就職・転職活動にブログを利用すべき時代が来ている
2005.12.21
はてなの近藤社長の「ブログで人材採用」というエントリーに、「最近はてなでの人材採用の中でちょっとした傾向が出てきているような気がします。それは、『興味深いブログを書いている人』の採用率がとても高いという点です。…インターネット企業に限らず、採用の際に自分のブログの提出が必要な企業がこれから増えてくるかもしれません。」という記述があった。
私の会社でも積極的に日本でリクルート活動を始めたのだが(参照)、東京とシアトルを行ったり来たりしている私としては、応募者全員に合うわけにもいかず、おのずと書類審査が重要になる。しかし、通常の「履歴書」だけではその人のことを知ることは難しいと考え、募集要項に「今まで書いてきたブログ、個人で運営しているウェブ・サイトなどは採用の際にかなり重視するので、ぜひとも積極的に利用してアピールしていただきたい」と書いてみた。
すると面白い現象が起こった。書類審査段階で集まる情報量が圧倒的に増えたのだ。定型の履歴書には、相変わらず学歴だとか出身地だとかありきたりのことしか書いて来ないのだが、「参考までに」と教えてくれるブログ、運営するサイト、管理人をしている掲示板などから得られる情報量がすごいのだ。趣味や技術力だけでなく、その人の人となりやコミュニケーション・スキルまでが見えてくる。
もちろん、その情報量は人によって異なるし、ブログを書いていないから優秀な人ではないとは必ずしも言い切れないのだが、採用する立場の人間としては、どうしても書類審査段階での情報量が多く、その段階で既にその人なりの魅力が見えてくる人に合ってみたくなるのは人情である。
私自身がブログを書いている理由はいろいろとあるのだが、「私がどんな人間か知ってもらいたい」というのもその一つである。最近、初対面の人に「いつもブログを読ませていただいています」と言われることが多くなったが、こうなってくると自己紹介などせずに本題に入れるのでとても効率が良い。ビジネスの世界では既にブログが名刺代わりになり始めているのだ。
そんな意味でも、学生諸君や若い技術者の方々にはぜひともブログを書くことをお勧めする(できれば実名で)。近藤さんの言う「採用の際に自分のブログの提出が必要な企業がこれから増えてくるかもしれません。」という話が本当になる日は遠くないかも知れない。
就職・転職のためにせっせとブログを捏造する時代がやってくるというわけですか(笑)
採用する側は応募者のブログを片っ端から読んでる時間はないですよね。
応募者が少ないからブログを読める時間がとれるし、あるいは経歴が魅力的だからブログを読む気にさせるんじゃないかな。
個人的にはブログやウェブサイトの内容よりも「1週間で1年分のブログをでっちあげる能力」のほうが興味深いですね(笑)
社長業を営む人たちやできる営業マンの「つまらないことを大げさに述べることで人を惹きつける能力」を改めて実感したエントリでした。
Posted by: yimado | 2005.12.23 at 16:35
「ブログの捏造」に関しては、他のところでも指摘を受けました。「ブログの譲渡」もありえますね。採用する側としては、そこまで考えなきゃならなくなると、それはそれで辛いですね。
Posted by: satoshi | 2005.12.23 at 17:26
「ブログの捏造」の件はあるのかもしれませんね。ただ面接で適切な会話を持てば、そういった人を採用してしまうという間違いはないだろうなぁとは思いました。もちろん「面接の捏造」には対応できませんがね。^^;
Posted by: イプログダイレクトの店長 | 2005.12.24 at 14:03