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ビル・ゲイツの面接試験-14個金貨問題

050616_023959  先日の「宿題の解答編」で「この問題にある工夫をすると14個の金貨の中からでも偽造品を見つけられる」と述べたが、その答えは「本物だと分かっている金貨を一つ追加する」である。

 つまり、新しい問題は、

[第四問]ここに本物だと判明している1個の金貨と、偽造品が一つだけ混ざっている14個の金貨があます。混ざっている偽造品は、本物の金貨よりわずかに重さが違う(重いのか軽いのかは不明)ことだけが分かっています。天秤を3回だけ使って偽造品を見つけ出したいのですが、どうしたら良いでしょう。 

となる。この問題の面白い所は、答えの可能性(14x2=28)が、天秤の3回の使用で場合分けできる組み合わせの数(3の3乗=27)より大きいことである。数学が得意な人は、それにも関わらずなぜ解けてしまうのかの解析までしてみると良いだろう。

 ちなみに、このシリーズ(いつのまにかシリーズ化してしまっている!)の最初の問題(二つの長方形が重なっているかどうかを判定する問題)に、私が用意していた答えとは異なる解答(しかも、ちゃんとエレガントなもの)をよこしてきたエンジニアがいる。本人曰く、「昔から先生が用意している解法と異なる解法を見つけるのが好きだった」そうである。彼は、単に「シンプルでエレガントな解」を探すだけでは飽き足らず、「シンプルでエレガントで、かつユニーク解」を探し出して来たのである。

 「私も昔はそんな学生だったな」と懐かしく思い出しつつ、「最近、優等生的な答えだけ出して満足していないか?」と自問してしまった私であった。


「あなたにも出来るクローン実験」開始

050616_024501  以前に、「江戸時代から続くクローン技術」について書いて以来、「あなたにも出来るクローン実験キット」のようなものがあるか探してみたが見つからない。しかたがないので江戸時代から続くクローン技術の方を私の家でも試すことにした。…簡潔に言えば、ソメイヨシノを苗木から育てることにしたのだ。

 ソメイヨシノの苗木を近所の植木屋(nursery)では見つけることができなかったため、インターネットで Greenwood Nursery という所を見つけ出し、ネット通販で買う。

 それがやっと昨日届いたので、早起きして庭に植えることにした。根が乾かないようにきちんと梱包してあったとはいえ、すぐに植えてあげなければかわいそうだ。苗木はわずか70センチぐらいで、根っこは少しついているが、明らかに「挿し木」により作られた痕跡がある。

 「これが江戸時代に作られたたった一本のソメイヨシノから挿し木によるクローニングを繰り返して作られた、世界中にあるすべてのソメイヨシノと全く同じDNAを持った苗木か~」

と妙に感動をしながら大切に植える。まだ、うちの犬が誤ってぶつかっただけで簡単に折れてしまいそうなぐらい情けないが、これがいつかその下で花見が出来るぐらいに大きくなるのかと思うと楽しみである。

 ちなみに、人間のクローニングが実用化されてしまうのも時間の問題だが、どうなんだろう。最初は、事故で脳死状態になってしまった子供のクローニング、などと言った一見人道的に許されそうなケースから始まり、次第に、億万長者が自分のクローンを養子にするケース、クローンを臓器ドナーとして育てておくビジネス、有名なアスリーツのクローンを養子として販売するビジネス、まで発展してしまうのだろうか。SF小説のテーマや酒のさかなとしては最適だが、実際にやってしまうのにはどうも賛成できない。「今年のマスターズは、タイガー・ウッズのクローンが12人も出場!」なんて新聞の見出しは見たくない。


雨の日はライトセーバー

Starwars_unb 先日、雨上がりの日にレストランで食事をしながら外を見ていると、蛍光色に輝く傘を持って歩く人の姿が見えた。遠くから見るとまるでスターウォーズのライトセーバーだ。

 そう思った瞬間に、新しい商品企画が頭の中に出来上がっていた。傘の柄の部分を光るように改造し、「ライトセーバー傘」としてスターウォーズ・ファンに売るのだ。

 まずは商品のイメージをPhotoshopを使って合成しようと、グーグルで素材にできそうな傘の写真を探す。すると、なんともう似たような商品があるではないか。株式会社「三鈴」という町工場が、「かさホタル」(楽天リンク)という名で、既に実用新案登録までして商品化してしまっているのである。一歩遅かった!(ちなみに、コメントで指摘された人気商品の レイン・セーバーとは別商品らしい)。

