Previous month:
October 2006
Next month:
December 2006

世界に一つだけのブログ

Snow1 このブログとCNETのブログと、ブログを二つ持っている私だが、「IT業界に関するまじめな話題はCNET、それ以外はこちら」と決めて以来、あまり悩むことはなかった。

 しかし、今日のCNETのエントリー「世界に一つだけのブログ」は、CNETの「読者ブログアワード2006」に関する話題だけに、CNETのブログに書いて当然のエントリーだが、内容的にはこちらに書きたかった、というまれなケースとなってしまった。

 かれこれ丸三年近くこのブログを書いてきた中で、たくさんの人たちにブログを薦めて来たが、あいかわらず、「何を書いたら良いかわからない」、「上手に書けない」、「時間がない」などの言い訳を聞く。そんな人たちに向けた、「もう少し肩の力を抜いて書くとブログは楽しいんですよ~」というメッセージを込めたエントリーである。

 
 世界に一つだけのブログ

 それなのに 僕ら人間は どうしても比べたがる?
 一人一人違うのに その中で 一番になりたがる?
 そうさ 僕らは 世界に一つだけのブロガー
 一人一人違うネタを持つ
 そのネタをもとにエントリーを書くことだけに
 一生懸命になればいい

 ページビューが稼げなくたっていい
 ブックマークが付かなくたっていい
 ナンバーワンにならなくてもいい
 もともと特別なオンリーワン


ノルウェーの「凍った耳はあわててこすってはいけない」という言い伝え

Stop_1 雪は降り止んだが、カナダから吹き込んできた寒気のせいで11月としては記録的な寒さになったシアトル。家の外においてある温度計は摂氏マイナス8度を指している。

 ちなみに、このくらい寒くなると思い出すのがノルウェー人の友達から教わったノルウェー独自の言い伝え。子供のころに外から帰って冷え切った耳を両手で何とか暖めようとこすっていると、母親に、「寒い日に家の中に入ってあわてて耳をこすると、凍った耳が落ちてしまう」と何度も注意されたそうだ。

 私はこの話はかなり疑わしいと思っているのだが、摂氏マイナス20度にもなるノルウェーでは、子供たちの耳がすぐ「しもやけ」になってしまうことは想像できる。そして、しもやけ状態で神経が麻痺してしまっている耳をあまり強くこすることは確かに良くないのかも知れない、と無理やり科学的な説明をつけて納得している私である。


映画「ハッピーフィート」は「皇帝ペンギン」を観てから楽しんで欲しい

Happyfeet ここのところ「はずれ」な映画が多かったのだが、上の息子(19歳)に薦められて行った「Happy Feet (邦題:ハッピーフィート)」がけっこう楽しめたのでここで報告。

 ワーナーブラザーズの3Dアニメの最新作だが、3Dの技術もかなり進歩してきて、勝負が「3D映像のすばらしさ」から「映画そのものの面白さ」にしっかりと移っている点を象徴する作品だ。

 ちなみに、日本でのロードショーは2007年の春休みからだそうだが、この映画を見る前にあらかじめ「皇帝ペンギン」をDVDで観ておくことを強く薦める。極寒の南極に暮らす皇帝ペンギンは、その生態そのものがドラマなのだが、それを題材に大人から子供まで楽しめるミュージカル仕立ての映画がこの「ハッピーフィート」だ。


一足先のホワイトクリスマス

White_xmas まだ11月だというのに、突然の初雪。すでにクリスマスの飾りつけが始まっているシアトルの町は、一ヶ月早いホワイトクリスマス気分だ(写真は私の家の玄関先-飾りつけ by 私の妻、配線およびタイマー設定 by 私)。

 雪だと困るのが交通渋滞。雪が降るのは毎年のことなのだが、それにもかかわらず準備不足で立ち往生してしまう車が必ず何台かいるため、いたるところで交通渋滞が発生するのだ。

 雪が積もる前に、妻が朝一番でDiscount Tireに行ってレクサスのタイヤをスノータイヤに履き替えてきたので、とりあえず足は確保。こんな日はBMは運転しないに限る。

 ちなみに、クリスマスにはこのレクサスでモンタナまで行くため、万が一のためにDiscount Tireでチェーンを購入。すると店員が、「冬の間使わなかったら返品に来ていいよ。」と言ってくれる。

