ブログ・マーケティング
二人の息子、二つの背中

ブログを書くこと=未来を自ら創造すること

060109_062150  昨日の私のエントリーに、Makiさんという方から寄せられたコメントに対して、私なりの返答をしたのだが、コメント欄に眠らせておくのはもったいない会話なので、ここに独立したエントリーとして貼り付けておく。

Maki: Satoshiさん、今回のテーマはとても興味があります。個人的には、大きな社会概念・通念自体が変化しつつあるのではないかと思われます。つまり、Thomas L. Friedmanが「The World is Flat」で述べた『Globalization 3.0』によって、単に、世界が水平的にネットワークで接続されただけではなく、『PullからPushへ』すべてのものが転換していると・・・。これまで企業も個人も、大抵の場合、受け手でありました。その背景には、情報を伝達するツールやインフラは放送局や新聞社、雑誌社などのメディアが主な役割を果たしてきました。しかし、現在、われわれの日常にはブロードバンドが実現しています。果たして、これは何を意味しているのでしょうか。すると、次のような仮説が浮かんで参ります。『誰でも容易にネットワークで情報発信できる』・・・。このような状況になると、世の中には処理できないくらいの情報が時間軸とともに無限に拡大致します。この混沌とした無限情報のなかで、企業は、個人はどうしたらよいのでしょうか? もはや、メディアに大きな広告を出しても期待される効果を得ることが難しくなってくると・・・。そこで、次のように考えみました。『時代はPullからPushへ転換している。企業も、個人も、存在をアピールするため受け手から発信へ変わらなければならない。そして、いま、プロフェッショナル時代に突入した』。ブログ・マーケティングが果たす役割は大きいと実感しております。ぜひ、今年は個人でブログを立ててみようかと考えております。

Satoshi: Makiさん、核心を突いたコメントありがとうございます。「誰でも容易にネットワークで情報発信できる時代」が我々の社会に一体全体どんな変化をもたらすことになるのか予想するのはものすごく難しいのですが、一つだけできることがあると考えています。それは「自分自身が情報を発信する側に立って、『変化をもたらす側の人間』になる」ことです。「未来を予想する最前の方法は、未来を自ら創造することである(アラン・ケイ)」と言いますが、今ブログを書くことはまさにそれに相当することだと思います。

Comments

Maki

Satoshiさん、コメントをアップして頂き大変有難うございました。『いま、時代は"Pull"から"Push"へ』転換している。"新しい時代が到来した"と実感しております。製品やサービスで例えるならば、『新しいイノベーションのあり方』へ変化していると。果たして、それは何になるのか・・・。たぶん、『共感』『感動』『感性』『感情』『感覚』『感●』『●感』・・・・。いま、なぜ、アップルが再び注目されているのかを考えてみると、それは、これまでの『価格と機能』だけでは説明することが難しい世界。スティーブ・ジョブスCEOのカリスマ性と言ってしまえばそれまでなのかもしれません。だが、しかし、そこには必ずや、『●感●』が存在している。まさに、新しい考え方やスタイルが"Push"されている。いま、イノベーションのバロメーターが変わってきていると思われます。この世界、かつてソニーが『ウォ-クマン』で歩いてきた道かと・・・。ブロードバンドが普及した現在、お客様も進化している。同様に、提供する側もイノベーションを持続しなければならない。時代は間違いなく『PullからPush』へ。そして、個人の感性や資質が大きく左右する時代へ突入しているのではないかと考えております。

Satoshi

 Makiさんのコメントにはいつも考えさせられますね。今まで漠然とは感じていたのですが、このコメントを読んで「なぜiPod/iTunesがこれほどまでに普及したのか」が分かったような気がします。これもまたコメント欄にうずめておくのはもったいないような話題ですが、アップル製品が(そこにこめられた「ソウル」のために)一部人の心を掴む→その人たちが情報発信する→さらに多くの人たちの心を掴む→さらに情報発信が起こる、という今の時代だからこそ可能なことが起こったのではないでしょうか。つまり、新しい時代のマーケティング手法の鍵は、「TVコマーシャル」などの従来型のマーケティングにあるのではなく、「商品を使った人が自分で情報発信したくなるような魅力のある商品を作る」ことにあるのではないか、とうことです。

Maki

Satoshiさんのご意見に賛成です。『価値の可視性をどこに置いているのか・・・』。従来、われわれはイノベーションのバロメーターを機器そのものに置いていた気が致します。つまり、性能や容量、搭載機能、・・・。そこで、改めて『イノベーションとは何か』を考えてみる。すると、『イノベーションとは新しい価値を提供する』こと、もしくは、『お客様価値を改善することができる提案を続ける』ことである。果たして、『新しい価値』とは何か・・・。たぶん、iPodの場合、『新しい音楽の楽しみ方』になる・・・・。これまでの物指しでは計れないもの、いや、新しい次元を作るアプローチ。そこには、『新しい技術』ではなく、『新しい体験』が存在している。スティーブ・ジョブスは、熱狂的なアップル・ファンに『Push』を開始した・・・。しかも、カリスマ性をたずさえて・・・。新しい伝説の始まりを告げに来た("Push")。とても神話性が込められているのだと思います。

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