 ただし、スター・ウォーズのブランドで「ライトセーバー傘」として売っているわけではないので、先にライセンスの話をルーカスとまとめてしまえば、下請け生産はしてもらえるだろう。全世界で売れば、結構大きなビジネスになるはずだ。

 ちなみに、広告を出す時のキャッチフレーズは、「雨の日はライトセーバー」が良いだろう。写真は、長靴を履いたダース・ベーダーとルーク・スカイウォーカーが雨の日に色違いの「ライトセーバー傘」を持って、ニューヨークの町を歩いているものを使うのだ。

 もし、このブログを読んで、本気でこの企画を元にビジネスを立ち上げようと思う人がいるなら大歓迎なので、どんどん進めて欲しい。アイデア料は請求しないので、仮生産に入ったところで何本かサンプルとして送ってくれればそれで十分だ。

【お願い】このページのページ・ビューが急増しています(1万ビューに達する勢い)。もし「はてな」などのソシアル・ブックマークをお使いの方でしたら、ぜひとも足跡代わりにブックマークをして行ってください。残されたブックマーク・コメントを読むのを結構楽しみにしていますので、よろしくお願いします。

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色で温度を知らせるインテリジェント蛇口

Kitchen 今日届いた日経エレクトロニクス(5月23日号)の特集は、「インビジブル・エレクトロニクス」。携帯電話やパソコンのように、「一人に一台」の時代の次には、「一人に数十~数百台」のエレクトロニクスデバイスの時代が来る、と言う話。

 そこに紹介されていた技術で一番感動したのが、水温を光の色で表示するインテリジェント蛇口。MIT の Media Loboratory が開発したキッチン向けのユーザー・インターフェイスの一つだと言う。

 早速、Googleで調べると、一発でMIT自身の発行している文献が見つかる。「The Kitchen as a Graphical User Interface 」というタイトルのエッセイである。やはり一度 Media Laboratory には見学に行かねばならない。

 ちなみに、このアイデアを応用して温度センサー付き風呂桶を作るのはどうだろう。間違ってものすごく熱いお湯に飛び込んで後悔した経験は、誰しもが持っている。そんな事故を避けるために色で警告するのだ。熱すぎる風呂だと、風呂桶全体が真っ赤に、冷たすぎる風呂だと風呂桶全体が真っ青になるのだ。「そんなのは、温度計を入れておけば良い」と考えるのは違う。風呂桶そのものが色で教えてくれるところに大きな価値があるのだ。

 と、勝手にもりあがったが、実際には、風呂桶の内壁に貼り付けておける温度センサーの方が実質的だろう。温度は数字ではなく色が良いので、NASAが開発した素材をそのまま使えるかもしれない。考えて見たら、もうそんな商品は東急ハンズあたりには売っているかもしれない。やっぱり発明は難しい…

 ちなみに、この手の新しい形のユーザー・インターフェイスの商品を実際に作ってしまっている会社を知っている。Ambient Device という会社で、私もここの商品を一つだけ買ったことがある。Ambient Orb という観賞用の電気スタンドで、その日のダウ・ジョーンズ(株式市場の指数)が上昇した日は青、下降した日は赤、と色が変わるのだ。「枯れた技術」であるポケベル(Pager)のネットワークを使って信号を送ってくるのだ。まだ試したことは無いが、インターネット上のサーバーから自分の Orb に向けて特定の信号を送って色をコントロールすることが可能だそうだ。例えば、「自分のブログにコメントが入ると返事をするまでピンクになる」とか出来てしまうのである。

[追記]しげふみさんという方にコメントをいただいて判明したのですが、この温度を色で知らせてくれる蛇口、inax が既にルミナスサーモという名前で商品化をしていたようです。


元MSエンジニア、ついにマックを買う

050614_005929 つい先日、「私がWindows95に書いたコードは40年間も使われ続けるのだろうか?」とセンチなことを言ったばかりの舌の根も乾かないうちに、こんなことを言うのも気が引けるが、ついに Mac mini を買ってしまった。妻が主に使っていたキッチン・パソコンが壊れてしまったので、それの代わりである。

 今まで、パソコンを買う段階で Windows パソコンにしようか、Mac にしようか悩んだことはなかった。マイクロソフトで働いていた時は当然だが、その後も、常に、疑問の余地無く「Windows パソコンが良いに決まって」いたのである。

