unprecedented windfall
今日紹介するのは、TheStreet.comの"Huge iPhone Fees Juice Apple"という記事。AppleのiPhoneのビジネスモデルがいかに画期的なものかをレポートしたものだ。
But the figures show Apple is getting an unprecedented windfall on the sale of each new iPhone. Bulls on the stock believe the nifty terms -- which haven't been baked into Wall Street's earnings estimates for Apple -- could push Apple's highflying stock into the stratosphere.
"The figures show ..."の部分は直訳すると「この数字が示すのは…」となる。こんな風に抽象名詞を主語にした表現は英語に良く出てくるが、アメリカ人と日本人の会話を横から観察していると、しばしば日本人が文脈をつかみそこなうのがこの表現が出てきたときだ。日本語で主語を省略したくなるようなケースでは、しばしば英語の場合は抽象名詞が主語になる。直訳調がいやであれば、「この数字から分かるのは」とすればよい。"unprecidented"は「先例のない」、windfallは「風で落ちた果物=たなぼた」なので、最初の文は、
この数字から分かるのは、iPhoneを一台売るたびに、Appleが先例のない「たなぼた」的な利益を得ることができるということだ。
となる。次の文の主語"bulls"は雄牛のことだが、後ろに"on the stock"と書かれているので、ここでは「強気の売人たち」のことだと分かる。"nifty"は「すばらしい」、"term"は「取引条件」のことなので、ここの部分は「強気の売人たちは、(AT&TとAppleの間の販売奨励金+月額課金のレベニューシェアに関する)取引条件がすばらしいものと信じている」となる。
最後の"stratosphere"は「成層圏」という意味なので、そこを直訳すると「すでにかなり高いところを飛んでいるAppleの株価を成層圏にまで持ち上げてしまうかもしれない」となる。これは、Appleの株価を飛行機(もしくはロケット)に例えているのだが、そのニュアンスを伝えたいのであればこのままで良いし、そうでなければ「すでにかなり高くなったAppleの株価をさらなる高みまで引き上げてしまうかもしれない」とでもすれば良い。
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