「3強1弱、あと番外」の方向に向かうスマートフォン市場
スマートフォンの動向に関して良い記事が GeekWire に出ていたので紹介する。
As profits fall at HTC, Samsung becomes the smartphone king with record net income
興味深いのは、この記事で紹介されている各社のスマートフォンの出荷数。Appleが iPhone 4S のリリースの遅れにより第三四半期の出荷数を落としたのに対し(3ヶ月強の遅れだが、9末のリリースも逃したために実質的には2四半期分の遅れとなった)、Samsung が飛ぶ鳥を落とす勢いで出荷数を伸ばしているのが良く分かる。
今後のことで言えば、一番の注目株はNokia。本来ならばスマートフォンとは呼べない Symbian 端末をスマートフォンとして数えているからこの数があるわけで、実質的にはゼロと考えた方が良い。Microsoft との提携はその意味では「それしかない」正しい選択だったわけが、結果がどうなるかは誰にも分からない。
私の予想するに、Apple は第4四半期は iPhone 4S 効果で出荷数を大幅に増やし、2012年はSamsungとの首位争いを続けると見ている。ただし、Appleは決して安売り競争には参加しない会社なので、純粋に出荷数だけで言えば Samsung に軍配があがるだろう(ただし利益に関しては Apple)。
Nokia は世代交代により一時的にさらに出荷数を減らすだろうが、Microsoftとの提携効果で、それなりの V字回復をすると私は見ている。MicrosoftとNokiaが本気になれば、2012年の末までにはWindows端末の出荷数だけで RIM を抜いて HTC に迫るところまで持って行くことも十分可能だと思う。
HTCは Android と Windows Mobile の間をぶれながらもそこそこの位置と保つが、ブランド力の弱さと戦略の曖昧さのために、このままでは、Nokia に抜かれるのも時間の問題だ。Appleからのパテント攻撃と、Android端末1台あたり10ドルとも言われるマイクロソフトへのパテント料に根をあげ、Windows 一本に戦略を切り替える、という可能性も十分にある。
RIMはさらに順位を落とし、2012年の終わり頃には「番外」あつかいされるだろう。2年前なら Microsoft も買収を考えただろうが、今やまともな買い手を見つけることすら難しい状況だ。
MicrosoftとNokiaの提携が2012年中に実を結ぶと仮定すれば、2013年には、iOSのApple、AndroidのSamsung、WindowsのNokia が「3強」として君臨し、その後ろに AndroidとWindowsの二足のわらじの HTC が「1弱」として頑張る、という構図が予想できる。
番外にはモトローラとソニエリもいるが、モトローラの経営陣は窮地に追い込まれる前にGoogleに売り抜くことが出来ただけで大満足しているだろうし、ソニエリもソニーが100%子会社にしたからと言って、今の窮地から脱するためにはよほど本気でソニー本社の経営陣が取り組まないと難しい(ソニーに関しては、もっと大きな問題を抱えているので、その点に関しては別途書く予定だ)。
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