新しい携帯電話の使い勝手が…
2004.03.16
ドコモの N900i を買った。そろそろ au に切り替え時のような気もするけれども、一度は FOMA を体験しなければいけないと思い、N900i にした。PでもFでもなく、Nにしたのは、「ドラゴン・クエスト(ドラクエ)」である。これから色んなプロジェクトでスクエニと組んで行くので、どのくらいの機能を期待されているのかを見る必要がある。「ファイナル・ファンタジー(FF)」の乗っている P900i でも良かったのだが、FFよりはドラクエになじみが無いので、あえてこちらにした。
まず、何と言ってもアンテナが突き出ていないのが良い。今までの携帯(SH505i、P504i)は、突き出たアンテナのために、ポケットから取り出すのが一苦労であった(おかげで何度もかかってきた電話を取り損ねた)が、この形だと、スルッと取り出せる。もう、二度とアンテナが突き出た形の携帯は持ちたくないと思うぐらいだ。
使い勝手(ユーザーインターフェイス)は、SH505i や P504i と比べてかなり悪い。設計者は、「機能が多いから仕方が無い」と言い分けをするかもしれないが、かなり基本操作に近い部分に欠点が目立つ。最悪なのは、携帯電話で最も重要な電話帳。SH505i は、電話帳を選ぶといきなり電話帳に行けたが(1クリック)、N900i は、まず「電話帳機能」メニュー画面になり、そこから、「電話帳検索」を選び、「名前検索」を選び、次に(発見するのが難しいのだが)上下ボタンで全件を選んで、初めて全件を表示した電話帳が開く。ここまで5クリック必要である。その上、この電話帳は SH505i のように「あ行、か行、…」とグループ分けされてないので、非常に使い勝手が悪い。
カメラの使い勝手も、また非常に悪い。SH505i のように一発起動ではなく、まず「実行ボタン」を押し(すると画面上のカメラアイコンが選ばれる)、再度「実行ボタン」を押してカメラを選択すると(一つしかアイコンが無いのに、なぜそれを「選択」しなければならないのか不明)、「カメラ機能」メニューになり、そこから「フォトモード」を選んで始めて撮影が可能になる。ここまで4クリック必要である。その上ひどいのは、前回指定したの撮影サイズ・保存サイズを覚えてくれていないので、このブログ用に QVGA モードで撮るためには、毎回設定しなおさなければならず、実際に撮影準備が整うまで18クリックもかかる。これでは、シャッターチャンスと思った時に「気軽にパシャッと」は撮れない。せっかくの「カメラ付き携帯」の良さが台無しである。
ちなみに、色々と試している間、実行キーを押しているにもかかわらず認識しえもらえないケースが何度もあった。調べてみるとN900iには「ニューロ・ポインター」という実行ボタンをマウスのように使える機能がついているのだ。その機能が、実行ボタンを押そうとしたときに、勝手に働いてしまうために起こる問題である。色々と試してみたが、「百害あって一利なし」の機能と判断して、機能をOFFにした。典型的な、「目新しいので差別化のために入れてみたらかえって使い勝手が悪くなってしまった」ケースである。
まだ一日しか使っていないが、N900i の使い勝手は「非常に悪い」としか評価のしようがない。はっきり言って、「こんな携帯は使っていられない」ぐらい悪い。10点満点で3点ぐらいである。N900iを使ってみて、初めて SH505i の使い勝手の良さが認識できた(あちらは9点)。次に日本に来たときに(このブログは成田エクスプレスの中で書いている) SH505i に戻す方が良いのでは、と真剣に思うほどである。
このページに来る人が多いので、後日談を書いておく。使っていれば慣れるかも知れないと、1ヶ月ほど使ってみたが、どうしても我慢できず、SH900i に機種変更した。N900i よりずっと使い心地が良い。唯一の玉に瑕は開いた位置で少し撮影しずらいカメラのレンズの位置である。
Posted by: Satoshi | 2004.08.31 at 22:31