桂花ラーメン
2004.12.23
一つ前のエントリーで、「ラーメンのスープを飲みほすのは体に悪いので、よほどおいしいラーメンでないと飲みほしてはいけない」というラーメンを食べるときの大原則(伊丹監督に敬意を表して、ひそかに「たんぽぽの大原則」と呼んでいる)について書いたように私は大のラーメン好きである。
シアトルに暮らしていて悲しいことの一つは「おいしいラーメン」が食べられないことであり、いきおい日本にいる間はラーメンを食べることが多くなる。しかし、デザートと同じく、ラーメンも「おいしいが健康に悪い」という面を持っており、同じく「量より質」を目指すことになる。それに加え、ことラーメンに関してだけは「舌が肥えて」しまっているため、おいしいラーメンを食べるためにわざわざ遠回りをして移動したり、恵比寿近辺でのミーティングはわざわざお昼前後にスケジュールしたり、している私である。
特に最近は「グルメ本」が沢山発行されているので、東京に来るたびに色々と試しているのだが、なかなか気に入りの老舗を超える味は見つからないのが現実である。新宿の武蔵、経堂の英、などマスコミがはやし立てたおかげで行列だけは長いが、やはり、桂花、丸福、香月などの昔からの味を守り続けているところにはかなわない。
昨日は久しぶりに妻と新宿で昼食を食べることになったので、ほぼ自動的に「桂花ラーメン」に決まった。新宿アルタの脇の小道ぞいにある間口二間ぐらいの店の二階に体をかがめながら入り、「太肉麺」を注文する。そろそろ「豚肉の角煮」は避けなければならない年齢だが、これだけはやめられない。
出されてまず、スープを一口。最高である。とんこつスープでここにかなう店はない。「九州じゃんがら」や先の「英」の方が、遥かにマーケティングは上手で、行列は出来ているが、実際に食べてみればその差は歴然である。麺は桂花特有のコシのある麺で、これに関しては好き嫌いが分かれるところだとは思うが、私にはぴったりである。桂花に出会うまでは「麺は絶対に縮れていなければだめだ」と言っていた私を一度で転向させてしまった力を持つ麺である。
とろとろに煮込んだ豚の角煮と、とんこつスープにからんだ麺を食べているうちに、またもスープを飲み干してしまった。これだけおいしければ1日・2日寿命が縮まってもしかたがないと思えるおいしさである。まさに、「君のためなら死ねる」ラーメンである。
ハッピークリスマス♪と、思いつつ、おじゃましたのですが
明日のディナーがラーメンになりそうな気分です(^o^)
素敵なクリスマスの夜をお過ごしくださいませ。
Posted by: やえ | 2004.12.24 at 07:45
やえさん、コメントありがとうございます。クリスマスっぽい書き込みをしようと計画をしていたのですが、それが計画倒れになり、ラーメンのままクリスマスを迎えたというしだいです。
ひさしぶりにやえさんのイラストを見て楽しませていただきました。「さすらいの赤マフラー」風な黒猫がキャラとして立って来たところに注目しています。童話の挿絵になりそうですね。
Posted by: Satoshi | 2004.12.24 at 11:34
あけましておめでとうございます。カリフォルニアの主婦です。カリフォルニアにもおいしいラーメンやがありません。まあ、食べれるかなと言った感じの店なら1、2軒あるけれど・・・。ラーメンだけではないのだけれど、最近ちょっとおかしく楽しいサイトを見つけたので、ここに記します。多分商社マンだと思うのだけどチョンガー(死語)の男性があきれるほど几帳面につくっている、超個人的感想満載なグルメ情報サイトです。
一人おやじ食べ歩き
http://www.246.ne.jp/~uz1/food/top.htm
地域別に店の紹介と感想をあたってみることもできるので便利です。出張ついでに利用できる店があるカモ???です。
Posted by: sumie | 2005.01.05 at 02:54
「一人おやじ食べ歩き」、確かに超個人的感想満載なところがすごく良いですね。しかし、こんなに脂っぽい外食ばかりして大丈夫なのか少し心配になります。
Posted by: Satoshi | 2005.01.05 at 05:29