ロスまで遊覧飛行!?
Livedoor の「テレビ番組RSSフィード」で遊んでみた

プロトタイプを重視するカルチャー

Ipod 最近、UIEJのメンバーの間で「うみがめ」というGoogleの「20%ルール」に相当するルール作りの話が盛り上がっている。ルール作りはおおいに結構なのだが、「なぜうみがめが必要か」というプリンシプル(相当する良い日本語がないが、あえて選ぶなら「筋」-詳しくは「プリンシプルのない日本」参照)を見失って「ルールのためのルール作り」に陥らないで欲しい、というのが私からのお願いである。

 そこで、今まで私がプロトタイプ作り、ベータ版サービスの重要性に関して言って来たことをまとめてみた。

1.UIEのような会社にとって何よりも大切なものは、賢くてクリエイティブな人。そんな人たちが働きたいと思うような、そして彼らがクリエイティビティを最大に発揮できるような環境を提供することが大切。

2.本当のイノベーションはごく少人数でおこすもの。一人とか二人とかのクリエイティブな人が、「こんなもの作りたい」という情熱を持って突き進んだ時だけにイノベーションは起こる。合議制からは決してイノベーションは起こらない。

3.そんな「情熱」を他の人に伝えるのに一番の方法はプロトタイプ。実際に手を動かして、その斬新なアイデアを「眼に見える形」に落とし込んでこそ、他の人に理解してもらえるし、本当の価値が見えてくる。

4.当然、プロトタイプを作ってみたらあまり役にたたないことが見えてくるケースなどもあるが、それもおおいに結構。「こんなものは役に立たない」という知識も会社にとっての貴重な財産。失敗を恐れて新しいものにチャレンジしなくなったり、失敗をすなおに認めない気持ちの方がよほど問題。

5.ユーザー指向のもの作りにおいては、実際にユーザーに使ってもらって、そこからの直接的・間接的フィードバックを受けながらものを作って行くことは不可欠。その意味では、プロトタイプや未完成のサービスをアルファ版、ベータ版としてウェブで公開するメリットはとても大きい。

 ちなみに、写真はiPod Linux上で動くUIEngine。正式なプロジェクトなどなかったのだが、一人のエンジニアが「作りたいから作ってしまった」ものだ。忙しい通常業務の合間に休日を利用して作ってくれたものだが、これから会社が成長して行っても、こういった行動を賞賛し奨励する会社であり続けたい、と思う私である。

Comments

心は萌え

UIEJapanの問題児
萌えです。

20%ルールという事でもなく
筋という事でもなく

デベロッパーにとって必要な事を
管理職に認めさせ権利にする

のが『筋』?であって、
『筋』を作ろうと思って、『筋』を作ったら
やっぱり、それは、ルールのためのルール作りではないでしょうか?

必要だから、権利をうったえる。
不要なものは、たとえ、他社がやっていても
作らない
のが、プロトタイプ文化かと思います。

satoshi

 誤解して欲しくないんですが、私は決して「ルールを作るのが悪い」とか「明文化が悪い」と言っているわけではないことを理解してください。そういったルールを作る過程で、「なぜそんなルールを作っているのか」を忘れないで欲しいと言っているんです。

 分かりやすい例としては「プロトタイプは多数決で可決されたものだけ作る」なんていうルールです。「合議制ではイノベーションはおこせない」というプリンシプルと矛盾していますよね。人間というのは不思議なもので、ルール作りをいったん始めると、「そもそもなんのためにそのルールを作っていたのか」を忘れてしまうことがあります。このエントリーは、そんなワナに陥らないで欲しいという私からのメッセージです。

methane

「自由にしていいルールを作ろう」「でも、その時間にだらだら2ちゃんねる見られると困る」
「内容は申請して許可を取らせよう。毎日進捗報告させよう。」

管理者が開発者を信頼しないルールを作ると、開発者は許可を取るのが面倒で挑戦をしにくく
なります。
管理者が管理する開発者が多くなって、一人一人に目が届かなくなったとき、管理者が開発者を
信頼できるかどうかが、大企業病におかされないで会社が成長できるかどうかの分かれ目だと
思います。
その点、Googleは良い例だと思います。

akipponn

すごくうなずきました。企画ではりぼての画面見てみんなで議論するのもある意味では重要だと思いますが、作る力があったらプロトタイプを作ってしまって、プロトタイプを前に議論をするのが一番効果的なのではないかと思っていた矢先です。

失礼しました。

shige-zo

プロデューサー、コンポーザー、プレイヤーといった形を当てはめてみる、と。

20%ルールは、プレイヤーに作曲する時間を与えるということだと思いますが、玉石混合状態の曲の中から良い曲と売れる曲を識別し世に出すためのシステムが必要で、その意志決定機能が多数決というならそれでも良いと思います。
ただこの場合、良い曲と売れる曲を見分ける目を持つ人が多数を占めている、また商業音楽を作るのでは無く、音楽商業の中で良いものを出していくという意識や技術がある、というところ(プロデューサー的機能)がポイントになりそうです。

曲を書くことに喜びを見いだす人は、ルールがあろうが無かろうが曲を書くと思います。楽譜だけでは伝わらないので、ラフなレコーディングで良さを伝えようとするでしょうし。

Verify your Comment

Previewing your Comment

This is only a preview. Your comment has not yet been posted.

Working...
Your comment could not be posted. Error type:
Your comment has been posted. Post another comment

The letters and numbers you entered did not match the image. Please try again.

As a final step before posting your comment, enter the letters and numbers you see in the image below. This prevents automated programs from posting comments.

Having trouble reading this image? View an alternate.

Working...

Post a comment

Your Information

(Name is required. Email address will not be displayed with the comment.)