血沸き肉踊る数学ドラマ、フェルマーの最終定理
2006.10.02
読書は昔から大好きな私だが、「読み始めたらやめられなくなる」ほど面白い本に出会うことはまれである。久しぶりにそんな出合いを与えてくれたのが、この「フェルマーの最終定理」。日本からの飛行機の中で一気読みをしてしまった。
「フェルマーの最終定理がついに解けた」との最初の報道は良く覚えているが、その後しばらくして、「証明に欠陥が見つかったらしい」、「やはり解けたらしい」などの報道も眼にしていたので、結局どうなったのかを一度ちゃんと理解しておきたいと思い、この本を手に取ったのだ。
すばらしいのは作者(サイモンシン)のノンフィクション作家としての力量。常人には到底理解できないところまで進化してしまった数論を駆使して解決された「フェルマーの最終定理」にまつわる人間ドラマを、そのエッセンスを失うことなく、万人が楽しめる形のドキュメンタリー小説にまとめた力量にはただただ脱帽である。
私も飛行機の中でフェルマーの最終定理を読みました.他のベストセラー(The Code Book, Big Bang)でも,サイモンシンは学問や科学のあり方などを歴史を辿りながら説明しており,わくわくさせられる作家ですね.
Posted by: smallworld | 2006.10.02 at 07:55
どう著者の「暗号解読」も面白いですよ。
Posted by: giggs | 2006.10.02 at 07:57
他の著者ですが、この本でも紹介されていた「四色問題」(http://www.amazon.co.jp/gp/product/4105452010/sr=1-1/qid=1159836660/ref=sr_1_1/250-7558137-0887403?ie=UTF8&s=books) というのも同じ感じで面白いですよ。
Posted by: anthony-g | 2006.10.02 at 17:55
おおこれを読まれましたか。読み始めるとやめられなくなるほどの本に
出会ったときの快感はなにものにも代え難いものがありますね。
Posted by: Takanori Kido | 2006.10.04 at 18:41
例のビルゲイツの面接試験つながりで頭の体操をやっていたら
コメント欄の問答から偶然ものすごく面白い論理パズルが
できてしまいました。
まだ解答出ていませんのでよろしければ挑戦してみてください。
http://tkido.blog43.fc2.com/blog-entry-191.html
Posted by: Takanori Kido | 2006.10.05 at 02:59