 しかし、今回の買い替えに際しては、初めて「Windows パソコンでも Mac でもどちらでも良く」思えたのである。理由を自分なりにまとめてみた。

1.キッチン・パソコンの主な役割はインターネット、メール、音楽、写真である。
2.パソコンの購入後にアプリケーションをインストールすることはまず無い。
3.周辺機器はプリンターしか使わない。
4.そんなパソコンのOSははっきり言って「ちゃんと動けさえすれば何でもOK」。

 以前にも書いたことがあるが、パソコンがここまでコモディティ化してしまうと、オペレーティング・システムとかCPUとかは、ちゃんと動けさえすれば「何でもOK」になってしまうのである。そうなると、家電と同じく、消費者は値段とかデザインだけで決めるようになる。

 そんな見方で、世の中にあるパソコンをすべて横に並べて考えた結果、「静かで、小さくて、かわいい」 Mac Mini が我が家のキッチンには一番合っているように思えたのだ。実際にキッチンのデスクにセットアップすると、場所も取らないし見栄えもとっても良い。使い勝手も Windows と大差ないので、妻もすぐ使えるようになった。

 しかし、私にはなぜ Sony が出井さんの時代に Apple を買収しなかったかが理解できない。あの時期に、なまじ Vaio パソコンや Clie がそれなりに成功してしまったのが良くなかったのだろうか?今の Sony に必要なのは、パソコン・AV機器・インターネットの3つをうまく融合させる戦略しか無いと私は思っているが、キーとなるパソコンのOSをマイクロソフトに握られている限り主導権は取れない。

 今からでも遅くないので、Apple を買収し、「Mac ユーザーには Sony のAV機器」、「Sony ファンには Mac」という徹底的な囲い込みブランド戦略に出て欲しい。iTune をソニーのデジタル・コンテンツ戦略の中心に置き、音楽だけでなく映画、ミュージック・ビデオ、カラオケなどの配信も始めるのである。Mac が Sony 製のAV機器とインターネットとの間を繋ぐゲートウェイとなり、Sony製のフラットTVがメディア・センターとなる、というシナリオである。


ゴブリンのささやき

Bino_01  最近、私の家に隣接する緑地帯(green belt)に立ち枯れしている木に、鳥が巣を作った。親鳥が足しげくえさを運んでいる姿が見えるし、「ビー、ビー」というあまり可愛くない小鳥の声も聞こえる。

 バード・ウォッチングは趣味ではないが(詳しくは、「日本野鳥の会との遭遇事件」参照)、せっかくの機会なので観察してみようと双眼鏡(Binoculars)を探すが見つからない。なぜ、私の家ではしょっちゅうものがなくなるのだろう。「ものがなくなるのは夜にゴブリンが家を歩き回ってイタズラをするせいだ」という伝説がヨーロッパのどこかの国にはあるそうだが、私の家にもいるに違いない。

 しかたがないので、双眼鏡を買いに行くことにする。日曜日なので、家族で Calfornia Pizza Kitchen でピザを食べ、友達と待ち合わせている息子を映画館に落とし、妻と Bellevue Square (ショッピング・モール)に行く。双眼鏡はアウトドア・スポーツ店で買うつもりだったが、ピザ屋から近い Bellevue Square に先に寄ることにしたのである。

 Bellevue Square で最初に入ったのが、Brookstone。「Perfect Innovative Gift Idea 」というキャッチ・フレーズの通り、「物欲オヤジ」狙いの発明品ばかりならべた店だ。日本の「王様のアイデア」をすこし高級にしたような店だ。特に買いたいものがあったわけではないが、新製品のチェックはしておかなければならない。

 店に入る前に、自分に釘を刺す意味でも妻に言う。「ここに双眼鏡があるかもしれないけど、Brookstone で買うのは馬鹿だよね。スポーツ店よりずっと高いだろうから」。店に入ると、案の定「双眼鏡コーナー」が最初に目に付く。「いちおうチェックするだけ」と近づくと、確かに値段が高い。一番安いものでも50ドル(5000円)する。「やっぱり高いね」といいながら手にとって感触を試す。すると、妻が一つの双眼鏡を指差し、「ね、これって何?デジカメなの?」と言う。「違うよ、ここは『双眼鏡コーナーだよ』」と答えつつ、指の先を見ると、「10x25 Digital Camera Binoculars」と書いてある。説明書を読むと、確かに10倍の光学ズームデジカメ機能付きの双眼鏡である。

