ケチャップの謎
スターバックスの新戦略

Lexus RX330

050304_053052  米国への帰国の決まった妻のために車を買った。今回の車は「おしゃれなSUV(Sports Utility Vehicle)」の代表格のLexus RX330 である。子供が小さいうちは「ミニバン」を夫婦のどちらかが運転し、子供が大きくなるとそれを SUV に買い換えるというのが、シアトル近辺ではとても良く見られるパターンだが、我が家もまさにそのままのパターンにはまることになった。

 前回の車と同じく、今回もメールで値段交渉をした。セールスマンとのメールのやり取りはざっとこんな感じだ。

セ「興味を持っていただきありがとうございます。ぜひともご来店ください。」
私「来店より先に、まずは幾らで売ってくれるのか数字を出して欲しい」
セ「車を買うときはまずは試乗してからと言います。ぜひともご来店ください」
私「試乗は値段交渉を済ませてからだ。早く数字を出して欲しい。ちなみに、invoice price (仕入れ価格)は調べてあるので、それに幾ら上乗せするかを言ってくれれば良い」
セ「では、ぜひともお電話をいただきたく思います。わたしの番号は…」
私「電話で交渉する気はない。メールで数字を出して欲しい。」
セ「満足していただける数字は用意したつもりです。お電話を下さい。」
私「メールで数字をくれ」
セ「今回の数字は破格の値引きなので、メールに書くことだけはできません。」
私「分かった。5分後に電話する」

 ここで電話をすると、invoice + $1500 を提案してくる。予想していた invoice+$2000 より低い価格だ。「じゃあ、今日の夜、試乗に行く。車を用意しておいてくれ。」と言う。

 夜になってディーラーに行き、妻と試乗する。悪くない、さすがトヨタだ。ショールームにもどり、値段の最終確認をする。恐れていた通り、必要のないディーラーオプション(ドアの保護シールなど)がついており、invoice + $1500 にそのディーラーオプション $590 を加えた額を契約書に書き込もうとしている。私が、「invoice + $1500 だと聞いたからここに来た」と強く出ると、意外とあっさりと $590 はあきらめてくれたので内心ホッとする。

 もし米国で車を買う人がいるとしたら、私のようにメール(もしくは電話)で値段交渉をすることを強く勧める。 米国の車のセールスマンの多くは、「ショールームに足を運んだ客をいかに試乗させ、その試乗した客のうちどれだけ多くにその場で契約させるか」を徹底的に訓練された「心理戦のマスター」である。そんなセールスマンの「戦場」であるショールームで値段交渉を始めてしまうと、どうしても「こんなに時間と労力をかけてしまったのだから」という心理が働いてしまい妥協しやすくなるし、「その値段なら他のディーラーから買う」という脅しも使いにくいからだ。メールで交渉するかぎり、こちらの労力は最低限で済むし、対応の悪いディーラーとの交渉はさっさと打ち切ってしまえば良いので、こちらが圧倒的に優位だ。

Comments

tom

Nice Kuruma!

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