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パンパカパーン、今週の経営スタイルは、「すごい会議」から

050710_193720  昨日は宴会で遅く帰ったにも関わらず、またも超早起き。シアトルとメールのやり取りをしながら、週末に買っておいた本に目を通す。

 そのうちの一つが「すごい会議」、100ページ強で軽い読み物スタイルで書いてあるのであっという間に読める。筆者(大橋善太郎氏)のシリコンバレーでの起業体験を元にしているので、そこも楽しめる(欲を言えばそこの部分をもう少し突っ込んでエンタテイメント性を高くして欲しかった)。

 書いてある内容はすごくストレートで納得できる。どうやって社員のやる気を出させ、フォーカスさせ、プロジェクトをマネージし、ビジネスを成功させるか、という経営ノウハウを分かりやすく書いてある。

 特に、「どうやって人を動かすか、やる気にさせるか」という部分が5年も会社を経営しながら相変わらず不得意な私にはとても参考になるのだが、「じゃあ、明日からこの本の言う通りに実行しよう」としても中々うまく行かないのが難点である。外部からコンサルタントを入れてシステマチックにコーチングを行うのと、何事も思いつきですぐ実行するが長続きしない社長(=私)が行うのでは効果が全然違うのは目に見えている。

 私のようなタイプの人を上司に持った経験のある人なら分かってもらえると思うが、トップがこの手の本を読むたびに、「経営スタイル」をころころ変えてしまうと、下にとってはものすごく迷惑なのだ。毎週月曜日の朝に会社の幹部を招集し、『パンパカパーン、今週の経営スタイルは、…』とやる社長の下で働くことを想像して欲しい。そうは言っても、中々良いことが書いてある本なので、まずは自分の中で消化してから、良く考えて慎重に応用して行かねばならない(と、自分に言い聞かせている^^;)。

 ここまで書いて気がついたが、この本の真の狙いは「マネージメント・コーチ」の必要性を私のような経営者に訴えかけることにあるのかも知れない。『パンパカパーン、今週の経営スタイルは、…』とやることがどのくらい社員に迷惑かを体験を通して認識している私のような社長に、コンサルティングの手の内をさらけ出しながら、「でも、やはりこの手の変革は外部からコンサルタントを雇ってやる方が良いですよ」と訴えかけているようにも感じられる。ううむ、大橋善太郎氏は、なかなかやり手のマーケッターでもあるようだ。

Comments

Jun

「すごい会議」つられて読みました。感激しました。
是非とも実践してみたいです。まずは小さなことからこつこつと始めてみよっと。

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