 その時に私の頭の中に悪魔のささやきが聞こえる。「ブログの写真用に使えるじゃん♪」その瞬間に、「Brookstone で双眼鏡を買うような馬鹿なマネはしない」という私の固い意志は、レーザー光線を浴びたかき氷のように一瞬にして溶けて蒸発してしまう。そして、数分後には、ショッピングを楽しむ妻をベンチに座って待ちながら、買ったばかりの「デジカメ双眼鏡」を、さっそく箱から出して遠くの看板が読めるかチェックしている私の姿があった。

 しかし、ここで気がついた。10倍光学ズームは確かにすぐれものだが、手ブレが激しいのである。双眼鏡として使っていても酔いそうなのに、デジカメとして使ったらブレまくった写真しか取れないはずだ。そこで先ほどの悪魔が再びささやく。「三脚が必要だね♪」。結局、Bellevue Square からの帰りにカメラ・ショップに立ち寄ることになってしまった。

 家に帰って、さっそく三脚に双眼鏡をセットして、例の鳥の巣を観察する。とても良く見える。双眼鏡を三脚付きで使ったのは初めてだが、鳥などをゆっくり観察するにはとても快適だ。これが「バード・ウォッチングか」と感動する(何日続くか分からないが)。

 早速、何枚か写真を撮り、パソコンと繋いでみる。ケーブルがキチンと入っていなかったり、ドライバーのインストールに失敗したり、と少し手間取ってしまったが、何とか画像を取り込むことができた。思ったよりは画像は良くないが、「にわかシアトル野鳥の会」のメンバーの初作品としては悪くない。しかし、本格的に野鳥のきれいな写真を撮るのであれば、ズームレンズつきの一眼レフ・デジカメでも買わなければだめなのだろう。

 ああ、また耳の中に悪魔のささやきが聞こえる。

 「三脚はそのまま使えるんだし、ズームレンズつきの一眼レフ・デジカメ、買っちゃえ♪」

 ひょっとしたら、この声の主の正体って私の家に住むゴブリンなのかも知れない。いや、絶対そうだ。きっと、Brookstone とかカメラ屋からリベートをもらっているのだろう。そもそも家にあったはずの双眼鏡を隠したのもあいつに違いない。絶対そうだ。悪いのは私じゃない、私は「物欲オヤジ」なんかじゃない…


アーキテクトという職種

Akasaka 私の父親が40年前に設計した建物が、このたび解体されることになった。自分が設計した建物が、40年もの時を経てその役目を終えて解体される時の気持ちはどんなものなんだろう。

 建築家(アーキテクト)の父は、私も建築の道を選ぶことを少しは期待していたとは思うのだが、高校時代に「元祖パソコン少年」としてソフトウェア・エンジニアの道にハマり切ってしまい、その道に突っ走ってしまった私である。

 今度は私の息子が大学に進む番だが、数学が得意にも関わらず「ビジネス」を勉強するという。少し裏切られたような気もするが、何よりも本人が一番したいことをするのが良いのだろう。私が大学進学のときに、ソフトウェアがあれほど好きだったのにも関わらず父に気を使って建築学部に進学していたら、きっと後悔していたと思う。そんな私を暖かく見守ってくれた父に恩返しをする一番の方法は、同じことを息子達にしてやることではないだろうか。

 ちなみに、私のマイクロソフトでのタイトルは Software Architect、今も CEO 兼 Chief Software Architect である(Chief Prototype Officer と呼ぶ人もいるが^^)。ソフトウェアの世界での Architect (アーキテクト)の役割は、文字通り「設計図を引く」ことにある。きちんとした設計図があってこそ、良いソフトウェアが出来るのであり、そこを間違えてしまうと、開発コストやスケジュールに影響が出るだけでなく、期待した性能がでなかったり、スケーラビリティが悪かったり、と悲惨なことになってしまう。それほど重要な役割を果たすアーキテクトの仕事が私はたまらなく好きだ。何も無い段階から知恵と知識と勇気と想像力をふんだんに働かせて形あるものを作りあげて行く過程が、そしてそれが自分の思うとおりの形に仕上がってきた時の感動が、たまらなく好きだ。

 業界も業種も全く違う道に進んだ私が、気がついてみたら、父と同じアーキテクトという職種を私は選んでいたわけだ。不思議なめぐりあわせだ。

 ちなみに、私の書いたプログラムは40年間も使われ続けるのだろうか?Windows XP には、まだ私が Windows95 で書いたコードが沢山残っている。当然、Longhorn においてもそうだろう。つまり、少なくとも後10年、トータルで20年間は使われることになるわけだ。しかし、40年は難しいだろう。2035年になっても、まだ Windows が今の形を継承したまま存在するとしたらそれはそれで不気味だ。その時までには、Windows みたいな形のOSとは全く違う形のソフトウェア・プラットフォームが出来ていて欲しい。そして、「どっちにしろ『何か新しいもの』が Windows と入れ替わるなら、それも作ってみたい」と思う私は思いっきり欲張りかもしれない。


