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「滝川クリステルジェネレータ」で遊んでみた

北米の年末商戦を制するのはアップル、任天堂、キャノンか

051126_121336  先週の金曜日(11月25日)は"Black Friday"と呼ばれる、全米で一年を通してもっとも小売業の売り上げが高い日(Blackは、黒字の黒から来ている)。クリスマス・プレゼントのショッピングがこの時期にピークを迎えるのに加え、ほとんどのお店が休みになるThankgiving Dayの次の日ということが原因である。

 しかし、ニュース番組によると、ここ2~3年はアマゾンを中心とするインターネット小売業の躍進が目覚しく、「クリスマス・ショッピングはネットで」という人が急増している。面白いことに、去年のネットショッピングのピークは、通常の小売のピークよりも三日遅い、週明けの月曜日だったそうである。その番組では、「今年からはThanksgiving明けの月曜日をCyber Mondayと呼ぼう」と呼びかけていたが、定着するかどうかは疑問である。

 呼び名はともかく、今週の月曜日(11月28日)におけるインターネットでのベストセラー・ランキングを見れば、今年のクリスマス商戦の勝者を大方予想することが可能だ、ということである。そこで、早速 Amazon.com のエレクトロニクス部門のベストセラー25品目を調べてみた(11月28日、午後3時)。

1. Apple 2GB iPod Nano White
2. Gamecube Mario Party 7
3. Canon Powershot SD200
4. Gameboy Advance SP - Pearl Blue
5. CyberHome CH-DVD 300S
6. Apple 512MB iPod Shuffle
7. Microsoft Age of Empire 3
8. PS2 Star Wars Battlefront II
9. Canon Powershot A520
10. Viking 256MB Secure Digital Flash Card
11. Nintendo DS, Electric Blue
12. PS2 Madden NFL 2006
13. Apple 2GB iPod Nano Black
14. Sony PSP
15. Nintendogs - Labrador Retriever
16. Apple 30GB iPod White
17. iHome iH5 Clock Radio for iPod
18. GBA SP: Spongebob Bundle
19. ScanDisk 256 MB MP3 Player Red
20. Nintendo DS - Animal Crossing: Wild World
21. Sid Meier's Civilization IV Special Edition
22. ScanDisk SDSDB-1024 A10 1GB Secure Digital Card
23. Nintendogs - Dachshund
24. Nintendo DS
25. Canon Powershot SD400 

 予想した通り、アップルのiPodが4機種もランキングされている。携帯型音楽プレーヤーで他に唯一ランキングされているのが、ScanDiskの超安価版のみ。ソニーの携帯型音楽プレーヤーは陰も形もなく、アップルの一人勝ちだ。ちなみに、iPod関連機器として iHome iH5 Clock Radio for iPodが17位に。iPodの普及により一番ダメージを受けているのはAVコンポやAVシステムメーカーかも知れない。

 健闘をしているのが任天堂。ハードでは、DSが色違いで二機種、なんとGBA-SPが二機種。ソフトではGamecube用のソフトが一本、DS用ソフトが3本(そのうちNintendogsが2本)。

 日本ではDSに大きく水を開けられているソニーのPSPだが、米国ではしっかりと14位に食い込んだ。しかし、PSP用のソフトが一本もベストセラーに入っていないのが気がかり。ゲーム端末ビジネスは、ハードは赤字で売り、ソフトで資金回収をするものなので、これはあまり良い傾向では無い。DS用のソフトが3本、PS2用のゲームが2本入っているのとは好対照だ。

 デジカメで健闘しているのがキャノン。Powershotを三機種、しっかりとベストセラーに食い込ませている。キャノンがデジタル一眼レフ機で一人勝ち状態なことは知っていたが、コンパクトタイプでもこれほど強いとは知らなかった。

Comments

himazu

> ゲーム端末ビジネスは、ハードは赤字で売り、ソフトで資金回収をするものなので
というのは一般に言われているのですが、少なくともソニーはPS2についてはそうではないようです。主要なチップを自社生産しているからです。機種が現役である何年かの間に半導体プロセスが進化して主要チップのコストが下がり、また、最初は複数のチップだったものをまとめたりもするのだそうです。
なので、最初の時点では赤字のこともありますが、基本的にはハードウェア販売でも利益を上げているとのことです。
PSPは、画面がシャープ製で、かつ高そうなので、そうなっているかどうかは分かりませんが。

ぽっど

シェアトップのハードウェアに関しては、大量生産も生きてきますし、ソニーに限らず後半は黒字になってるはずですよ。任天堂のmicroは日経エレクトロニクスで試算してまいたが、6000円ぐらいで、余裕の黒字ですね。SPもDSに比べると利益率が高いようです。

PS2の場合は半導体工場の設備投資費の回収をソニーグループに被せたりもしているので、若干怪しい部分はあるのですが。とはいえ、PS2は勝っているので、2万円近い値段でも売れますが、XBOXやGameCubeは1万円以下での値段にしても、それでも売れてません。シェア争いで勝てば、回収は何とでもなる、とは久多良木氏の弁ですね。

けれどもあくまで利益の大半がソフトなのはPS2であっても変わりません。PSPは当初3万数千円で販売すると言われていたぐらいなので、しばらくは真っ赤っ赤ですね。

satoshi

 確かに PS2のビジネスはソニーにとって収穫期に入っていますね。PS2用のゲームも二つもランキングされています。そう考えると、現時点ではPS2ビジネスからの収益でPSPの赤字分やPS3への先行投資分を補っていると見るのが正しいのでしょう。ソニーにとっては、PS2ビジネスからの収益が落ち込みはじめる前にいかにPSPなりPS3のビジネスを立ち上げるかがものすごく大切なので、PSPのゲームがどのくらい売れるかはソニーの今後のビジネスにとって大きな意味を持ちます。その意味では任天堂はGBAとDSのビジネスがちょうどよい具合にオーバーラップしている点で高く評価しています。

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