空飛ぶオフィス(2)
2004.12.15
ノースウェストのシアトル・東京便の機種が新しくなり、ノートブック用の110Vの電源が使えるようになったことは前に書いた。前回は仕事ばかりしていたのだが、今回は少し息抜きで座席のエンターテイメント・システムに付いているゲームをしてみた。
一つは Palm Computer用のゲームで有名な Bejeweled で、テトリスと同じく、脳をアイドリング状態にして何時間もプレーするには「落ちゲー」である。数ある「落ちゲー」の中で、なぜ Bejewelled かというのは、関係者しか分からないことだが、私の思うに、「大手はビジネスとしては小さすぎて移植を嫌がった(未確認だが端末は Linux らしい)」か、「大手のライセンス料は高すぎた」かのどちらかだろう。
もう一つはオセロ・ゲームであった。驚いたことに、対コンピューター・モードだけでなく、対人モードもある。「初の機内オンライン・ゲームだ!」と張り切って試してみるが、残念ながら対戦相手がいない。良く見てみると、2人同時に「相手を探す」画面を見ていない限り見つけられない設計になっており、これではゲームは成立しない。「対戦オセロ・プレーヤーとして登録」しておき、相手が現れたときにメッセージを送ってくるようにでもしておかないと決してうまく行かない。
しかたがないので、対コンピューター・モードで試してみるが、ものすごく弱い。赤子の手をひねるようにして勝ててしまう。そこで、勝手に「全部取れたら勝ち、そうでなければ負け」というルールを勝手に作り、しばらく遊ぶ。しかし、何度かやるうちに必勝パターンを見つけてしまい、これも面白くなくなる。そこで、「角は全部相手に取らせる」というルールで試すが、さすがにこれでは勝てない。次に、「角は3箇所相手に取らせる」というルールでやってみると、これでも簡単に勝ててしまう。
こんなことをやっていてフト思ったのが、「こんなことを昔したことがある」というデジャブ感覚である。考えてみると、遥か昔、高校時代に私の最初の愛機 TK-80 向けに(アセンブラで)オセロ・ゲームを作ったことがあり、その時にも同じことをして遊んでいたのである。メモリが4KBしかなかったので、ろくな先読みが出来ずに(2手先までしか読めなかった)やたらと弱いオセロ・ゲームになってしまったのを覚えている。とは言っても、自分の書いたゲームで遊んで見たかったので、色々とハンデを与えて遊んでいたのである。
ちなみに、こういった組み込み機器を見ていると、あたかも TK-80 の時代に戻ったようで妙に懐かしい。CPUはなんだろうとか、メモリはどのくらい積んでいるのかとか、とても気になる。私もお酒が飲めたら、若いエンジニアーをつかまえて、「今の若い奴らはアセンブラも書けねーのにいっぱしのプログラマー気取りで困ったもんだ。オメーらもアセンブラから、いや、半田ごてからやり直して来いッ、ヒック」とお説教をたれるのだろうか…
ライセンス料を払って、ゲームを移植してもらうよりも、そこを新しいゲームの宣伝の場として売れるように出来ればいいのにとか思いますが、そうはうまくいかないんでしょうね。
ドラクエのお試し版などが入っていると、日本に到着するやいなや買いに行く人が行くような気もするのですが(きっと私…)
Posted by: shun | 2005.01.09 at 05:23