 日本と違って、原則として生鮮食料品以外はどんなものも返品がOKという商習慣の米国では、タイヤチェーンのように「万が一の場合だけ必要なもの」は、必要かも知れないとき(例えばスキー旅行前)に購入しておき、必要がなくなったら返品する、ということが平気でできるので便利だ。

 このシステムを悪用すれば、高価なネックレスをパーティの前に購入しパーティの間だけつけて次の日に返品する、旅先でゲーム機を買ってさんざん遊んだ後に帰り際に返品する(ただしゲームは開封してしまったら返品できない)、最新式のデジカメはとりあえず買って数日遊んでから返品する、などといったセコイことができるのだが実際にしている人がいるかどうかは知らない。そういった大胆なことのできない私は、せいぜい冬の間のタイヤチェーンに適用するのが精一杯だ。

 ちなみに、ついでなので英語うんちくを披露すると、店先に書いてある"no question asked"とは「返品の際に理由は問いません」、という意味。逆に、"all sales are final"と書いてある場合は「返品不可」という意味。最近はほとんどの店が、"no question asked"の原則でビジネスをしているが、在庫処分のために大幅に値引きしてある見切り商品に限っては"all sales are final"にしてあるケースが多いので要注意だ。


家庭でもできる「高級料亭風」柿のデザート

Kaki

 昨日食べにいったレストランで最後に出た柿のデザートがあまりにおいしかったので、さっそく家に帰って試してみた。

【用意するもの】
1.柿 (あまり熟れすぎていないもの)
2.梅酒
3.和風の小皿

【作り方】
1.皮をむいて六つに切った柿を小皿に乗せる。
2.梅酒を小さじ一杯、柿にかける。

 これだけである。騙されたと思って、ぜひとも一度試していただきたい。ただの柿が、梅酒の香りが加わっただけで、高級デザートに変身するから不思議なものだ。


雑学「なぜスーパーマンの名前はクラークで、ガールフレンドの名前はルイスか」

Montana_amtrakMontana_snowMontana_skyMontana_bearMontana_lakeMontana_hand

 まずは、今回のモンタナ旅行で撮影した写真の解説。左上から順に、

・アムトラック - 今回モンタナ行きに使った寝台車。シアトルからモンタナまでだと、飛行機、車、寝台車の三つの方法があるのだが、今回は初めて寝台車を試してみた。小さいがトイレ・シャワー付きの個室でゆったり。
・峠越え - シアトルのあるワシントン州とモンタナ州の間にそびえるのがロッキー山脈。峰の間をぬうように峠越えをするアムトラック。雪の重さで枝をしならせたヒマラヤ杉がいかにも冬のロッキー山脈。
・モンタナの空 - だんだん見慣れてきたモンタナの空。「なぜかモンタナの空は他のどこよりも大きく感じる」と地元の人は自慢げに言う。
・ホテルの部屋においてあったクマのぬいぐるみ - こういう配慮もいかにもモンタナ。
・スワンレイク - 地元の人に「すごくきれいだから絶対に見に行った方が良い」と言われていったスワンレイク。
・息子の手のあと - 一緒に学校の裏山を歩いていると、おもむろにベンチに積もった雪に手のあとをつける息子。それを撮影する私。「どうせブログに使うんでしょ」と指摘する妻。

 そしてやっと本題。

 モンタナにはさまざまな場所に「Lewis and Clark」にちなんだ博物館だとか記念碑だとかがあるので、常識のない私たち夫婦は「スーパーマンって少年時代はモンタナ州で過ごしたんだっけ?」などと見当はずれのことを言っていたのだが、家に帰って調べてみると、Meriwether Lewis と William Clark の二人は19世紀の始めに西部を開拓した人たちのリーダーだったという。その二人が、1940年前後に歴史上の人物として大きく注目されるようになったのだが、その二人の名前をもじってスーパーマンの作者がヒロインとヒーローにLois Lane、Clark Kent と名づけたのだという。


モンタナの雪

Snow_whitefish 今週はThanks Giving Day もあり、普段ばらばらに暮らしている家族が集まったりして、日本の正月のような気分。

 私たち夫婦は、モンタナのボーディング・スクール(全寮制の高校)にいる下の息子を訪ねて、再びモンタナへ。

 ホテルから学校まで移動しているわずかの間に雪が降り始め、あっという間に一面の雪。モンタナは緯度はシアトルと同じぐらいだが、内陸型気候なので、冬は寒い。

 モンタナはこれで4度目だが、いつも感じるのが空がやたらと広いことと、時間がゆったりと流れること。東京都比べると、シアトルの時間はゆったりと流れるのだが、モンタナはその比ではない。


