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Web2.0を活用する10の方法、その1

051106_090522  会社のエンジニアの一人が見つけてきた Dion Hinchcliffe という人の「Ten Ways To Take Advange of Web 2.0」というブログエントリー。未だに「Web2.0とは何か」を延々と議論し続けている理論先行型のブログが多い中、実際のウェブ・サービス・ビジネスにどう活用したら良いかをきれいにまとめてある点が評価できる。

 英語の勉強にもなると思うので、ぜひとも原文を読んでいただきたい。

 と突き放そうかとも思ったのだが、毎日のように私のブログを読みに来ていただいている方々への感謝の意味も含めて、私の意見もまぜながら、解説して行こうかと思う。ただし、結構内容が濃い記事なので、一度に全部を解説するのは時間的に難しい。そこで、一つずつ順番に解説して行く。

1.Encourage Social Contributions With Individual Benefit

 筆者は、「みんなが寄与することによってよりサービスの価値が上がって行く形のサービスを作るときには、その人個人が寄与することによって何か(たとえ他の人が寄与しなくても)すぐに得られるメリットを与えてあげなければいけない。」と言っており、ソシアル・ブックマークの del.icio.us を例に上げている。

 この点は私もつくづく感じていることだが、ソシアル・ネットワーク的なサービスを立ち上げる時に陥りやすいワナは、「沢山の人が参加してくれれば価値がものすごく価値が出るが、人数が少なかったり、参加する人たちの寄与が少ない時にはほとんど価値がない」サービスを作ってしまうことである。そんなサービスを一生懸命作ってしまったのだが誰も使ってくれず、「なんで皆使ってくれないのだろう。皆が使ってくれれば良さが分かるのに。やっぱりお金をかけて宣伝できる Yahoo にはかなわないな」などと嘆いているウェブ・サービスの運営者は世界中に沢山いることは容易に想像できる。

 そんな意味で、ソシアルネットワーク的なサービスでありながらも、サービス立ち上げ時のソシアルネットワークの効果が出てくる前から、すぐに使っている人にメリットを与えてくれる設計にしておくことは、ものすごく大切だいうことである。この観点で、私が最近実験的に立ち上げた二つのサービス、「ライブドア事件専用トラックバックステーション」と、「今日のひとこと」を比べてみると面白い。

 前者は、今話題になっている「ライブドア事件」に関するトラックバックを集める仕組みだが、あまり盛り上がっていない(現時点で87個)。トラックバックを送る人のメリットはそこからのトラフィック増であるが、そもそもそこにたくさんのトラックバックが集まらない限り、このトラックバックステーションを訪問する人も少ないので、初期の段階でトラックバックを送る人にとってのメリットは小さく、わざわざ手間をかけてトラックバックを送るだけのインセンティブがないのである。

 それに対して、「今日のひとこと」の方は、サービス当初からどんどんと投稿が入り、今や投稿された「ひとこと」の数は1000を越しててなお増え続けている。トラックバックと違ってブログを持っていない人でも無記名で参加できる点も手軽さも寄与しているのだろうが、やはり自分が投稿したひとことが見知らぬ誰かに読んでもらえるかも知れないというドキドキ感がサービス当初からあったのが良かったのだろうと私なりに解釈している。

Comments

鉋

キリンビバレッジのサイト使いやすかった。
http://www.markers.co.jp/

CNETで見つけたよ。

こんなコメントじゃ消されるのかな。。。

Satoshi

 消しませんけど、一瞬何を言いたいのか分かりませんでした。Flashを使ったウェブ雑誌ですね。いくつか良いアイデアがありますけど、ページをめくるごとに待たなければならないのがイマイチだな、と思いました。

yas

本文の内容とはぜんぜんカンケーありませんが、Desperate Housewives、iTunes Music Store で今まで全部買っています。iTMS の当初のラインナップ6本ということで株主の私としてはいかがなものかと思っていましたがこのコンテンツが含まれるだけで6本なんて数は関係ないんだなと思いました。ESL で英語修行中の妻もハマっていて、今週の私の日本出張時に彼女から初めて来たメールの内容は「Desperate(←件名)見れないんだけど(←本文1行)」でした。

Satoshi

Desperate Housewives、いいですよねー。私も妻も思いっきりはまってしまいました。シリーズ2がDVDになるのを楽しみに待っているところです。

珍

「ラーメン大好き」Google Mapに繋がるの感動っす。 アレがVWが発表したカーナビ+Google・アースに連動してくれたら、プラリと飯でも食いにでても全国何処に居ても旨いものに辿り着ける。(さくらで投稿する店主が居たらダメか…)Web2.0時代に情報の信頼性や確度を高めるコトが期待されますね♪ 過去の2ちゃんのように玉石混淆から自動的にスクリーニングされるなんてコトは厳しいのでしょうかね?

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