東京ゲーム・ショウ、きみのためなら死ねる
2004.09.24
出張を今日まで延期して、東京ゲーム・ショウに行ってきた。新作ゲームや booth babe (各ゲーム会社が雇ったゲーム・キャラのコスチュームを着たコンパニオン・ガールのこと)に関するレポートはプロの記者に任せて、一番印象に残ったシーンを一枚。
これは、スクエニのブースで映画「ファイナルファンタジーVII アドベント チルドレン」のプレビューをゴーグル型のモニターで見る人たちの姿。全員が少しうつむき加減でヘッドホンとゴーグルで映画を見ている姿は何とも異様である。こんな姿の人たちが満員電車に沢山乗って来る時代が来るのであろうか?ウォークマン文化発祥の地としては、それも十分ありえるような気がする。
ちなみに、これを見て、「何でソニーはいっそのことPSPのLCDを無くして、ゴーグル型のモニターにしてしまわなかったのだろう」、と思った。電車の中で映画を見るならその方がよっぽど適しているし、ゲームの場合には、左右の目に異なる画像を見せられるので奥行きのある3Dゲームが作れる。それに、何と言っても本体の大きさを小さくできる。ソニーのブースで実際のPSPを手にとって見たが、まさに「筆箱大」であった。ポケットには入れたくない大きさだ。
ゴーグル型のモニターの技術が十分練れていないのが理由かもしれないが、とても残念だ。シアトルに Microvision という軍事用のゴーグル型(というよりドラゴン・ボールのフリーザ軍団が付けていたバイザーに近いデザインの)モニターを作っている会社がある。レーザー・ビームで網膜に直接絵を書くという技術なのだが、これを使えば視界をさえぎらずに画像がスーパー・インポーズできるようだ。私が民生用に実用化される日を首を長くして待っている技術の一つである。
[追記]ちなみに、東京ゲーム・ショウで展示していたセガのDS用ソフト『きみのためなら死ねる』は、私にとっては(そしてたぶん同世代の多くの男たちにとっても)、タイトルを見ただけで笑いがこみ上げてくる絶妙のネーミングである。元はといえば、少年マガジンの不朽の名作『愛と誠』(梶原一騎・ながやす巧)の名脇役、秀才高校生岩清水弘が主人公の早乙女愛に言うセリフである。これだけなら「笑い」はこみ上げてこないのだが、それをパロった、ユーモア・スポ根漫画『一、二、の三四郎』(小林まこと)がいけない。ここでも岩清水が脇役で登場するのだが(もちろんパロディー)、この岩清水はとかく惚れやすく、かわいい子がいると、次々に「死ねるリスト」に追加して行くという極めつけの性格であった。それ以来、『きみのためなら死ねる』というセリフを聞くと、二人の岩清水が重なって脳裏に浮かび、つい笑ってしまう私である。セガのプロデューサーがここまで読んでネーミングしたかどうかは知らないが、私としては座布団一枚を進呈したい...
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