ワイルド・ソウル、マフィアの親分が語る人生哲学
2006.05.30
週末から読み始めたのが、稲垣涼介の「ワイルド・ソウル」。小説としてもとても楽しめるのだが、登場人物の一人の語る言葉に妙にうなずいてしまったので、ここで引用。
「世の中には、二種類の人間しかいない。分かっていない人間と、分かっている人間―目に見えている世界の表層だけをなぞる人間と、その表層の集合体から本質を見極めようとする人間だ。」
…
「表層だけをなぞる人間でも、世間並みの成功は収めることができる。事象のみを捉え、その対処法を経験値として蓄積してゆく。そして、その経験値を元に未来に対処してゆく。少し聡い人間なら誰でもやっていることだ。だが、あくまでも意識にはその表層レベルにいる。いわば処世術にすぎない。それでは本当に分かっているとはいえない。住む世界や国が変わり、就く仕事が変われば、それまでの話だ。以前の対処法は通用しない。が、その表層の集合体から物事の理(ことわり)を導こうとするものは、違う世界でも生き残ってゆく。」
小説に埋もれさせておくにはもったいない言葉だ。
日本の終身雇用制の最大の弊害は、「自分の会社の中でしか通用しない処世術を身につけることばかりに時間を費やしてきた会社人間」を数多く作り出してしまったことだ。終身雇用制が崩壊しようとしているこの時代は、一人一人が「違う世界でも生き残る力」を蓄える努力をすべき時代なのかも知れない。作者がそこまでのメッセージをこめてこの言葉を書いたのかどうかは不明だが、少なくとも私にはそう受け取れた。
ちなみに、このセリフは南米のマフィアの親分、ドン・バルガスのもの。小説の登場人物とは言え、マフィアの親分の言葉に強くうなずいてしまう私ってなんなんだろう。
Satoshiさん、元インテルCEOであったアンドリュー・S・グローブ氏の言葉を思い出しました。『企業人は自身でキャリア管理をしなければならない。(1)あなたは本当の価値を付加しているのか、それとも単に情報収集しているだけなのか、(2)自分の周囲で何は起こっているのか、いつもアンテナをはり情報収集に注力しているか、(3)新しいアイデアや、新しい手法、そして新しい技術に挑戦しているか、の3つが挙げられる』と。今後、ナレッジの重要性が高まっていくのではないかと予想されます。
Posted by: Maki | 2006.05.31 at 15:25
家主さん、場所違いかもしれないけれど許して。ホントにもう耐えられないんです。
もう我慢ならん。マイクロソフトの商売には、心底腹が立つ。
統合ソフトのはずのMicrosoft Office。もしプロフェッショナル版を買ったら6万円。普通に買っても5万円。こんな欠陥ソフトでこんなお金を出させるマイクソフトにほとほと呆れるし、腹が立つ。使い込めば使い込むだけ、腹がたってくるソフトだ。こんな値段出す価値なんてまるでない。それなのに、こんな高いお金を出してオフィスを使わないといけない。なんでやねんな?僕はハッキリ言って使いたくない。でも使わざるおえない。
僕はプログラマーではないけれど、簡単なスクリプトを書くし、マニュアル読み込んでソフトを使いこなすのもすきだ。でもオフィスに限っていえば、使い込むたびに、頭にくるし、腹が立つ。しかも使っている機能ってオフィス95から大して変わってない。それなのに、次々に新しいバージョンが出ては、どんどん無意味に重くて複雑になる。そして古いバージョンよサヨウナラ。そしてバグフィックスもおしまい。まるで「バグがいやなら、新しいの買え。でも品質は保証できない」ってかんじ。
エエ加減にしてほしいよ、マイクロソフト。俺は新しいバージョンなんてぜーんぜん必要ない。だったて大して便利でないもの。古いのもちゃんとサポートしろ。ちゃんとマシナソフト作れ。少なくとも、グラフィックスやテーブルを、オフィスソフトの間でカット&ペーストしても、大きさや形が変わらないようにしろ。それができないのなら「統合」ソフトなんて言わないで欲しい。
誰か、軽くて使いやすい統合ソフトを作って100ドルぐらいで売ってくれないかな。もうオフィスはいや。それに勝手に偽物判定ソフトを埋め込にいたっては腹立たしさを通り越して呆れ果てる。僕は正式ユーザーだけど、起動のたびにいちいちマイクロソフトにいろいろレポートを送っているのは全く持って不快だ。全部ブロックしているけれど。これってスパイウェアと何が違うんだ。同じじゃないか。
Vistaもみたけど、あれってXPと大して変わらないね。GUIが半透明やらクルクル回せるようだけど、意味なし。全く洗練されてない。新しいオフィスも同じ。メニューリストに入れる代わりに、ぜーんぶ表に出して文字ボタンにしてる。ほんまバカにひとつ覚えみたいだわ。
僕は自分で必要なボタンだけ表にでるようにカスタマイズしている。それってオフィス2006と同じだね(笑)。それでも使い辛くて腹が立つけど。もちろん絵付きのアイコンなんて意味が分からないから、文字を使っている。これも新しいバージョンのオフィスと一緒。
しかし、新しいバージョンで「生産性を上げるために」「直感的に、使いやすくするために」と言っているのがちゃんちゃら可笑しい。自分で「以前のバージョンは使いにくいです」ってのをマイクロソフト自ら認めているのと同じだもの。やっと判ったの?それを長年使わされてきたユーザーの気持ち判る?PowerPointで作った数枚のグラフィックスをワードにキッチリ貼り込むために、数時間も格闘しないといけないアホらしさ、解ってもらえる?たった2枚のグラフィックスの大きさや位置をキッチリそろえることに数時間も格闘しないといけない「低生産性」の空虚さ、解ってもらえる?
だれか、もっとシンプルで軽くて使いやすい統合ソフト作ってください。お願いします。
Posted by: 最初はマック | 2006.05.31 at 21:39