ビル・ゲイツの面接試験-宿題の解答

040920_115535_1 先日、宿題に出しておいた金貨クイズ、今回は計4名が正しい答えを送ってきた。予想に反して、そのどれもが私が用意していた答えと異なるものであった。予想外だったもので、検証に手間取ってしまったが、どれも正しく偽造品を見つけることの出来る手順であった。

[模範解答]
 まず考えやすくするために、中間ゴールとして、2回天秤を使ったところで、後1回で偽金貨が分かる状態にまで持って行くことにする。その状態には、

(a)2つの金貨のうちどちらかが偽造品だ判明している状態、
(b)3つの金貨に偽造品が含まれていることが判明しており、かつ、すくなくともそのうち2つが偽造品だった場合に本物より重い(もしくは軽い)のが分かっている状態、

の2通りがある。(a)の場合には、片方の金貨を本物の金貨と比べて見れば良いし、(b)の場合にはそのうち偽造品だった場合に本物より重いのか軽いのかが分かっている二個の金貨の重さを比べれば良い。

 まず金貨を4個ずつ天秤に乗せて比べる(1回目)。このとき、左の皿に置いたコインを【ABCD】、右の皿に置いたコインを【EFGH】、残りの5つを【VWXYZ】と呼ぶ。

1.釣り合った場合、【VWXYZ】の中に偽造品があることが判明。
 【VWX】と【ABC】を比べる(2回目)
 1-1.【VWX】が重い場合、【VWX】の中に重い偽造品があることが判明 (b)
 1-2.【VWX】が軽い場合、【VWX】の中に軽い偽造品があることが判明 (b)
 1-3.釣り合った場合、【YZ】の中に偽造品があることが判明 (a)

2.【ABCD】が重い場合、【VWXYZ】の中に偽造品がないこと、【ABCD】の中に偽造品がある場合には重い偽造品、【EFGH】の中に偽造品がある場合には軽い偽造品であることが判明。
 【ABCEF】と【VWXYZ】を比べる(2回目)
 1-1.【ABCEF】が重い場合、【ABC】の中に重い偽造品があることが判明 (b)
 1-2.【ABCEF】が軽い場合、【EF】の中に軽い偽造品があることが判明 (a)
 1-3.釣り合った場合、【D】もしくは【GH】に偽造品があることが判明 (b)

3.【ABCD】が軽い場合は、2と全く同じ操作で良いので省略(「重い」と「軽い」を入れ替えて考えれば良い)。

 この問題につまずく人はたいてい、既に本物だと判明した金貨をリファレンスとして使えるということに気がつかないために苦労するようだ。特に、ステップ2に至った段階で、「せっかく13個から8個に絞ることが出来たのだから」と、【VWXYZ】を頭の中から除いて考えてしまうようだ。

 ちなみに、模範解等を考えているうちに、この問題にある工夫をすると、14個の金貨の中からでも偽造品を見つけられることが判明した。さて、その「ある工夫」とは何だか分かる人はいるだろうか?


ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン 予約注文開始

Ffviiac テクノロジーの記事ばかり書いていて、このブログがだんだん仕事のようになって来てしまった。そこで、ひさびさにやわらかい話題。

 遂に待ちに待った「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」の予約受付が始まった。発売日は9月14日だそうだ。「ACの発売までには FFVII を終わらせる」と一年前に宣言したのに、まだ disk1 の途中だ。今どき FFVII をやる人も少ないだろうなと思いつつ、ポツポツとすすめてきたが、途中で DQVIII は発売されるし(それも未完)、FFXI 廃人にはなりかかるし(でもまだレベル28)、そもそもゲームをやれる絶対時間が少ない(「ゲームをするのも仕事だ」と言っても家族には信じてもらえない)。どう考えても9月14日までには終わりそうにない。なんとなく、FFVII を終わらせないまま、ACを見ることになりそうなやな予感がする…


『恋はブックマーク』-ブックマーク・コメントはシャイな日本人向け?

