Web2.0を活用する10の方法、その7
2006.02.19
「Web2.0を活用する10の方法」その7は、"Allow Low-Friction Enrichment of Your Information"。またまた日本語に訳しにくい言葉なので意訳してしまうと、「ユーザーが気軽に参加してサービスに付加価値を与えてくれるような仕組みを提供しろ」ということである。ユーザー参加型のサービスの重要性はさんざん語られているが、その際、「ブログを書く」だとか「画像をアップロードする」などコンテンツそのものを作り出すような参加の仕方は多くの人にとってまだまだ敷居が高いということを良く認識してサービスの設計をする必要があるという話である。
筆者はdiggをその良い例として挙げているが、ブックマークコメントの方がより顕著な例である。このブログでも「恋はブックマーク」というエントリーを以前に書いたことがあるが、面識の無い人のブログにコメントを残す、という行為に結構抵抗を感じる人は多いのだが、ブックマークコメントなら抵抗感が少ないのである。この「ユーザーが参加する際の心理的な敷居を低くする」ということは、ユーザー参加型のサービスを作る上ではとても大切なのは当然のことである。
私が「今日のひとこと」、「ラーメン大好き」などのユーザー参加型のミニアプリを作って遊んでいるのも、その辺りの「参加しやすさ」や「心理的な抵抗感」を実際にこの目で確かめてみようという試みである。
ちなみに、"low-friction" は直訳すると「摩擦の少ない」になるが、この表現はユーザーインターフェイスの議論や、ユーザー参加型サービスの参加しやすさ、などの議論の時に良く使う表現なので覚えておいては損はない。ただし、日本語で表現する場合は、「抵抗感が少ない」、もしくは意訳して「敷居が低い」「気軽に参加できる」などとした方が意味は通じるだろう。
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