ユーザー参加型サービスの力
2006.05.03
ブログのエントリーというものは、その性質上、どうしても古くなったものは読まれなくなってしまう。当然、コメントやトラックバックが付くのもエントリーを書いてから高々一週間ぐらいのものである。しかし、5ヶ月前に書いたにも関わらず、未だにコメントやトラックバックが付く、驚異的にロングランなエントリーがこのブログに一つだけある。
「コミュニティ型『今日のひとこと』」というエントリーである。
今年の1月に書いたエントリーにもかかわらず、先週だけでも、3つのコメントが寄せられた。どれも、「こちらのブログパーツをブログに貼らせていただきました」という内容である。つまり、今だにこのブログパーツはブログからブログへと増殖中なのである。コメントとトラックバックの数から判断するに、すでに100近くのブログでこのブログパーツは採用されている計算になる(ことわざの数も既に3000を越している)。
このブログパーツがどんなブログに張られているかを時系列的に観察するととても興味深いことが分かる。初期の段階でこのブログパーツを導入したブログは主にエンジニア系のもので、明らかに私のブログを読んでいる人たちのブログである。しかし、最近は、どう見ても私のブログの読者だとは思えない10代の女の子たちの書いているブログにまで増殖しており、明らかにブログからブログへの増殖、つまりバイラルマーケティングの効果が出ていることが分かる。これこそが、「ユーザー参加型サービス」ならではの力なのである。
しかし、このようにサービスとして成功し始めると、「どうやってビジネスに結び付けようか?」と考えたくなる私はかなりダークサイドの影響を受けているのかも知れない。10回に一回ぐらいの比率で広告と差し替えるように作り変えるのは簡単だが、そんなことが可能だと想像もせずにこれをブログに貼り付けた女の子たちはショックを受けてしまうだろうし、それはまずい。うーん、どうするルーク?
May The Force Be With You.
Posted by: UIEngineだ | 2006.05.03 at 18:53
需要はあるってわかったわけですし、ブログパーツのプラットフォームサービスをUIEで提供してみるとかっすかねー。
パーツのレビュー機能つけて、パーツをプラットフォーム上でプログラマーとかが自由にカスタマイズできるようにして、面白いパーツを沢山集めて提供するプラットフォームに育てられれば、需要は結構あるんではないかと思います。
お金に変換するとなると、レビューをどう活かすかじゃないかな。
ある程度、コンテンツ集めると、ユーザーは、コンテンツの評価、メタ情報を求めるようになりますから、それをパッケージ化して販売するとか、そこに広告うつとかでやっていく位は、ぱっと思いついたんで書いて見ました。
グーグルとかも、コンテンツ(リンク)集めて、それに対してメタ(ページランク)を与えて、そこからキーワード広告に打って出ているので、単純なビット(情報)が売れないなら、ビットに対するビット、メタをどうお金に変換するかじゃないかと思います。
Posted by: pal | 2006.05.03 at 23:00
画像が貼り付けられるバージョンをつくって有料(以下略
でもダメでしょうね。
オンラインでのマネーの移動はまだまだ敷居が高くて。。
(かなり手軽な部類に入る、はてなポイントやBitcashですら、一般の人はナニソレ状態でしょうし。)
マネーは価値に流動性を与えますが、これとて流通量が
それほど多くない、、、というか、特定の場所に滞留しやすいようなので
(戦略物資の保有者とか、法的に安定収入が保障されている組織とかに)
一般若年層にはなかなか行き渡りません。
一方今の世の中で移動・交換コストが最も低いものは
「情報」だと思いますので、とりあえずは情報を集積しておくのが良いのではないでしょうか。
つまり、
「あたなブログにこのパーツを貼ったら、あなたのサイトへの
アクセスを収集・解析して使いますけどいいですね?」
という感じです。
各blogごとにアクセスログを収集しまくって、さてそこから何ができるだろうか。。。
やはり画像貼り付け可能バージョンを作って
「下にあなたのサイトに応じた広告が出ますが無料です」とやるしかないのかなあ。
私のつたない経験だと、企業ってペン1つ・本1冊買うのはケチっても、広告宣伝という名目だと
湯水のようにお金を使う癖がありますから。
今1つ思い浮かびましたが、アクセス数のみならず、ユーザーの滞留時間まで測定すれば、
「もう皆テレビよりインターネットばかり見ている」事の証明に繋がりませんかね。
どうもテレビCMにつぎ込まれる広告費って、高い・費用対効果が凄く悪いような気がします(某広告大手の陰謀論とかいろいろありますが)。それでもまだ大抵の人はテレビこそが最も有力な広告宣伝の手段だと思っているわけですけど、ここの認識を
客観的データによって打ち崩す事ができれば、
インターネット広告市場全体が爆発的に伸びるのではないでしょうか?
そのとき自前の広告ツールによってトラフィックを引き寄せられる手段を持っている人は、大きな恩恵に預かる事ができるのではと思います。
Posted by: hamasta | 2006.05.04 at 17:29
書評「電通の正体」です。影の権力者・仕掛け人ですね。要注意の存在です。
http://www.fben.jp/bookcolumn/archives/2006/04/post_1055.html
Posted by: snowbees | 2006.05.04 at 18:51
私も張ってみました。確かに簡単ですし、ビジネスになりそうな予感もします。ただ「次ぎ」っていう振り仮名はちょっと一般的では無いかも?オジサンなので気になりました。
Posted by: 通りすがり | 2006.05.05 at 18:33
この投稿と関係無いので恐縮ですが、「Web2.0を活用する10の方法」その10は投稿ありましたか?
Posted by: UIEngineだ | 2006.05.05 at 19:52
>この投稿と関係無いので恐縮ですが、「Web2.0を活用する10の方法」その10は投稿ありましたか?
まだですね。書かなければ...
Posted by: satoshi | 2006.05.05 at 20:45
TBはともかく、コメントは「もう見ないだろな~」という心理の方が強いのでは?
なお、先月「ソフトウェアの仕様書は・・・」へのTBから来て全て読ませて頂きました。今もBOOKMARKは「ソフト」のままです。(笑
Posted by: にゅ | 2006.05.09 at 21:50
>TBはともかく、コメントは「もう見ないだろな~」という心理の方が強いのでは?
コメントもTBも、古いエントリーについたものでも全部読んでます。Typepadの管理画面には、エントリーの日付に関わらず、コメントやTBの最新ものもをちゃんと表示してくれますから。
Posted by: satoshi | 2006.05.09 at 22:07
>>この投稿と関係無いので恐縮ですが、「Web2.0を活用する10の方法」その10は投稿ありましたか?
>まだですね。書かなければ...
期待してます:)
Posted by: UIEngineだ | 2006.05.11 at 01:44
初めてなのに、ご挨拶忘れてました。すいません。m(__)m
改めて、はじめまして。偶に読ませて頂いてます。
エントリーの最新のものが表示されるのは素晴らしいですね~。
ブロガーの皆さんにとっては、良い「おもてなし」ですね。
TBする人にとって過去の記事が消えずメンテが要らないというのは、過去記事を見れば分かりますが、コメントを書く人が、古い記事のコメントも読んで貰えると直感的に分かるには、どうしたら良いのでしょうね。ん~、意外と難しそうかな。。
Posted by: にゅ | 2006.05.13 at 01:50