Misaki[プロローグ]
A子「ねえ、今度営業部に配属になった田中くんってイケてると思わない?」
B子「え、あなたもブックマークしてたの?彼は私が先にブックマークしたんだから手を出しちゃ駄目よ!」

[本編]
 このブログを始める前は、英語でブログを書いていたのだが、英語圏の読者はものすごく気楽にコメントを書いて来るので驚いた。それと比較すると、日本の読者がコメントを残すことはとてもまれである。エレベーターに乗り合わせ時に、「5月なのにまだ雨だね~」だとか「かっこいいTシャツですね」などと初対面の人に平気で話しかけてくるアメリカ人と、じっと黙っている(=知らない人に突然話しかけてはいけない)日本人の普段の行動の違いを見ればうなずける。

 「そんなシャイな日本人には、トラック・バックが向いている」という話をどこかで聞いたことがある。しかし、「読みましたよ」という足跡を残すだけのために自分のブログにわざわざ新しく記事をおこしてトラック・バックするというのも面倒な話だし、そんなことをしていると自分のブログが「ブログ読書日記」になってしまう(そんな人は、ブックマーク・コメントで『ノ』と手をあげてください)。トラックバックやコメントに変わる、何かもっと自然に足跡を残せるような仕組みを見つけなければいけない。

 そう考えていた矢先に、はてなの伊藤直也氏の今日のブログを読んでハタと気が付いた。はてなのブックマーク・コメントがまさにその役目を果たしているのだ。指摘されるまで自分でも気が付かなかったが、伊藤氏と同じく、私自身も自分の記事のブックマークにつけられた一行コメントは楽しく読んでいるのである。

 例えば、私のブログで一番はてなブックマークの多いのは「日本語とオブジェクト指向」の記事であるが(現時点で132個のブックマーク)、ブログ記事そのもののコメント欄への書き込みは少ないが、「ブックマーク・コメント」という間接的な手法でコメントが沢山寄せられているのである。例を挙げると、以下のようなものである。

『なるほど。IT用語として小難しく考えず文法用語として「Object=目的語」という見方をすれば簡潔だ。』
『恋もオブジェクト指向。』
『分かりやすく面白い。限定されることは不自由ではないというのは安部公房。』
『なっとく~』
『まあ楽しい話題ではあるが、まずはオブジェクト指向がなぜ重要かを哲学抜きで語らないとこの国はやばい。』
『アイルランド語はVSO。つーか「ダブルクリック」という作業がすでに「動詞」だと思う。』
『日本語は情報を先に選ばせることにより選択の幅を狭くして動詞を類推することが容易→オブジェクト指向的。』
『ふむー、ふむー、ふむー』
『視点が変わっていて新鮮でした。』
『これがはてなブックマークで多数ブックマークされているのは理解できる』
『なるほど。てことは戸田奈津子はオブジェクト指向型字幕翻訳家だったのか!』

 ブックマーク・コメントを通して多くの人たちに楽しんでもらえると分かると、書いている方としてもはげみになる。『恋もオブジェクト指向。』とか、『ふむー、ふむー、ふむー』なんてコメントは、何が言いたいのか本人しか分からないところがまた良くて、想像を膨らまして楽しんでしまう。こんなコメントは決してブログのコメント欄には書き込んでもらえない。

 そう考えて見ると、「はてなブックマーク」に代表されるソシアル・ブックマークという仕組みは、エレベーターにたまたま乗り合わせた知らない人に話しかける習慣がない日本人にはピッタリの仕組みなのかも知れない。「あ、かっこいいTシャツだな」という素直な気持ちを、本人の目の前で口にださずに、さりげなく相手に伝えられるのだ。前に「ブログの楽しみは、ゆる~い人と人の繋がり」と書いたことがあるが、ブックマーク・コメントはまさにそれにぴったりの仕組みだ。

 そこで一つ実験をしてみようと思う。ソシアル・ブックマークのユーザーの方で、この記事を読んだ方は、ここで書かれている私の意見に賛成であれ反対であれ、一言コメントをそえてブックマークしていただきたい。『俺もそう思う』という賛成意見でも、『くだらないこと言ってんじゃない』という反対意見でも良いし、『ふむー、ふむー、ふむー』みたいなものでも、単に『ノ』でも結構である。ここで、ブックマーク・コメントをつけるように明示的にお願いし、「私が楽しんで読みます」と宣言することにより、どのくらいの比率でコメントが付いてくるものか、そのわずか一行コメントを通してどんなコミュニケーションが生まれるかを試して見たいのだ。私が「読みます」と宣言することにより、コメントを付ける人が期待した通り増えるのか、逆に減ってしまうのかにも興味がある。

