便器のハエ
2004.02.23
話には聞いたことがあったが、実物を見るのは(そして使うのは)初めてである。アムステルダムの空港の男性用便器の内側には、実物大のハエの絵が描いてあるのである。ちょうど天井からの明かりが当たらない部分に書いてあるので、良く目をこらして見ないと、絵だとは分からない。実験によると、ここにハエの絵が描いてあると、そのハエを落としてやろうと集中するため、便器の外にこぼす人が減るそうである。
確かに初めて使う時は本物のハエと勘違いする人もいて、そのために効果もあがるだろうが、一度絵だと知ってしまうと効果がなくなってしまうのではないだろうか?ここが、「実験」の難しいところである。「実験」では、なかなか、慣れてしまった人の行動まで測定するのは難しい。ちなみに、アムステルダムの空港では、これにより本当にこぼす人が減ったのだろうか?空港というのは、一元の客が多いので効果が多いのだろうか?ということは、他の公衆便所でもこれを採用すると、効果が下がってしまうのだろうか?
ちなみに、便器に携帯電話を近づけて写真を撮っているときに人が入ってきて、とても気まずい思いをしてしまった。いったい何をしていると思われただろう…便器フェチにでも見えただろうか? ちなみに、有機型の電池には「ウンチ」をするタイプもあるそうであるから、「日本の携帯は進化しているから、ときどきトイレに連れてこないといけないんだ」とでもジョークを言うべきだっただろうか?知らない人にバカなジョークを言って許される(というか、それが社会の潤滑剤の役目をしている)シアトルでなら言えただろうが、初めての都市ではそんなことは出来なかった。そそくさと手を洗って出ただけである。ああ…