鼻行類
2005.04.23
つい最近、蛸は水中で二足歩行をするということをとあるブログから知ったのだが、そのビデオを見て最初に思い出したのが、この鼻行類。
確か大学を卒業してすぐぐらいの時に読んだのだが、この本は単に科学好きの私を楽しませてくれただけでなく、私の「ユーモア観」を形作る上で重要な役割を果たしたと思う。
まじめな生物学の論文の形を最初から最後まで崩さず、徹底的なまでの綿密さで作りこんだこの本は、それまで「ドリフターズ」とか「モンティ・パイソン」スタイルの笑いしか知らなかった私に、全く新しい形のユーモアのあり方を教えてくれた絶品の珍書である。
ちなみに、私の持っているのは思想社版だが、帯の言葉まで徹底している。
鼻で歩き、鼻で獲物を捕らえる哺乳類
第二次世界大戦直後、鼻で歩く一群の哺乳類が南太平洋の島々で見つかった。ダーウィン研究所のシュテンプケ教授が解明した驚くべき動物郡とその進化の様相。動物学上、今世紀最大の発見。(京都大学教授 川那部浩哉)
書いた人も書いた人だが、それを丁寧に翻訳して、京都大学教授の推薦状までつけて出版してしまった人たちもすごい。
足跡残しありがとうございます。
MSNのブログでは、記事を引用するという項目をクリックすると、マイスペースで編集する画面に飛んで、編集終了後アップすると、相手のブログ記事の下にトラッバックしているページのアドレスが表示される、という作りのようです。他のサイトに使用出来るか、私はまだ分からないのですが…。
Posted by: kazuyon | 2005.04.23 at 07:29
「鼻行類」amazonで探して買ってしまいました。
届くのが楽しみです。感想はまた。
Posted by: cyberoptic | 2005.05.02 at 18:58
こんなマイナーな本が、20年以上も版を重ねていることが、ある意味で驚きです。cyberoptic さん、ぜひとも感想を聞かせてください。
Posted by: satoshi | 2005.05.02 at 22:07