 ちなみに、この記事のタイトル『恋はブックマーク』は、ソシアル・ブックマークがもう少し広まった時点で、フジテレビあたりにそんな題名のトレンディ・ドラマを作ってもらいたいな、という思いを込めて付けた。主人公は結婚願望の旺盛なOLたちで、かっこいい男を見るたびに、『ブックマークしちゃう』という恋愛ドラマである。

A子「ねえ、今度営業部に配属になった田中くんってイケてると思わない?」
B子「え、あなたもブックマークしてたの?彼は私が先にブックマークしたんだから手を出しちゃ駄目よ!」
A子「いいじゃないのかぶったって。たががブックマークなんだから。だいたい、B子のブックマーク・リスト、長すぎるからかぶるのよ。経理の鈴木君でしょ、総務の高橋君でしょ、…」
B子「いいの、まだ私は22なんだから。今のうちに男をたくさんブックマークしておいて、その中から誰にリーチをかけるか選ぶの。」

[P.S.はてなの伊藤直也さんに提案]
 かっこいい男性やすてきな女性に『目をつける』ことをこれからは『ブックマークする』と言い換えるのをはやらせませんか?特に、ブックマークしたことを本人やまわりの教えてしまうことを、『ソシアル・ブックマークする』と呼ぶのです。ソシアル・ブックマークの認知度をあげるのにも役に立つし、はてなブックマークの宣伝にもなると思いますが、いかがでしょう。

[ブックマーク速報]
さっそく、沢山のブックマーク・コメントをいただいた。最初ははてなブックマークしか見ていなかったが、del.icio.us ブックマークにもコメントが入り始めたので、そちらもリストする。

del.icio.us ブックマーク
かっこいい男を見るたびに、『ブックマークしちゃう』という恋愛ドラマ
del.icio.usだとURLピッタリ一致しないと探せないからなかなかわからないのよね。
del.icio.usも見てるんだろうか?
むりやり共有物vs私有物の話題に展開するのもオモシロそうだな
del.icio.usがんばれ。
ノ 実験
これからはコメントを精力的につけようと思った。
del.icio.usで近傍を探せればなおよいなと
『恋はブックマーク』-ブックマーク・コメントはシャイな日本人向け?
ブックマークコメントは、言わば独り言。著者に対して面と向かって言わないので、絶対に反論がこない。それがいいのかもね。

