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宮崎アニメと不確定性原理

謹賀新年(初日の出はイメージです)

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 あけましておめでとうございます。

 今年の元旦も、去年に続いて湯河原の眺望山荘にて迎えることになった。去年と同じく朝日の見える個室露天風呂付きの部屋に泊まれたので、「今年こそは海から登る初日の出の写真をこのブログに」と計画していたのだが、しっかりと寝坊してしまった。本当は大晦日であろうと、早寝をして元日に備えたいところだが、なかなかそうはさせてもらえない。

 仕方がないので、2日に早起きをして朝風呂を浴びながら日の出の写真を撮ると、なんと珍しくも綺麗に水平線から登る朝日が撮れるではないか。いままで、水平線から登る初日の出の撮影は何度か試みたことがあるのだが、いつも水平線に水蒸気が発生してしまい、うまく撮影できなかったのだ。元日に早起きしていた息子によると、やはり水蒸気が発生していたそうで、こんな写真は撮れなかったらしい。皮肉なものである。

 これを撮りながら思ったのだが、プロがポスター用に撮った正月用の初日の出の写真のどのくらいが実際に本当の初日の出を撮影したものなのだろう。ポスター用の写真においては、見栄えが最優先であり、そんな写真を撮るときに、プロのカメラマンが「本当の初日の出」を撮ることにこだわるとはどうも思えない。元日に水平線の水蒸気でうまく撮影できなかったからといって、クライアントに「来年まで待ってください」とは言えないはずである。私の想像するに、正月近辺に何日かに渡って写真を撮り、一番良く撮れたものを採用しているに違いないと思う。

 もし本当にそうなら、インスタント食品のパッケージと同じく、ポスターの端っこに小さな書体で「この初日の出はイメージで、実際に撮影されたのは平成17年1月3日です」などと但し書きを書くべきではないかと思う(のはたぶん私だけだろう)。

 などと、また「うんちく」を書いてしまったが、どうも「初日の出」の写真を撮れなかった言い訳にしか思えなくなってきたので今日はこれぐらいにしておこう。

 ちなみに、あの「○○はイメージです」の「イメージ」という外来語の使い方は、元の英語の意味からかなり逸脱している。一番近いのは、"A mental picture of something not real or present"(dictionary.com より引用)であるが、それはどちらかというと「頭に浮かぶ」想像図のことで、実際の写真を指して使うのは誤りである。特に「写真はイメージです」というフレーズはどう考えてもおかしい。直訳すると、「This picture is an image」となって何の意味も持たない英語になってしまう。実際は、「この写真は、あなたの購買意欲をそそるためにでっち上げた想像写真でしかなく、このパッケージの中身とは大きく異なります。実際の商品を見てがっかりしたり、誇大広告で訴えたりしないでくださいね」という意味で使っているのだろうが、「写真はイメージです」は日本語としてもあまりにひどいと思う。せめて、実際の商品に少し手を加えたものの写真を撮った上で、それを「調理例」として乗せて欲しい。

Comments

イプログダイレクトの店長

但し書きがあるべきだと、私も思いますよ。
だんだん、そういう人が増えているようにも思います。

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