Nintendo Wii、発売初日レポート

Best_buy 今週のシアトルは(というか全米どこでもだが)、Zuneが水曜日発売、PS3が金曜日発売、Wiiが日曜日発売と、私のような新製品好きには誘惑の多すぎる一週間。

 Zuneに関してはすでにiPodを二つも持っているのでパス。PS3はどの店も入荷の数が少なく、3日も前から泊り込みで列を作る連中が出る大騒ぎなので、それには付き合っていられない。PS3が発売になった日にBellevueのBest Buyに行ってたずねたところ、31台しか入荷せず、徹夜組みしか入手できなかったという。

 そしてWiiの発売日の日曜日の朝。この日を待って深夜まで営業していたゲーム専門店ではすでに売切れてしまったという朝のニュースを見ながら、「たぶん無理だろうな」と思いながら念のためにBest Buyに行ってみることにする。

 ついた時はすでに8時。雨だというのに長い行列が出来ている。どう見ても100人以上はいる。駐車場にはテントも作られており、徹夜組も出たらしい。列の後ろに行き、最後尾の人に様子をたずねる。その人によると、店には102台入荷しており、すでに160人以上がならんでいるらしい。「それじゃあ、無理じゃないですか」と私が言うと。「結構な数の親子連れが並んでいる。彼らは一家で一台しか買わないはずだから、僕らにもチャンスはある」と言う。ちなみに、その人は朝の6時から他の店に並んでいたが入手できず、ここに流れて来たという。

 そんなことを話していると、列の前の方がざわつきはじめる。整理券を配り始めたらしい。整理券のたばを持つ店員が、一枚づつ整理券を手渡しながら近づいてくる。すると、何と私の分まであるではないか。94番目だ。まだ10分もならんでいないのになんとラッキーなことだ。

 店員は、そのまま私の後ろに並んだ人たちに整理券を渡し続けるが、なんと列の最後の人に渡した後でもまだ一枚残っている。すると、そこに駐車場から一人の人が歩いて来る。店員はあまりの偶然に大喜びをするその人に最後の一枚をその人に渡し、「開店は9時からで、番号順に入っていただくので、一時的に列から離れていただいて結構です。9時までに戻って来ていただければ結構です」と言う。

 そう言われながらも列から離れたがらない人々を残してすかさず列から離れ、近所のスタバに行ってラテを飲みながら9時10分前まで時間をつぶす。店に戻るとすぐに列は動き始めるが、さすがにそれだけの数をさばくのには時間がかかり、私がWiiを持って店を出たときは9時半を少しまわっていた。

 スタバでつぶしていた時間を含めて正味で1時間半を費やしたわけだが、テントまで持ち出して徹夜した人たちと比べればずいぶん楽をして入手することが出来たので文句は言えない。


おいしい親子丼を作るコツ

Oyakodon 親子丼のレシピは、「煮込んだタマネギと鶏肉に溶き卵を乗せて半熟になったところでご飯にかける」というとても単純なものだが、おいしく作るのは意外と難しい。私も、なかなかマスターできなかったのだが、ようやく自分でも満足できる味のものができるようになったのでここで私なりにあみだしたコツを披露する。

 結局のところ、卵への火の通し方がキモなのだが、

(1)大きなフライパンで何人分も一度に作ろうとせずに、蓋付きの親子丼専用のなべで一人分づつ丁寧に卵に火を通すこと(タマネギと鶏肉をタレで煮込む工程は大きなフライパンでやってもかまわない)、
(2)卵は二回に分けて流し入れること、
(3)卵はどんぶり一杯あたり二個使うこと、
(4)卵にあらかじめ少しタレを混ぜておくこと、
(5)卵はあまり丁寧に混ぜずに使うこと、
(6)鶏肉の量は控えめにすること、

という大原則をしっかりと守り、後は「おいしい親子丼が食べたい!」という熱意を持って作るのだ。

 ちなみに、タレは自家製のものを色々と試したのだが、なかなかおいしいものが作れず、結局ヒガシマル食品の「ちょっとどんぶり、うすくち」を使うのが一番良いという結論に達した。

 妻は、タレが自家製でないことが少し悔しいようだが、私にとっては「おいしい親子丼をいつでも好きなときに食べられる」ことが一番大切なので、タレが自家製かどうかは問題ではない。例の、「ドリルを買いにきた客が、本当に欲しいのはドリルではなく、穴である」というのと同じである。