はてなブックマーク
『おもしろかった。』
『ちんディエンス関連(恥ずかしいふうに略したッ) コメント欄考、自分の領域、あいての領域、あとキモさ』
『『恋はブックマーク』『恋もオブジェクト指向。』』
『ノ確かに敷居は低いと思う。ブックマークは自分の領域に近い。』
『「沢山のブックマーク・コメントをいただいています。」って見られてると思うとちょっと恥ずかしいです。』
『ということなので.ブックマークは自分で管理可能なので,所有の概念もからみそうな気もする.』
『C子「とりあえず私もブックマークしとこ♪」』
『他人のBlogにコメントするのに比べSBMコメントは「ここは自分の場所」的感覚があって気軽なんじゃないかと。』
『最近ぶを使い始めた僕は激同。』
『むりやり共有物vs私有物の話題に展開するのもオモシロそうだな』
『ソシアルブックマークってこういうことか』
『日常生活で「ブックマーク」なんて恥ずかしくて言えない。』 
『確かに。』
『なんか提案された(笑) イケてると思ったらブックマークしちゃったとか言うのかあ、ちょっと恥ずかしいな! w』 (伊藤直也さんご本人です^^)
『実際に使ってます!でも、見てるというのが前提だよなこの遊びは』
『ノ』
『☆☆☆☆運命的なブックマークをしたい』
『多少は他人の目を意識するが、基本的にはURIに対する自分用のコメントとして使っている。説明や感想など。』
『トラックバックとかコメントとかメールとかって敷居が高いからブックマークでひとこと、「あなたの恋をブッ』
『私は後で検索する備考欄としてKeepしたい。Bookmarkされたことを管理者に伝える仕組みが必要。SNS臭ささもある』
『ブックマーク許否の権利もいるんじゃない?』
『超間接コメントで日本人らしく奥ゆかしく』
『べつに"恋"に限定しないでもいいかも。同性でもブックマークしたい人とかいるしね!』
『なるほど~ こういう風に噛み砕かれると分かりやすいなぁ・・』
『成る程ね~。こうなるとコメントの文章を工夫して読ませる努力が必要かも』
『返事が付かないコメントは気軽。でも読んでもらいたいというアンビバレントな感情も満足っつうか。』
『恋のブックマークをXX usersとか視覚化したら人気がわかるとか。例えばmixiとかで。』
『ノ』
『文章化するほどではないけど、表現したいときというときはあったりしますので、そういうときには便利です。』
『ブックマークサイトは沢山ありますが、その全てを見て廻るのは大変なのでは?リファラが残ればいいのか?』
『ヽ 考え方は分かるけど、自分の場合はコメントは検索用なのであまり使わないです。』
『名目上は自分用のコメントだから覚悟が要らない』
『ヽ(´ー`)ノ 言われてみれば。逆にコメント欄がストレートに荒れがちなのは、それ自体意思表示だからか?』
『ブックマークコメントの「緩さ」をwebシステム構築にとり入れたコミュニティサイトを作れないか……な?』
『「本人の目の前で口にださずにさりげなく相手に伝えられる」と。うまいね。ノ』
『かっこいい男を見るたびに、『ブックマークしちゃう』という恋愛ドラマ』
『さりげないブックマークという行為がいいのかもしれない』
『はてなほのかの件ですね。→ http://b.hatena.ne.jp/entry/201262
『なんとなく感じてたブックマークの面白さ。つまりこういうことだね。ノ』
『ノ納得。blogより入りやすい。コメントが長いときはblogにしたいときもあり。』
『ブクマしまつ。』
『ブックマークします』
『ノ 知らない人のブログにトラックバックやコメントすること思えばブックマークってほんと気が楽です。』
『なるほどなぁ。でもSBMが乱立すると厳しそう。まーそんときはSBMまとめサイト的なのが出来るかな(笑)』
『ソーシャルブックマークのコメントって、さらっと呟く独り言って感じなのかな。』
『僕のブックマークのタイトルとかぶってる。』
『自分を含めてブックマークしか利用しないスタイルって案外多いかも』
『誰かの世界に土足で入り込むんじゃなくて自分の世界にとどめておけそう、でも繋がってるって感じがいい?』
『個人的な覚書がゆるやかなつながりを持つという一面』
『日本人は話し掛けるより日記に書く。「5月なのにまだ雨だよ」だとか「かっこいいTシャツを見た」とか。』
『SBMのブックマーク数を稼ぐ方法』
『俺はそういう運用はしないなあ。ブックマークは出来るだけ「高価値情報の場」としておきたい。』
『そういう一面もあるとは思う。でもここはその人本人にではなく、第三者的なコメントしてるところかなぁ。』
『70 users』
『最近ブックマークしか見ていない理由が分かった気がします。』
『なにこのコメント率』
『イイ。』
『「『ノ』は手を上げている人の腕の部分だそうです。」へえボタン。』
『これがSEOじゃなくてなんとかなんとか最適化?自分のブックマーク見直してきまーす』
『ふむ。私も楽しんで書いてます。』
『関係ないけど画像がこわい。』
『そんなお前にブックマークだぜ!』
『ゆるコミュ志向、というのはこういうことか、と。それより僕もかわいい子を沢山ブックマークしたぁい!』
『コメントやTrackBackは相手の領地だけどブックマークのコメント欄は自分の場所だから書きやすい感じ』
『そんなドラマ…いらねぇ…!絶対イラネ!』
『ノ 画像は会社で見てるとき、あせってスクロールして隠しちゃいました。』
『SBM、日本人のコミュニケイションの間合い。/ブックマークは1個?1枚? どうなんでしょう。』
『コメントを楽しんで読むなんて公言されたら書きにくくなるかと思えば、そうでもないかも』
『ふむー、ふむー、ふむーみたいなもの。』
『ソーシャルブックマークが日本人向きっていうのがすごく共感できました.』
『ウホッ!いいエントリー…』
『「ブックマークする。」栞するとは言わないもんなぁ。』
『「押しかけゲストブロガー」と関連事項かも。』
『はてなブックマーク設定に15分もかかった。』
『SNSも同じで、日本人はこたつでミカンを食べながら談笑するぐらいのレベルが好き。大勢を目の前にするともう』
『なるほど。ブックマークでコミュニケーションできるとは思わなんだ。。座布団1枚!』
『「ブックマークする」が流行語になるのも近いようです。』
『SBMを始めなかったら、こういうブログにはたどり着けなかったです。』
『本質を突いてる。鋭い』
『コメント付けるの面倒臭い』
『ここを呼んではてなブックマークを初めてみるっ』
『なーるほど。流行らせましょう。とりあえず私もSatoshiさんブックマークしちゃお♪』
『このサイトが全ての始まり…(はてなぶくまを始めてみた。』