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Kindle ダイレクト・パブリシング、失敗から学んだこと

先日「Kindle ダイレクト・パブリシングを試してみた」というエントリーに書いた通り、私としては初のKindle 向けの電子書籍を発売したのだが、いきなり失敗をしてしまった。

出版したのは、下の二冊。

メルマガの読者の協力も得て、Kindle、iPad版 Kindle、Android版 Kindle のそれぞれで読めることを確認した上で出版し、ブログでアナウンスをした。滑り出しは上々で、出版して2時間もしないうちに、創刊号がヒット商品の1位になり、続いて Vol.2 が2位に。全体のランキングでも創刊号が98位に食い込む。

「この調子ならば全体のランキングでも上位を狙える!」と思ったとたんに問題が起こった。

購入した読者の1人から「購入した電子書籍が iPad 版 Kindle で読めない」という連絡が入って来たのだ。読もうとすると「このデバイスの種類では、商品はご利用いただけません」というエラーメッセージが出て本を読むことが出来ない、というのだ。

再び私の iPad で確認するが、問題は再現できない。どうしたものか。

すると、今度は別のフランスに住む読者から、同じエラーが報告されてくる。やはり iPad 版 Kindle だ。

ネットやAmazonの開発者向けのフォーラムで調べても原因が分からない。

しかたがないので、Amazon のユーザー・フォーラムに、創刊号へのリンクとともに問題を報告する(本来ならば開発者向けのフォーラムに投稿すべきだったのだが、焦っていたので、あまり考えている時間はなかった)。

すると、今度は別のユーザーから、「創刊号が発売中止になっていて買えない」という連絡が入る。アマゾンで確認すると、確かに「この本には不具合が発見されたので、調査中のため、一時的に販売を中止しています」となっている。

「せっかくヒット商品に入ったのに!」と焦るが何も出来ない。売り上げの報告を見ると、当然、創刊号の数値は止まったままで、Vol.2 だけが徐々に増え、創刊号の数値を超えている。創刊号が買えないにもかかわらず、Vol.2 を買ってくれているユーザーがいるのだ。

そうこうしているうちに、Vol.2 も発売中止になってしまう。たぶん創刊号の問題点を調べたアマゾンの人が Vol.2 にも同じ問題点があることを発見して発売中止にしたのだろう。しかし、メールボックスを見てもまだアマゾンから何の連絡も来ていない。

この間、何が問題なのかも分からず対処のしようもないので、ひたすらアマゾンからの連絡を待つだけであった。精神的にはタフな方だが、この待ち時間だけはさすがに何も他のことが出来なかった。

4時間ほど後、ようやくアマゾンから連絡が入る。iPad 版 Kindle でダウンロード出来る様にするためには、メタタグ <meta name="language" content="ja"> を入れておく必要があるという。書籍のダウンロードの部分でひっかかっているので、私の iPad では再現できなかったのだ(テストの際には USB ケーブル経由で書籍をコピーしていた)。「Kindle 本体でも、Android 版 Kindle でも必要ないのに、なぜ iPad 版だけ必要なのか」についての説明は全くなかったが、仕様は仕様なので仕方がない。

すぐに修正をする。ついでに目次を付け加え、画像の大きさも調整してから、修正済みの書籍をアップロードする。後は、アマゾンの審査を待つだけだ(ついさっき、どちらも審査に通って買えるようになった)。

このゴタゴタで、せっかく「ヒット商品の1位、2位」を独占するという大チャンスを有効に使うことができなかったのはとても残念だ。しかし、アマゾンが問題を見つけ次第、すぐに発売を中止するという読者保護の立場を貫いていることは素晴らしい。

まだまだツールも充実していないからこそこんな問題が起こるのだが(メタタグが抜けていることぐらいはツールが指摘すべき)、アマゾンがこんな態度でちゃんと対応してくれる限りは、Kindle ダイレクト・パブリッシングの将来は明るい。

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