どっちの料理ショー、「天むす」対「松茸おこわ」
2004.10.28
私の使うノースウェストの8便は、午後の3時半出発なので、新宿11:42発の成田エクスプレスがちょうど良い。すると、どうしても昼食の時間と重なるので、早めの昼食をすませて乗るか、弁当を買って座席で食べることになる(着いてから食べる案には私の胃が賛成してくれない)。
昔は、列車の中で食べる弁当と言えば、かならず「駅弁」であったが、デパチカの「中食(なかしょく)」が著しい進化を遂げた今は、できればデパチカで買いたい。デパートが近くにある駅から乗る場合には、少し遠回りになろうと、スーツケースを抱えていようと、デパチカで買うのが習慣になってしまった。特に、新宿駅の西口には小田急デパートと京王デパートの両方が駅に隣接してあるのがすばらしい。京王デパートの方が各種弁当が一つのところにまとまって売っているので買いやすいが、小田急には「とんかつまい泉」がある。どちらもお勧めである。
今日は、京王デパートで買うことにしたのだが、売り場に行って、思わず悩んでしまった。米八の「松茸おこわ」弁当が最初に目に入ったのだが、そのとなりの「すえひろ天むす」も捨てがたいのだ。
さあ、どっち!?
気分はすっかり「どっちの料理ショー」である。一瞬の躊躇の後、良い解決策を思いついた。おかずの入った弁当はやめて、バラで「一口天むす五個」と「松茸おこわ130グラム」を買うことにしたのだ。デパチカの「中食」売り場ならではの裏技である。駅弁屋ではこうはできない。
成田エクスプレスに乗り込むと、さっそく席について、「松茸おこわ」をおかずに「天むす」を食べ始めた(逆かな?)。最高である。「いちおう弁当の体裁を整えるために付け足しただけの冷え切った鮭の塩焼き」、なんかをおかずにするよりは、百倍いい。ちなみに、この手の「自分なりのわがままな食べ方」が出来るようになったのはここ2・3年のことである。「四十にして惑わず」とはこのことであろうか。