丸山さん、mF247 Mix ってどうでしょう?
2005.09.23
最近、とても興味があるのが、ブログだとかソシアルブックマークとかのネットカルチャーを利用したバイラルマーケティング。何かすぐ目の前に宝物があるような気がして仕方がない。面白そうな商品やサービスを見つけると、それをネタにユニークな宣伝方法を考えたりすると楽しい。
ちょうど、丸山茂雄氏の昨日のブログに、「最近は、『どうやってmF247の存在を宣伝するのか?』に関心が移って来ています。」という記述があったので、今日はそれをネタに、一人ブレストをしてみる。
mF247 のユニークな点は、まだ「作品」として認められていない音楽データそのものを単なる「情報」と位置づけ、無料でユーザーに聞いてもらうことにより認知度を上げる、という今までの音楽レーベルとは全く違うアプローチにある。
それならば、この「無料で聞いてもらってもかまわない」という特徴を最大限に生かして、音楽ファンに独自のアルバムを作ってもらい、Podcast などの形で配信してもらう、というのはどうだろうか?題して 「mF247 Mix」 だ。
mF247 のサイトに行くと、音楽ファンは単にアーティスト達の曲が無料で聞けるだけでなく、自分の気に入った曲を集めて、オリジナルのアルバムが作れてしまうのだ。それを自分のブログから公開しても良いし、Podcast の仕組みを使って配信することもできるのだ。iTune Music Store の iMix と一見似ているが、iMix は単なるプレイリストに過ぎず他のユーザーはリスト内の曲をすべて購入しなければ聞くこともできないのに対して、mF247 Mix の場合はそのまま全曲無料で聞けてしまうのだ。
こうすることにより、mF247 のファンが作ったアルバムを聞いた人が新たなファンとなり、あっという間に mF247 の認知度が上がる、という作戦である。既存のレーベルは決して真似の出来ない戦略だし、人の話し声ばかりの Podcast に新風を吹き込む意味でも、iPod ユーザーの間で評判になることは確実だ。
ちなみに、私のアイデアが良いと思う人もそうでない人も、ぜひとも一度、丸山氏の「mF247を始めるにあたって」を読んでいただきたい。こうやってブログやブックマークを通じて mF247 のことを書く人が増えるだけでも、結構な宣伝になるはずだ。
mF247の「ynJ」っていうサービスがこれにあたるとおもいますよ。ポッドキャスト対応みたいですし。
Posted by: meganerock | 2005.09.24 at 01:11
「ynJ」って呼ぶんですか。大切なことは、それを作ったユーザーたちが自分のブログなど mF247 以外のところでそれを提供できる仕組みを作ってあげることですね。
Posted by: Satoshi | 2005.09.24 at 14:30
私は、結構CDは買う方なのですが、mF247にあまり関心がありません。レアな音源を探そうと思えば現状でも嫌というほど存在するし、その中から自分が気に入るものを探すのは、大変な労力です。そこで、比較的信頼できそうなネット上のshopなり、個人のHPなりから情報を得たりしています。ただし、これとて市販の音源探しの話です。
mF247では、作品として認められていない音源をターゲットにするわけですから、成果の出る確率は激減するわけで、それなら少なくとも形になっているものから探した方がまだましだろうと思うわけです。
mF247は、うまく宣伝すれば以前のバンドブームのような現象も再現できるかもしれないけれど、結局同じ運命を辿るような気がしています。
Posted by: 妾番長 | 2005.09.24 at 20:10
妾番長さん、コメントありがとうございます。私は少し異なる見方をしています。どのアーティストも最初は無名ですよね。現時点では、そんなアーティストの中から一握りのアーティストを選び出して我々の出会いを演出しているのが音楽レーベルです。それはそれで一つの形としてはもちろんありで否定するつもりもないのですが、私は丸山さんが提案している、もっと別の形での「アーティストと音楽ファンの出会い」に期待しています。これにより、アーティスト達にとっての敷居がものすごく低くなるし、ファン側としては、アーティストを選び出す段階から参加できる、という喜びがあります。
Posted by: Satoshi | 2005.09.24 at 21:04
オンラインで曲単位での音楽の販売が主流になると、アーティスト側も「捨て曲」でアルバムを埋めることが出来なくなりますよね。そもそも「アルバム」の概念もクラシックの組曲みたいになるのでしょうか?
プロモーションや販売戦術の都合で曲を量産しなければならなかったアーティスト達が量より質を求めるようになったら音楽ファンにとってはうれしいでしょうけど、「プロの音楽家」の定義ってこれからどうなるんでしょうか?
mF247 が、第一線をからちょっと離れて 自分の好きな音楽が出来るようになった人や、レコード会社(インディーズレーベル?)と契約するような売れ方ではないけど、しっかりとファンが付いていて 本人達も地道に仕事をしているような人たちが音楽を発表する場になって、名曲を捨て曲に埋めて一人勝ちしている大物が減って、その分のお金が音楽家の裾野を広げるのに役立つようになればいいですね。投げ銭機能なんかあっても良いかも。
Posted by: YamaPing | 2005.09.25 at 03:45