Constantine - キアノ・リーブスの初オカルト映画
2005.02.20
封切の週に映画を見に行くようなことは滅多にしないのだが、昨晩はたまたまキアノ・リーブスの初オカルト映画、「constantine」を見に行った。
そもそもオカルト映画はどうも不得意な私がなぜこの映画に行ったかを説明しようとすると、朝のニュースのインタビューに出たキアノに説得された、としか言いようがない。封切後一、二週間で勝負のついてしまうアメリカにおいては、あの手の封切前のメディアによる報道は、とても重要である。
一口で言えば、「ヘビースモーカーで暗くてハンサムな一匹狼の霊能力者(確かにこれはキアノがやるしかない)が、霊能力の双子の兄弟を持つ美人刑事とこの世界になだれ込もうとしている悪霊たちと戦う」、というストーリーである。オカルト通ではない私には、「典型的なオカルトもの」としか思えない内容だったが、その辺りの評価は専門家にまかせよう。
特筆すべきは、この世は天国と地獄の狭い隙間にはさまれた境界面でしかなく、実は地獄も天国も私たちのすぐ隣に4次元の座標でわずかにずれた場所に偏在している、「ユビキタス」な存在であるという世界観であろうか。ほとんどオカルト映画を見ていない私にはこれが新規なアイデアなのかどうかの判断は出来ないが、妙に説得力があったし、「ユビキタス・コンピューターうんちく」好きの私としては、「ユビキタス地獄だァ」というのりで結構楽しめた。
ただ、全体に宗教色が濃く、「自殺した人は自動的に地獄に行く」などのキリスト教の人たちの間の常識のようなものがバックグラウンドにあるので、その辺りの知識と価値観を共有できていない日本人の間でヒットするかどうかは少し疑問である。
まとめると、「キアノ・ファン」と「西洋版オカルト・ファン」にはお薦めだが、一般の人が楽しめるかどうかは少し疑問。「マトリックス・ファン」は勘違いして「マトリックスと同じSF・特撮感覚」を期待して行くと失望するので要注意。
[余談]
最近気がついたのだが、「急遽(きゅうきょ)」という言葉はとても言いにくい。つまり、この前後に似通った発音の言葉をつけて文を作れば早口言葉ができる。そこで、早速作ったのが、
「急告!長谷川京子、急遽帰国!」
どうも安っぽいスポーツ新聞の芸能欄の見出し文字のようになってしまった。
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