Life is beautiful

　浜崎あゆみは、デビューしたときから「CGのような美少女」だと思っていたが、今回のパナソニックのデジカメの宣伝の写真は極め付けだ。テレビに出演をしたのを見たことが無ければ、「実は浜崎あゆみは実在しないのでは」と思ってしまうような不自然に完璧すぎる写真だ。いっそのこと、彼女の容姿を完全にデジタル化してしまい、決して年をとらないタレントにしてしまうのはどうだろう。テレビ番組やコンサートに出るのは一切やめ、CM、宣伝ポスター、プロモーション・ビデオには本人ではなくCG画像を使って「出演」し、本人はCD向けに歌だけ歌い続けるのだ。彼女ならそれをしても許されるような気がする。

　CGで合成した女性を、実在の女性と偽ってタレントとしてデビューさせるという映画が以前にあったが（題名はなんだっけ？）、そんな日が来るのも近いかも知れないと、「ファイナル・ファンタジーX-2」のオープニング・ムービーを見てつくづく思った。CGタレントの写真集がやたら売れたり、「あの子はCGみたいにカワイイ」なんていうほめ言葉がまかり通る時代が来るのだろう。

　ちなみに、少し前だが、私の下の息子と「りんかい線」に乗りお台場に行った時、空気がとても澄んでいて、遠くの景色がとてもよく見えた。それを見て息子が、「すげーキレイ。ハイビジョンみたいだ！」と言ったのには笑えた。現実世界での体験より、テレビやゲームなどのバーチャルな世界での体験の方が豊富な今の世代の、すなおな感想なのだろう。