CES、二日目
2006.01.05
つい昨日、ZDNet に記事を書いたことを伝えたばかりだが、こんどは、私のインタビュー記事が CNet Japan に掲載された。年末には、日経エレにもインタビュー記事を受けたし、ここのところメディアへの露出がいきなり高くなってしまった私である。
UIEvolution のある米国では、マーケティング担当もいるので、時々メディアに対してはこちらから働きかけて記事を書いてもらったりしているのだが、日本にはマーケティング担当もまだいないのにこれは快挙である。
ちなみに、今日はCESの第二日目、朝は Sony の Haward Stringer CEO の基調講演を聴き、その後はショーの会場を回って足が棒になってしまった。CESの会場は広すぎる。
どうしても自分の目で見たかったSEDのパネルは実物をCanonのブースで見ることが出来たが、暗い部屋でしか見せてくれないので、本当にプラズマやLCDと比べてクオリティが高いのかが実感できなかった。私としては、Panasonic の 103 インチのプラズマディスプレイの方にずっと感動した。あの大きさは圧巻である。
次世代ディスクに関しては、Toshiba だけが派手に HD DVD をデモンストレーションしており、他のメーカーはほとんどが Blu-ray。CES を見る限りでは、Blu-ray 陣営が圧倒的に有利である。私としては、Java を採用している Blu-ray をひそかに応援している ― UIEngine とその上で作ったアプリをディスクに載せて配布することが可能になるからである。UIEngine は Java VM がなくとも動くのだが、その場合は個別のメーカーと交渉して工場出荷時にROM(もしくはフラッシュメモリー)にあらかじめ搭載してもらわなければならないので一苦労だ。
Blu-ray コンソーシアムのブースに Dell の人が Blu-ray 搭載のWindowsパソコンを展示していたので、「これって、Blu-ray 搭載パソコンすべてに Java が付いてくるってことですか?」と意地悪な質問をすると、「これは、まだプロトタイプですから Java はまだ使っていないません」との返事が返ってくる。Blu-ray のためにパソコンのほとんど全てに Java が付いてくることになるのは、マイクロソフトとしては許せないことかも知れない。
【追記】 ちなみに、CNet のインタビュー記事から UIEngine に興味を持ってこのブログに来ていただいた形のために、日本語版SDKへのリンクを掲載しておく(mixi のコミュニティにはリンクを掲載したが、このブログでは初である)。エミュレーター上でプログラムを作って遊ぶことならパソコンさえあれば出来るし、ドコモのJava端末を持っている人なら、実際にダウンロードして走らせてみることも簡単に出来る。UJML という言語は「状態遷移」と「非同期通信」というコンセプトを主にした言語なので、少しとっつきにくいかも知れないが、ぜひとも一度試していただきたい。
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