ブログのあるのは良い知らせ
2005.04.25
普段はめったに無いのだが、先週は、偶然にも学校関係者と会う機会が二回もあった。一つ目はある分野の先端の研究をしている教授とのミーティングで、もう一つは留学生支援NPO事務局での留学生との会合である。
どちらのケースでも感じたのは、「大学教授をいつかやって見たい」という思いである。前々から少しは感じていたのだが、やはり学校関係者と触れると、大学の持つ独特の雰囲気と環境がうらやましくなる。
特に、教授の方は、いかにも私のあこがれる雰囲気をかもし出す人で、何故かバックパックを担いだまま、自分の研究を自慢げに話してくれた。確かに最先端の研究で目を見張る部分もあるのだが、実際に商品に使おうとすると、まだまだ足りない部分がある。しかし、私から見て「一番おいしいところ」を持って行ける立場にあるのが少しうらやましい。まだ少し早いが、ソフトウェアの開発の現役を引退した後は、学校に行って学生たちと最新のテクノロジーを使ったプロトタイプ作りに励むのも悪くないと思う。
ちなみに、写真はNPOの事務局での座談会の様子(プライバシー保護のために、Photoshop で加工済み)。画面の左奥で腕を組んで偉そうに話しているのが私。色々と話したのだが、一番面白かったのが、「ブログの将来」に関するブレスト。コミュニケーションの一つの方法として市民権を得つつあるブログだが、まだまだ進歩させる余地はありそうだ。試しに、「留学中にご両親に定期的に手紙を書くのも大変だろうから、ブログで済ませれば?」と言ってみると、なかなか良い反応が返ってきた。自分の消息を知らせるために両親にいちいち手紙を書くのは面倒だったり、恥ずかしかったりしても、ブログなら気楽にできる。
確かに、私もブログを利用して両親や知人にそれとなく私の日々を報告しているし、知人のブログを読んで、「元気そうだな」とか「悩みがあるのかな」と思ったりしている。つい先日も、知人の肉親の訃報をブログで知り、コメント欄で「お悔やみ」の言葉を伝えたばかりだ。すごい時代になったものだ。留学生たちの両親にとっても、「便りの無いのは良い知らせ」というあいまいなものより、「ブログのあるのは良い知らせ」の方がずっと安心できるはずだ。
先日はお忙しいところ、我々のためにお時間を割いていただき、誠にありがとうございました。
ブログを利用した、プライバシー的に安全、かつ利用価値の高いソーシャル・コミュニケーションのあり方について、我々の協会サイトでも研究をしてみたいと思います。
ブログが世界中の日本人留学生達、さらにそのご両親などを支えあう柱になる可能性を感じました。
Posted by: NPO協会代表です | 2005.04.26 at 02:40
土曜日はお越しいただき、本当にありがとうございました。
中島さんにお会いできる、ということでかなり全員緊張していたのですが、わかりやすく説明していただき、普段はきけないような裏話もきけて、とても楽しかったです。
お勧めいただいた本を、さっそく借りてきたので呼んでみようと思います。
本当にありがとうございました。
Posted by: aco | 2005.04.27 at 09:18
コメントありがとうございます。お勧めした本ですが、
英語版のタイトルは "The Innovator's Dilemma" ですが、
日本語版は、"イノベーションのジレンマ"です。
イノベーションそのものにはジレンマは無いので、日本語の題名は少し変だと思うのですが、タイトルにイノベーターというあまりなじみの無い言葉は使いたくなかった出版社の気持ちもわからなくもないですね。
Posted by: satoshi | 2005.04.27 at 09:34