化(SVG化)したドラえもん

156158672-cfaeb81e0203ff515944f280a19a62d7.4c858788-full  iPad向けに開発中のベクター・エディター、 ようやく形になってきたので、実際の用途の使えるかどうかのテストの意味で、まずは「ドラえもん」を習作してみた。

 この場合、あまり複雑なカーブはないので、ほとんどは円と線を適当に変形させながら、順番に重ねて行くだけのこと。顔と体はあっというまに書けた。

 苦労したのは、首に巻き付いている鈴の紐。ただでさえ、二つのカーブを並行に並べるのは難しい上に、それがあごのカーブとも重なっているので妙に時間がかかってしまった。100%満足できるものではないが、習作としては十分だろう。

 ちなみに、これを作る過程でも、いくつかの些細な不具合が見つかったので、それを修正しているところである。

 考えてみると、MS Paintに代表されるビットマップエディタは広く使われているものの、ベクターエディターというのはあまり一般には使われていないというのが現状である。パソコンでは、高価なIllustratorがデファクトを地位を占めてるのも理由の一つだが、ベジェ曲線の編集が妙に難しいというのも一因だと思う。

 その意味では、「誰にでも使えて、かつ安価なベクター・エディター」をiPad向けに作って、「普通の人たちが気楽にベクター画像を作り始める時代」をもたらす、というこのプロジェクトのゴールを考えただけでワクワクする。

 参考までに、作ったベクターデータをSVG化したものをここに置いておく(アプリからPDFとして出力したものを、IllustratorでSVG化したもの)。SVGをサポートしているブラウザーならば開いて拡大縮小して見ることができるので、ぜひともお試しいただきたい。


iOSアプリ開発日誌:neu.Notes 1.4 リリース

 neu.Notes 1.4(iPad版iPhone版ともに無料)の目玉は、リクエストの多かった「罫線」。一般的なメモ用の横罫線と、グラフや図を書くのに適した縦横罫線の二種類を用意している。メモを書くキャンバスとは独立しているので、途中で罫線を変更しても描いた内容には影響は与えない。もちろん、消しゴムで消そうとしても消えないところは普通のノートの罫線と同じ。PDFや画像として出力するときには罫線は表示されない。

 ちょっとした「お遊び機能」として入れたのが、Google Mapとの連携。ツールバー上のマップボタンを押すと、マップが表示されるので、適当な場所にスクロールなりズームして、「+」ボタンを押すと、そのマップがキャンバスに追加される。デフォールトは現在位置だ。

 シナリオとしては、写真付きのメモを書く時に現在位置を地図の形で貼付けておいたり、待ち合わせの時に「今ここ」とメールで知らせたりすることを想定している。これは、iPadユーザーよりも、iPhoneユーザー向けだろう。

 もう一つ、新しいノートを作るたびにペンパレットを初期化するのが面倒という声に答えていれたのが、ペンパレットのコピー機能。新しいノートを作った時には、最後に開いたノートからペンパレットがコピーされる、というだけのとてもシンプルなもの。

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