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21世紀のルネッサンス、今までになく人類の創作意欲を刺激するCGMサービス

Seattle2  上場したmixiが2000億円超の時価総額を付けたり、MySpaceがGoogleから3年間で$900Million(日本円にして約1000億円)の広告収入を確保したりと、SNS(Social Network Service)、CGM(Consumer Generated Media)関連のビジネスがにわかに注目されている。明らかにこの金額はバブル気味で、誰かが最後にババを引くことになるような予感がしてしかたがないが、そんなことは私の知ったことではない。

 それよりも持つべきなのは、昨今のCGMブームが、単なる一過性のブームではなく、起こるべくして起こった必然の流れで、人類のさまざまな創作活動に対する影響という意味では、14~16世紀のルネッサンス以上のインパクトを持つ大変化の始まりだ、という認識である。

 ここ10年ほどのデジカメなどのデジタル機器の進化と、パソコン上の編集ツールの進化は、一昔前まではプロやよほどのマニアにしか可能ではなかったさまざまな創作活動をごく一般の人たちの手の届くものにしてしまった。そして同時期に広まったブロードバンドが、そういった作品を瞬時に世界中の人と共有することを技術的に可能にしてしまった。

 ただし、技術的に可能になったからと言って、自分の作品を発表するのが難しかったり他人の作品を発見したり、感想を交換したりすることが簡単にできなければ宝の持ち腐れである。そこで登場したのが、ブログであり、Flikr、YouTube、MySpaceなどのSNS/CGMサービスである。

 この手のCGM型のサービスは、単に作品の発表や共有を簡単にするだけでなく、ものすごく人間の創作意欲を刺激する。自分が作ったものをその場ですぐに公開でき、それに対するフィードバックをすぐに受けることができる。これにまさる刺激はない。

 文章などほとんど書いたことのなかった私が、今やブログで毎日のように文章を書いている。写真を撮ることになどまったく興味がなかった私が、最近はいつもカメラを持ち歩いている(写真は、昨日シアトルダウンタウンで渋滞に巻き込まれた時に見えた時に撮影した写真)。

 レオナルド・ダビンチが活躍していた時代にCGMサービスがあったらどんなことになっていたか想像してみて欲しい。それが今の時代なのである。そんなラッキーな時代に生きることのできる幸せを満喫するためにも、ブログを書く、写真を撮る。それが21世紀のルネッサンスだ。

Comments

UIEngineだ

>写真を撮ることになどまったく興味がなかった私が、最近はいつもカメラを持ち歩いている(写真は、昨日シアトルダウンタウンで渋滞に巻き込まれた時に見えた時に撮影した写真)。

まさにその通りだと感じます。いまや、普通の白髪のおじさんまでもが携帯電話のカメラで気に入ったものを写真にすぐにおさめるまでになりました。

技術が人の行動を変えていくのですね。最初は今野社長の言う「ウンザリ感」があるのでしょうが、それも時間と共に誰かのイノベーションで無くなっていくと信じております。

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