「自殺する前に伊吹文科相に手紙を書こう」キャンペーン
2006.11.10
文部科学省あての自殺予告が次々にとどいている、という報道を読んだ。こうなったら、いっそのこと「いじめられても自殺だけはしないで。もし先生が助けれくれないと感じたら、伊吹文科相に手紙を書いて。」というキャンペーンを打つのも悪くないと思う。
ということで、文部科学省に相談もせずに、係をでっち上げてみた。以下の住所に送られた手紙は必ず読まれるとの自信を持っての確信犯である。
〒100-8959
東京都千代田区丸の内二丁目五番一号
文部科学省 伊吹文科相室 いじめ対策本部
「先生は助けてくれない」係
ちなみに、「いじめ」は今になって増えたものではなく、昔からさんざんあったことは、私自身が実を持って体験している。私は中学二年の時に、転校をしたのだが、転校先の学校は、その時代でいう「ツッパリ」がたくさんいる不良校で、「いじめ」は日常茶飯事であった。
当然、転校したばかりの私も彼らの標的になり、私が「いじめられっ子」ではないことを証明するまでの最初の1~2ヶ月間は結構苦労したことを覚えている。
長い目で見れば(「人付き合いのスキルの取得」という意味で)良い経験だったとは思うが、同じような状況で自分が「いじめられっ子」ではないことを証明することに失敗する子は必ず何パーセントかはいるわけで、それをして「いじめられる方も悪い」とか「人生には必要な経験だ」と言い切ってしまうのには抵抗がある。
しかし、日本のマスコミの、まるで自殺をあおっているような報道の仕方には関心できない。「自殺」という最終兵器を使った子供たちの声ばかりがマスコミを通してセンセーショナルに報道され、「いじめれらながらも生きている」子供たちの声はほとんど届いて来ない、という今の状況は、逆にいじめられている子供たちの自殺をうながしてしまうのではないかと少し心配になる。
同意見です。最近の自殺報道は度を超している。マスコミも犯人探しだけでなく、子どもたちに語りかける言葉を持って欲しい。
私は、個人的には伊吹さんって、ちょっと好きです。思想的なところはよく知らないし、阿部の下で文科省の大臣やってるくらいだから国粋主義的美意識を持っているかもしれないのだけれど、目の前の意見に対して自分の言葉でちゃんと応えようと感じられるところは政治家らしくなくていい、と思う。若造首相とは大違いです。自殺志願の子供への語りかけも悪くなかった。
議論するにしても、どんな嫌いな思想の持ち主でも、相手は頭がいい人に限る、と思います。人柄、とか言いますが、言葉をしっかり持っていなければね…
Posted by: kensan | 2006.11.10 at 07:02
ネットでこういう煽動はモラルとしてどうなのでしょうか。
政府機関とはいえ、住所まで示してのチェーンメール煽動ですよね。
Posted by: とおりすがり | 2006.11.10 at 22:46
チェーンメールってこう言うのを言うんじゃないけど。
僕は何も行動しないより、行動することの方が重要だと思いますので、こうした動きは扇動でもなんでもないのではないでしょうか。
Posted by: yy | 2006.11.11 at 03:04
「いじめられっ子」ではないことを証明
これを書いてもらいたいなぁ。
死にたいと思っている子には、話してはいけないことだろうけど。
まだ、いじめに悩んでいる段階の子だったらこういった体験談っていうのに触れられる機会があれば(増えれば)助けになるんじゃないかとおもう。
Posted by: PuHa | 2006.11.11 at 04:06
文科大臣に手紙を出すのは良いアイデアだと思う。
実際に、効果が上がっている。
僕も公務員の経験があるが、公務員とはそういうもので、文科大臣とかに弱いものなのだ。
「文科大臣に手紙が来た」とかなると、俄然と頑張る人たちなのだ。
だから、緊急事態の場合は、そういう習性を利用することはやむを得ないことなのだ。うん。
Posted by: rr | 2006.11.11 at 06:50
>ネットでこういう煽動はモラルとしてどうなのでしょうか。
扇動しているつもりはありません。現に今でも毎日のようにいじめられて先生に相談しても何もしえもらえない子供たちがたくさんいるし、先生にまでいじめられている子供たちまでがいると聞いています。そんな子供たちに、学校以外の相談する場を与えることは、学校の上位機関である、教育委員会と文部科学省の責任だと思います。
>「いじめられっ子」ではないことを証明、これを書いてもらいたいなぁ。
それぞれの場合で状況も色々と違うでしょうから、一般論として「いじめられっ子にならない方法」を書くことは難しいと思います。ただ、私だけでなく、色々な人の経験談を集めれば、その中に参考に出来るものが見つけられるかもしれません。Web2.0の力でなにか出来るかも知れませんね。考えて見ます。
Posted by: Satoshi | 2006.11.11 at 06:58
大人は経済産業省や厚生労働省の大臣に手紙書くといいんじゃないでしょうか。
大人の自殺の原因の管轄はこちらの省庁ですから。
Posted by: べつのとおりすがり | 2006.11.11 at 07:59
「教育」とは何だろうか。
そこで、Wikiを覗いてみると、次のように説明している。
『教育(きょういく)とは、社会の維持と発展のため、
個人のさまざまな能力を引き出すことであり、
学び(学習)の一助となることをめざして、教え続けることである』と。
*URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%99%E8%82%B2
果たして、いま、起きている『子供たちの叫び』は何を意味しているのだろうか。
おそらく、「学校教育」の『現場』『場』が、
「教え続ける」ではなく、「事務」になっている可能性がある・・・。つまり、全体の合理性よりも、
それぞれの組織目的を優先することになり、結果として非合理な結果、いや、非合理なものとなっていく・・・。
これって、過去にわれわれが痛いほど体験してきたこと、歴史的に学んできたこと、
さらに、現在、社会・企業で起きていることと深く関係しているのかもしれない。日本は戦争に負けると知りながら、
戦争に突入していった・・・・。いま、われわれは何をすべきなのか。
自分としては、『ひと(人)』が大切であると思う。
どんな職業、仕事であったとしても、『デキル・ひと』は自分自身を知っている、
何が得意で、また、何が不得手であるのかを。
知りすぎているが故に、課題に直面したときには、
『デキル・ひと』にまかせる。組織のタスクよりも、問題解決を優先している。
そして、変化に対して柔軟に対応できる。
『成果』とは何か・・・・・・それはタスクを守ることではなく、「教育(きょういく)」「ひと」ではないだろうか。
どこの学校にも、必ず、金八先生に似たひとがいるはず・・・・。
Posted by: Maki | 2006.11.11 at 12:22
大臣に手紙を書く前に、いじめっ子に、その親に、クラスメート全員に、学校関係者全員に、書くべきではないのだろうか。大臣に匿名で出しても即効性が無いのではないか。大量の文書はある程度の力を持つ。記録に残れば誰か動くかもしれない。
そんなことができる子は大臣に出さないのかもしれないけれど。。。
Posted by: ma | 2006.11.11 at 12:40
学校という狭い社会生活の中で、
逃げ道を示してあげることが大切だと思う。
自分の体験談では、
該当者のいじめっ子の親は自分のこともがかわいいから、
「うちの子に限って...」となってしまい話にならず。
先生に話しても適当にあしらわれ、
クラスメート全員というのは、事が大きくなりすぎていじめられっ子本人の自尊心が傷ついてしまう。
そのときに学校以外のきちんとした対応の出来る権力のある相談場所があれば...と思ったこと多数。
逃げ道はどんな形であれ必要.
Posted by: 通りすがりの猫 | 2006.11.13 at 21:13